南東海岸の主な観光地
ヒリケティヤ地区
ディックウェラ:ビーチ、スリランカ最大の仏像
延伸された鉄道のウェウルカンナラ駅からディックウェラビーチに伸びるB101を南に行くと、スリランカ最大の仏像があるウェウルカンナラ寺院(Wewurukannala Buduraja Maha Viharaya)」があります。
さらにB101を南に下ると、A2と合流し、その先にディックウェラビーチが見えてきます。
ヒリケティヤ:サーファーが集まるビーチ
ディックウェラの東にあるのがヒリケティヤビーチです。
この数年で宿やお店が増え、オーストラリア人をはじめ欧米人のサーファーが多く訪れています。
クダウェラ:ブローホール、バワ建築「ザ・ラスト・ハウス」
鯨の潮吹きのように岩場の隙間から波飛沫が真っ直ぐに噴き上げる「フンマナヤブローホール(Hummanaya Blow Hole)」があります。
波飛沫は最大で23mにもなると言われ、大きな波飛沫が見られるのは6月頃だそうです。
11月に訪れた際にも、それなりの頻度で波飛沫が噴き上げるのが見られました。
フンマナヤブローホールがあるクダウェラ(Kudawella)の東隣のまちモラカティヤーラ(Morakatiyara)」のビーチにジェフリーバワ建築の「ザラストハウス(The Last House)」があります。
宿泊者でなくても共用部分を見学できるバワ建築も多いですが、こちらはブティックホテルのため、宿泊者でないと敷地内に入ることはできません。
タンガッラ地区
タンガッラ市街地:オランダ要塞
タンガッラはハンバントタ県の主要都市の一つです。
鉄道のコースタルラインは、マータラからタンガッラ郊外のベリアッタまで延伸されました。
ベリアッタには南部高速道路のベリアッタインターチェンジがあります。
スリランカ最大の湾「タンガッラ湾」の西端近くに市街地があります。
キラマ川の河口にタンガッラ港があり、オランダが要塞を築き、オランダ統治時代、イギリス統治時代の重要な拠点の一つでした。
オランダ要塞は現在は空軍基地になっています。
周囲にはレストハウス、教会と歴史ある建物が数軒残されています。
ゴヤンボッカビーチ:アマンリゾート、アナンタラ
タンガッラ西側郊外は小さなビーチが連続し、A2沿いにホテルやお店が点在しています。
いくつもある小さなビーチの中でもGoogleマップでクチコミ数が多いのが「ゴヤンボッカビーチ(Goyambokka Beach)」です。
ゴヤンボッカビーチの西隣のビーチにアマンリゾートの「アマンウェラ(Amanwella)」があります。
さらに西に行くと、ゴヤンボッカビーチの東隣のビーチには、タイのリゾート会社アナンタラの「アナンタラピースヘイブンタンガッラリゾート(Anantara Peace Haven Tangalle Resort)」があります。
タンガッラビーチ:タンガッラ湾西側
キラマ川を渡ると、そこからはビーチが長く続き、レストランやゲストハウスなどが立ち並んでいます。
しばらく行くと、キラマ川のもう一つの河口があり、そこから先は右手にタンガッラビーチ、左手にレカワラグーンと水辺に囲まれた細長い土地になっています。
レカワ:タンガッラ湾東側とレカワラグーン
ウミガメの産卵が見られる「レカワ自然保護区(Rekawa Sanctuary)」がレカワラグーンの西側にあります。
ホテルはレカワラグーンの西側と東側に集中していて、知られたホテルは東側に多くあります。
東側はタンガッラ湾の東端にあたり、その東からはタンガッラ湾ほどに長く続くカハンダモダーラビーチが続いています。
カハンダモダーラビーチ:カレームティヤ鳥類保護区
カハンダモダーラビーチにはいくつかホテルやレストランがある程度の静なビーチです。
カハンダモダーラビーチの東端には「カレームティヤ鳥類保護区(Kalametiya Bird Sanctuary)」があります。
ムルキリガラ:リトルシーギリヤと言われる石窟寺院
ムルキリガラ(Mulgirigala)には、リトルシーギリヤとも言われるムルキリガラ石窟寺院があります。
7つの石窟寺院からなら、壁画やリクライニングブッタなどがあり、リトルシーギリヤというよりは、リトルダンブッラが近いように思います。
シンガポール政府が寺院内の照明設置の支援をしており、入口に石碑があります。
タンガッラの市街地から鉄道駅があるベリアッタを超えた北西に17kmほどにあります。
ハンバントタ地区
ハンバントタ:塩田、コンバントタ港、シャングリラゴルフリゾート
ハンバントタの東側には塩田(レワヤ)が広がっています。
塩田を確保するためオランダ東インド会社がハンバントタ湾の東端の岬に要塞を建設しています。
その跡地にイギリスが建設した「マルテッロタワー(Martello Tower)」が現在も残っています。
2010年に中国の支援で第三の国際港としてハンバントタ港が開港しています。
2016年6月、ハンバントタの西に「シャングリラハンバントタゴルフリゾート&スパ」が開業しています。
アンバラントタ:古代の港町
ティッサマハーラーマを首都としたルフナ国の港町とした栄えたのが、ワラウェ川の河口の町「アンバラントタ」です。
ワラウェ川流域を中心に、以下の古代寺院が点在しています。
・ランバラージャマハーヴィハーラヤ(Ramba Raja Maha Viharaya)
・ギリハンドゥラージャマハーヴィハーラヤ(Girihandu Raja Maha Vihara)
・ガッラウィララージャマハーヴィハーラヤ(Gallavila Raja Maha Viharaya)
・ゴタバヤラージャマハーヴィハーラヤ(Godavaya Raja Maha Vihara)
・ランギリラージャマハーヴィハーラヤ(Rangiri Raja Maha Viharaya)
タンガッラ郊外にあるムルキリガラ石窟寺院もルフナ国の寺院だとされています。
マッタラ:マッタララージャパクシャ国際空港、バードパーク、温泉
2013年3月に中国政府の支援によって開港したスリランカ第二の国際空港である「マッタララージャパクシャ国際空港」があります。
北の郊外には、2011年にマヒンダラージャパクシャ国際クリケット場もオープンしています。
南の郊外には、アジア最大のバードパークだという「バーズパーク / バーズリサーチセンター」があり、リゾートも併設されています。
東の郊外には、「マドゥナガラ温泉(Madunagala Hot Water Spring)」があります。
トリンコマリー郊外にある「キンニヤ温泉(Kinniya Hot Springs)」と同様に、汲み取って浴びる形式の温泉です。
ウダワラウェ地区
ウダワラウェ国立公園
南部高速道路が延伸されるまでは、最短ルートはコロンボからラトゥナプラを通過するルートでした。
南部高速道路が延伸されてからは、バラワクンブカインターチェンジで高速を降りて、A18を北上するルートがコロンボからの最短ルートです。
シーギリヤとポロンナルワの間にあるミンネリヤ国立公園が象の群れを見る場所として最も有名ですが、次いで有名なのがウダワラウェ国立公園です。
象を保護して、将来的に野生に戻している「エレファントトランジットホーム(Elephant Transit Home)」があります。
ピンナワラの象の孤児院は野生には戻しません。
ピンナワラの象の孤児院は最初はウィルパットゥ国立公園の隣接に作られましたが、現在の場所は野生象の生息地から離れているからかもしれません。
エレファントトランジットホームは、野生の象がいるウダワラウェ国立公園に隣接しているため、野生に戻すことができるのでしょう。
ウダワラウェダムの南側にホテルが集まっています。
エンビリピティヤ:湖畔に開発された町
ラトゥナプラ県の代表的な町の一つです。
ラトゥナプラ県の最大都市は県都でユニシパルカウンシルが置かれているラトゥナプラです。
次で大きい都市がアーバンカウンシルが置かれているバランゴダとエンビリピティヤです。
1969年に完成したウダワラウェダムに伴ない開発された町です。
エンビリピティヤとミッデニヤを結ぶB486と、2本の道を中心に町が形成されています。
湖畔にリゾートが数軒あります。
ヤーラ地区
ヤーラ国立公園:レオパードなどのゲームサファリ
スリランカにはサファリが楽しめる国立公園がいくつもありますが、最も有名なのがヤーラ国立公園です。
ウィルパットゥ国立公園に次ぐ、国内2番目の大きさを誇ります。
近くの海岸には、以下の高級リゾートが並んでいます。
・ウガチェナハッツ(Uga Chena Huts)
・ワイルドコーステンティッドロッジ(Wild Coast Tented Lodge)
・シナモンワイルドヤーラ(Cinnamon Wild Yala)
・ジェットウイングヤーラ(Jetwing Yala)
・ラヤサファリ(Laya Safari)
さらに、ヒルトンヤーラ(Hilton Yala)が建設中です。
カタラガマ:聖地「カタラガマ神殿」
ヒンドゥー教のカタラガマ神(ムルガン神、スカンダ神)を祀るカタラガマ神殿があり、スリランカを代表する聖地です。
カタラガマ神殿の北には、白い仏塔「キリウェヘラ(Kiri Vehera)」があります。
ティッサマハーラーマ:ルフナ国の都
アヌラーダプラをタミルの王エッラーラから奪還したドゥトゥガムヌ王や、
ポロンナルワ王国を建国したヴィジャヤバーフ1世を輩出したルフナ国の都があったのがティッサマハーラーマです。
白い巨大仏塔「ティッサマハーラーマラージャマハービハーラ(Tissamaharama Raja Maha Vihara)」が町の象徴です。
町の周囲には貯水池が点在し、町の東側は「ウィラウィラティッサ自然保護区(Wirawila Tissa Sanctuary)」となっています。
キリンダ:ルフナ国の港
ケラニヤの王ケラニティッサの娘で、ドゥトゥガムヌ王の母であるヴァハーラマハーディービが漂着したと言われているのがキリンダです。
その地にあるのが「キリンダヴィハーラマハーデービィ寺院(Kirinda Vihara Maha Devi Temple)」です。
「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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