スリランカの治安2025|注意点・ぼったくり事例・女性一人旅の安全対策を徹底解説
2025年現在スリランカは、南アジアの中でも比較的治安が良く、旅行しやすい国として知られています。
しかし、観光地では外国人を狙ったぼったくりや、交通機関でのスリ・痴漢など、旅行者が注意したいトラブルも少なくありません。
特に女性の一人旅では、場所や時間帯によって気を付けるべきポイントが増えます。
本記事では、空港から主要都市(コロンボ・ニゴンボ・ゴール・キャンディ・シーギリヤ・エッラ)まで、実際に起こりやすい被害例と具体的な対策をまとめました。
初めての方でも安心して旅を楽しめるよう、最新の治安情報をわかりやすく解説します。
目次
空港到着時の注意点
タクシーブースの声かけ
空港に到着して、荷物をピックアップして、税関を抜けると両替所が並んでいます。その先に空港タクシー会社のブースが並んでいて、声をかけられます。
UberやPikcMeで配車するよりは高い金額なので、不要であれば断りましょう。
また、空港の建物を出たところにタクシーの客引きがいます。必要がなければ断りましょう。
コロンボで起こりやすいトラブルと対策
スリランカの最大都市コロンボでの注意点です。
声かけによるぼったくり例
海沿いのマリンドライブ、ゴールロードなどを歩いていると、「どこからきたの?」「これからどこに行くの?」などと声をかけてくる人がいます。
行先を伝える、「ちょうど僕も同じ方向に行くから、良かったらトゥクトゥクに乗っていかない?お金は僕が払うよ!」と言ってきます。
それでトゥクトゥクに乗ると、数百ルピーの距離で、5000ルピーをドライバーに渡し、「君も5000ルピー払って!」と言われます。
これは声をかけてきた人、トゥクトゥクドライバーがぐるのぼったくりです。
声をかけられても、乗らないようにしましょう。
ATMに向かっていると、「そのATMは今使えないよ。あっちのATMなら使えるよ!」と親切を装って声をかけてくる人もいます。
シティーツアーへの勧誘
大統領官邸やイギリス時代の建築が並んでいるフォート地区では、シティーツアーをするよ!と声をかけてくるトゥクトゥクドライバーが多くいます。1~2万ルピー程度の値段を提示してきますが、普通にトゥクトゥクを配車して回ってもそんな高額になりませんので、乗らないようにしましょう。
また、フォート地区では「メーターを使いますよ!」とも言われても、メーターが通常よりも早いペースで上がり、2〜3倍の値段を請求されることもあります。
日本人からのコメントが書かれたノートを見せてきたり、古い日本の自動車免許やガイドのライセンスカードを見せて信頼できる人であることをアピールしてくる人もいます。
”親切そうだから” ”日本語が話せるから” と信用せずに一旦冷静になって考えましょう。
スペシャルイベントの誘い
「お寺でイベントがやっているよ!」「今日は特別に象が見られるよ!」などと誘い、コロンボ市内最大のガンガーラマ寺院と声をかけてトゥクトゥクに一緒に乗って案内してくる人がいますが、高いガイド代を請求されます。
ジュエリーショップへの誘導
「買う必要はないので、綺麗な宝石を見せてあげる!」「宝石の特別セールをやっているので連れて行ってあげる!」などと声をかけられることがあります。
ジュエリーショップに外国人を連れて行くと、連れて行ったスリランカ人には3割程度がコミッションとして 支払われます。その金額はジュエリーを買う人に上乗せされて請求されます。
つまり、3割高い値段で買うこと になってしまいますので、宝石を買うときは自分の足でお店に入りましょう。
また、今なら特別値引きする!などとセールストークされることがありますが、ジュエリー屋さんはたくさんありますし、焦ってその場で買う必要はありません。
毎日「特別セール」と言っているものなので、一度帰って、翌日以降になっても欲しい場合は改めて出向くといいでしょう。
また、ジュエリーショップやカジノなど、観光客を連れて行くだけで、ローカルなランチ一食程度のお金をくれるところがあるため、それを目当てに立ち寄ろう!というドライバーもいますが、きっぱり断りましょう。
客待ちドライバーの高額請求
高級ホテル、ショッピングモール、レストラン街、駅などの前で客待ちしているトゥクトゥクは高額を請求されることが多いです。
配車アプリで呼ぶのが安全です。
ただ、客待ちトゥクトゥクが並んでいるところで配車すると、「配車アプリのドライバーに客を取られた!」とドライバー同士で言い合いになることもあるため、客待ちトゥクトゥクから少し離れて配車するのがお勧めです。
お金を無心されるケース
「Can you speak English?」と話しかけてきて「娘が病気でお金が必要なんだ!助けて!」と迫真の演技で訴えてきます。
困っているなら、私たち外国人ではなくスリランカ人に助けを求めるはずです。お金は渡さないようにしましょう。
また、財布を無くして困っているので移動費用だけ貸してほしい!と話しかけてくる欧米人もいます。アクセンチュアなど大手企業に勤めていると言ってきて、連絡先も渡されますが、その連絡先はつながりません。
欧米人の場合は、本当に困っていれば、大使館にいけばいいわけです。
また、これから日本に行くので日本円を見せてほしい。日本に興味があるので日本円を見せて欲しいと、スリランカ人や欧米人に声をかけられることがあります。路上ではなく、スーパーマーケット店内で声をかけられることもありますが、日本円を見せる必要はありませんので、「持っていない」とはっきりと断りましょう。
マッサージ店への誘い
男性旅行者は、トゥクトゥクドライバーにマッサージに行かないか?と誘われますが、不衛生で非合法で性的サービスを行っているところに連れて行かれますので、誘いには乗らないようにしましょう。
24時間営業と書いてある完全があるアーユルヴェーダスパ、アーユルヴェーダマッサージがそういうところです。まともなアーユルヴェーダは日中に営業していて、夜間は営業していません。
ニゴンボの注意点
空港最寄りのビーチリゾート地ニゴンボでの注意点です。
シティーツアーの高額請求
町中や郊外の観光スポットを紹介してあげる!とビーチで声をかけられますが、高額ですので断りましょう。
沖・ラグーンのボート勧誘
沖に沈んでいる船の残骸を見に行こう!ニゴンボラグーンでのボートサファリに行こう!とビーチで声をかけられますが、値段は交渉制です。
無免許で観光ツアーをやっている場合もあり、万が一の事故にあっても大変です。
ボートや船に乗る時は、信頼できる人を経由して手配する方がいいでしょう。
深夜営業マッサージへの誘い
コロンボと同様ですが、男性旅行者はトゥクトゥクドライバーにマッサージに行かないか?と誘われますが、不衛生で非合法で性的サービスを行っているところに連れて行かれますので、誘いには乗らないようにしましょう。
24時間営業と書いてある完全があるアーユルヴェーダスパ、アーユルヴェーダマッサージがそういうところです。まともなアーユルヴェーダは日中に営業していて、夜間は営業していません。
ゴールの注意点
世界遺産のあるゴールでの注意点です。
駅・フォート周辺の客待ちトゥクトゥク
旧市街地が世界遺産に登録されているゴールは、駅やバスターミナルから世界遺産のフォートまでは歩いて5〜10分ほどですが、駅の出口でトゥクトゥクの勧誘にあいます。
フォート内もそこまで広くなく、重い荷物があれば別ですが、フォートの壁を外から見るのも風情がありますので、歩いていく方が良いでしょう。
世界遺産内で配車アプリが使えない理由
観光地では、外国人から高額な乗車料金をもらって生計を立てているドライバーが多く、配車アプリで通常価格で外国人旅行者が移動してしまう商売あがったりです。
そのため、配車アプリのドライバーを排除しようとする動きがあります。
なかでも世界遺産に登録されているゴールフォート内は厳しく、攻撃されることを知っているので、配車しようとしてもドライバーさんが来てくれません。
ゴールで配車アプリを使う場合は、世界遺産の外に出て配車しましょう。
鉄道での声かけ勧誘
ゴールに向かう電車の中で「ウミガメが見えるところ、ストルトフィッシングなどに連れて行ってあげる」と声をかけられるがあります。
最後に高額な金額を請求されますし、どこにいくか分からない状態、声をかけてきた人が用意した車両に乗るのは危険です。
女性の場合は体に被害が及ぶ場合があります。きっぱりと断りましょう。
キャンディでの注意点
世界遺産のあるキャンディでの注意点です。
駅前ドライバーによる高額請求
キャンディ駅の出口でトゥクトゥクドライバーに話しかけられることがありますが、市内はもうすぐです。
また、丘の上のホテルなどを予約していたとしても、トゥクトゥクに乗るなら配車アプリを使って乗った方が安全、かつ安いです。
安いホテルを知っている、友人や親戚がホテルをやっているから特別に安くできるなどと話しかけてくることもありますが、相手にしない方がよいでしょう。
質の悪いアーユルヴェーダ勧誘
アーユルヴェーダをお勧めされて、行って見るとサービスが悪いのに高額、裸を見られてしまうような場所に案内されて怖かったという事例も聞いています。気を付けましょう。
宝石店への誘導
コロンボと同様です。きっぱりと断りましょう。
サル対策
キャンディの丘の上にあるホテルに泊まると、「サルがものをとるので、窓は開けっぱなしにしないでください」と注意書きがかかれています。窓はロックするようにしましょう。
シーギリヤでの注意点
世界遺産のあるシーギリヤでの注意点です。
公式ガイドの料金・対応
世界遺産シーギリヤロックには登録制の地元のナショナルガイドさんがいます。
彼らはそれが仕事なので、日本語ガイドさんは日本語を話している日本人を見かけると、「せっかく高い入場料を払うのにガイドを頼まないともったいないですよ!」と声をかけてきます。
写真スポットで記念写真を撮ってくれたり、荷物を持ってくれたり、ガイドさんは親切ですが、ガイド料金がかかります。
ガイド料金をしっかり確認した上で、ガイドをお願いするのか、ガイドをお願いしないのか、はっきりと伝えましょう。
また、ガイドさんの中には、ツアー終了後に経済的に困っているので助けてほしいとお涙頂戴トークをしてくる人もいますが、ガイド料金は正規の値段を払い、それ以外のことはきっぱり断りましょう。
非公式ガイドへの注意
上記のナショナルガイドではないのに、「ガイドしますよ!」と声をかけてくる人がいます。
ガイド後に問題になる可能性があるので、お願いしないようにしましょう。
ガイドをお願いしたいなら、入口で正式なガイドさんに依頼してください。
野良犬・リスへの注意
スリランカの田舎は野良犬や、番犬として犬が飼われていることが多いです。
朝や夕方・夜間などに道を散歩しようとすると、犬に囲まれてしまうことがあります。
噛まれたら危険ですので、注意しましょう。
また、レストランでご飯を食べていると、リスがきて、カレーを食べてしまったりしますが、リスも狂犬病を持っていることがあるそうなので、気を付けましょう。
ビーチリゾート(ヒッカドゥワ・アルガムベイ)の注意点
サーフィンで知られるヒッカドゥワ、アルガムベイでの注意点です。
違法ドラッグへの勧誘
美しいビーチとサーフィンで知られるヒッカドゥワをはじめとするビーチリゾートエリアでは、タバコと言われて違法ドラッグをすすめられることがあります。
飲み物に睡眠薬を入れられるなどの可能性もあるので、席を立つタイミングは注意しましょう。
怪しいものを進められたら断りましょう。
夜間のトラブル
夜遅くまで賑わっているのがビーチリゾート地の魅力の一つではありますが、危ない人に声をかけられることもあるので、気を付けましょう。
エッラの注意点
ナインアーチズブリッジ、紅茶鉄道など知られるエッラでの注意点です。
自称ガイドによる迷わせ商法
「観光名所のエッラロックに登る方は近道だよ!」と言ってわざと道に迷わせ、高額のガイド料を請求する人がいるらしいので、事前に道を調べてから行きましょう。
野良犬対策
シーギリヤと同様です。犬に注意しましょう。
トゥクトゥク利用時の注意点
混雑時の配車がつかまらない問題
朝・下校時間のお昼・夕方の帰宅ラッシュ時など混雑する時間、雨が降った時などはアプリで探しても配車がなかなかされない場合があります。
現金払いを希望するドライバーが多いので、その場合は設定を現金払いにしましょう。車の場合はクレジットカードでも問題がないことが多いですが、トゥクトゥクの場合は目の前にきてから現金でないとダメだ!という人もいます。Uberの場合は配車アプリで呼んだ後には支払い方法は変えられませんので(PickMeは途中で変更可能)、急いでいるときは現金払いが便利です。
お釣りがないドライバーへの対応
ドライバーがお釣りを持っていないときがあります。細かいお金を持っていると便利です。銀行窓口では高額紙幣を小額紙幣に無料で変えてくれますので、お金を崩しておくと便利です。
お釣りがなくて、ドライバーが崩してくるといって、お店から帰ってきてお釣りを渡す際に金額をごまかしたり、紙幣を1枚抜くことも稀にあるので、高額紙幣の場合は自分がいくら払って、お釣りがいくらなのかをしっかり確認しましょう。
女性が注意したい脇道に連れて行かれるケース
女性がトゥクトゥクに乗った際に、脇道に連れていかれるということもあります。
配車アプリで呼んだ場合は、ドライバーの名前や連絡先が分かるため被害にあう確率は低くなるとはいえ、配車アプリでも被害の話は聞きます。
夜間や田舎での早朝の利用は特に注意しましょう。
鉄道・バス利用時の注意点
ドアから身を乗り出す危険性
スリランカの鉄道や路線バスはドアを開けっぱなしで走りますが、紅茶鉄道や海岸鉄道ではインスタ映えなことから、ドアから体を外に出して、動画や写真を撮る人がいますが、トンネルに激突したり、木にぶつかって死亡したり、重症を負ったケースがあります。危ないのでやめましょう。
また、ドアから景色を眺めていて、屋や石など飛び出ていたものに手や足があたり、怪我をすることがあるので、車両から体がでないように気を付けてください。
急発進・急ブレーキのリスク
路線バスはバスで完全に止まらずに減速して、乗降が済んだらすぐに発車することがあります。運転手から見える前から乗り降り(特に降りるとき)する方が安全です。
痴漢対策
触ってくる人がいますので、はっきりと拒否したり、離れましょう。
スリ対策
混雑時はもちろん、空いているときにも関わらず、すぐ横に座ってくる人がいたときは注意しましょう。
声かけに注意する理由
フレンドリーに声をかけてくれたり、ご飯を分けてくれたり、席をゆずってくれるなど、優しい人も多くいますが、まれに観光地に誘ってガイド料をもらおうとする人がいます。
「この後どこそこに行こう!」「この列車はそこまで行かないから乗り換えた方がいい!」などと言われることもあります。
相手について行くと、相手が主導権持ち、連れまわされて、お金を請求されたり、性的被害を受けることもあります。気を付けましょう。
物売り・物乞いの対応
バスや鉄道の社内に物売りや物乞いが来ることがあります。
歌や演奏を披露して、チップをもらって回ってくる人もいます。
払う気がない場合は、相手にしなければ立ち去ります。
客が少ない飲食店での注意点
客が少ない飲食店や、物陰がある飲食店で、店員さんに触られるなどの被害もあります。
人目がつく、安全そうなお店を選んでください。
まとめ(安全に楽しく旅行するために)
以上がスリランカを旅行する際の注意点です。
凶悪犯罪が横行している、夜道は絶対で歩けない、というわけではないので治安は良いと言えるのかもしれませんが、外国人観光客を狙ったぼったくりは基本的にあるものです。
- 人についていくときは疑いの目を持つこと
- 高額な買い物をするときは一旦冷静になって考えること
この2つを常に意識していればトラブルに巻き込まれる可能性はぐんと減ります。
きちんと対策して楽しい旅行にしましょう。
より安全で快適な旅行をしたいという方に、Spice Upではスリランカ旅行の相談を受け付けています。
事前の車手配やレストランの予約など、お困りの際はお気軽にご相談ください!

スパイスアップ三人目のウェブマーケインターン。まだスカスカたっだウェブサイトの記事を必死で作る5週間を送る。一番好きなコロンボのスイーツはダッチホスピタルのビスケットプリン。一番辛かったけど感動した取材は電車で22時間かけて行ったエッラのリトルアダムスピーク。
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