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サバラガムワの主な観光地

2021年11月17日

世界自然遺産に囲まれたサバラガムワは、国立公園や保護区を見学する際にベースとなるエリアです。

「サバラ」はこの地に住んでいた人たちを指す由来言葉で、「ガムワ」は木を意味するそうです。

サバラガムワは宝石やグラファイトの採掘、紅茶やゴムの産地として知られ、紅茶の7大産地の一つ「サバラガムワ」にもその名が見られます。

キャンディ王国のウダ・ラタ(高地)と、海岸部のパハタ・ラタ(低地)の中間部にあたり、歴史が息づく地域でもあります。

サバラガムワ州はケーガッラ県とラトゥナプラ県に分かれますが、本サイトでは南側のラトゥナプラ県をサバラガムワとして分類しています。

ケーガッラ県の県都ケーガッラは、コロンボとキャンディをつなぐA1道路が走り、代表的な観光地であるピンナワラへはキャンディからのアクセスが便利なため、本サイトでは中央高地のキャンディ地区に含めています。

ラトゥナプラ地区:宝石の町、寺院群、スリーパーダ

サバラガムワ州の州都がラトゥナプラです。

サンスクリット語で「ラトゥナ」は宝石を、「プラ」は町を意味し、古代から知られた宝石の町です。
宝石の採掘や取引の様子を見学することができます。

セイロンティーの7大産地の一つ「サバラガムワ」の紅茶も主にラトゥナプラ周辺で栽培されています。

ポルトガルが攻め込み、要塞を築き、キリスト教も普及したことから歴史ある教会も立ち並び、歴史的建造物を眺めながらの町歩きも楽しめます。

世界自然遺産にも登録されている聖山スリーパーダの麓の町で、古い寺院や遺跡が点在し、現在も2つある登山道の一つの拠点となる町になっています。

ラトゥナプラの登山道は険しく、観光では反対側のマスケリアの登山道が選ばれますが、山頂にはサマン神が集まられ、ラトゥナプラ郊外にもサマン神が祀られ、歴史ある登山道と言えるのはラトゥナプラ側と言えそうです。

世界自然遺産「シンハラージャ森林保護区」

現在、スリランカで最も新しく登録された世界遺産がシンハラージャ森林保護区です。

サバラガムワ州と南部州の境目にあり、北側(ラトゥナプラ)と南側(デニヤーヤ)の二つの入口があります。
ラトゥナプラ側の入口の方が利用者が多いと言われています。

森林保護区に入るにはツアーに参加するのが一般的です。
コロンボの旅行会社に宿泊付きのツアーを手配してもらう、あるいはラトゥナプラやデニヤーヤに宿泊し、宿泊施設にツアーを手配してもらうなどの方法があります。

ベリフルオヤ地区:スリランカ最長の滝、古代仏教僧院、ホートンプレインズ国立公園

スリランカ最長の落差263mのバンバラカンダ滝(Bambarakanda Ella)は、コロンボとバッティカロアをつなぐA4道路が通るカルパハナ近くにあります。

この辺りには滝が多く、ベリフルオヤにはパハントゥダ滝(Pahanthuda Ella)、ベリフルオヤとカルパハナの中間地点にスラタレー滝(Surathalee Ella)があります。

ホートンプレインズ国立公園には、イギリス人探検家サミュエルベイカーから取られたベイカーズ滝(Baker’s fall)がありますが、ベリフルオヤにはベイカーズベンド(Baker’s bend)と名付けられた曲がりくねった山道があり、景勝地になっています。

ベリフルオヤにはサバラガムワ大学があります。
スリランカの大学で日本語課程があるのは、コロンボ郊外のケラニヤ大学とベリフルオヤにあるサバラガムワ大学の2校です。

JICAは両校に対して、日本語教材の整備などの支援を行い、ケラニヤ大学には国際交流基金の専門家が、サバラガムワ大学へはJICAボランティアが派遣されています。

サバラガムワ大学に派遣されたJICAボランティアが作成したカリキュラムによって、2012年から4年制コースを開始しています。

ホテルが多いのがベリフルオヤですが、町として大きいのはバランゴダ(Balangoda)です。
サバラガムワ州の中でユニシパル・カウンシルが設置されているのはラトゥナプラのみで、次いで、アーバンカウンシルが設置されているのがケーガッラ県の県都ケーガッラ、ウダワラウェ国立公園近くのエンビリピティヤ、そしてバランゴダの3つです。

世界自然遺産に登録されているホートンプレインズ国立公園は、北側のヌワラエリヤからアクセスするのがメジャーな行き方ですが、ベリフルオヤ地区やハプタレー地区に宿泊して、南側からホートンプレインズ国立公園に行くこともできます。

ホートンプレインズ国立公園のハイライトは断崖絶壁「ワールドエンド」ですが、ワールドエンドから見渡せるのは本ページで紹介しているサバラガムワです。

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