高校生から見た夢ある起業家 高野友理さん
今回スリランカと日本の架け橋となるべく活躍されている高野友理さんにお話を伺った。
目次
高野友理さんプロフィール
大学で国際関係について興味を持ち、卒業後青年海外協力隊としてスリランカに渡る。その後、日本企業のベトナム拠点の立ち上げを経験し、アイ・シー・ネットへ転職。現在ではスリランカで会社2社の経営をしている。スリランカと日本の架け橋となれるよう、日本企業のスリランカ進出支援や日本語学校の経営を主に行っている。
現在のお仕事
現在のお仕事のきっかけはなんですか?
「将来の夢をしっかり決めたことはなく、ただ興味があることに進んでいったら今の仕事になっていったという感じです。英語が好きで大学時代は国際関係に興味を持ちました。でも、まさか自分で起業するなんて思ってもいませんでした。最初に海外進出のお手伝いをして感じたのが、会社員という立場ではできることも限られてしまうということです。それで起業に至ったという感じです。」
起業する上でスリランカで良かったところはありますか?
「スリランカと日本を比べた場合、スリランカの方がまだ発展途上だということです。日本ではもう”誰かがすでにやっている”ことが多いですが、スリランカではまだ誰もやっていないことがあり、できることが多くあると感じています。スリランカはまだまだこれからだから、そこが起業する上でのメリットだと思います。」
起業しコロナ禍を経験されたと思うのですが、大変だったことはありますか?
「一番大変だったことはスリランカへの渡航が困難だったことです。渡航できるようになってからも、現地で2週間ホテルで隔離され、日本に帰ってきてからも隔離されるので、とても大変でした。コロナ禍でスリランカは経済危機に陥り、停電が一日に10時間以上も続く日もあったのですよ。」
スリランカに学んだ3つのこと
日本とは違うスリランカの特徴はありますか?
「スリランカは仏教徒が多いです。人はみんな穏やかで優しくて、日本人と性格が合うと思います。お喋り好きが多くて親切な方が多い印象です。」
スリランカに学んだことはありますか?
「忍耐強くいることですね(笑)。海外では日本とは違い上手くいかないことが多くあります。それもでイラッとしないことをスリランカで学びました。」
スリランカで起業して感じた女性が優位なことはありますか?
「女性だから優位と思ったことはあまりありません。ただ、女性は男性よりコミュニケーション能力が高いことが多く、それを活かして色んな人と友だちになることができると感じています。女性だからこそ受け入れてもらいやすいというのは、自分が女性で良かったと思えるところです。」
今の高校生に向けて
高校生のうちにやっておいたほうがいいことはありますか?
「自分の興味あることの情報に触れることが大切だと思います。興味を持った国の情報収集や、言語の勉強など自分の興味を持ったことは突き詰めてください。自分で情報を探しにいくことが大切です。その上で勉強して自分のできることの幅を広げていくと、やりたいことは見つかると思います。」
今後の目標
最後に今後の目標はありますか?
「長くスリランカに関わりたいので、まずはスリランカにいる時間を増やしたいです。また何か新しいことを始めたいとも思っています。例えば日本の農業技術を提供することを考えてもいます。他には社会問題の解決や、現地の人の収入を高めていくようなことも考えていきたいと思っています。目標はスリランカと日本の関係をもっと良くして、お互いにとってもっと身近な存在にしたいということです。日本とスリランカの架け橋のような存在になりたいですね。」
最後に
高野さんは日本とスリランカの架け橋となり、いろんな方面で日本とスリランカをつなげるお仕事をされている方だった。自身の興味のあることを突き詰め、あえて経済途上の国でお仕事されている。スリランカが大好きで、好きなことを仕事にされている高野さんのお話を聞き、好きなこと、興味があることがあることは大切なだと感じた。
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