幻想的なマングローブの森のトンネルが楽しめるベントタのボートサファリ
マングローブが生い茂るベントタ川のボートサファリでは、マングローブのトンネルや、水辺に住む生き物たちが見られます。
ベントタ川の南19キロにあるマドゥ川がボートサファリが楽しめる場所としてより有名ですが、個人的にはマングローブのトンネルが長くて迫力があるベントタ川の方が好きです。
ベントタ川のボートサファリは、路上で価格交渉した1回目、リバーサイドのスポーツセンターでボートサファリを申し込んだ2回目と、2回行っていますので、それぞれの違いについても触れつつ、ベントタのボートサファリについて紹介します。
ベントタ川とは?
西部州(州都はコロンボ)と南部州(州都はゴール)の州境になっているのがベントタ川です。
ベントタの名は、トタ(河口)にベンという名の悪魔が住んでいたという言い伝えがあったことに由来すると言われています。
ベントタ川は河口で大きく蛇行しているため流れが穏やかで、川の北側にウォータースポーツセンターが並んでいます。
河口付近の広い川で水上スキー、バナナボートを、
海に出てウイングサーフィン、ダイビング、沖合での釣りを、
川沿いのマングローブの森と生き物たちを見学するボートサファリなどが提供されています。
川の南側は、セイロン政府によってビーチリゾート地として開発され、ホテルや駅の設計をジェフリーバワが担当したことからバワ建築が並んでいます。
ポルトガルの要塞跡に建設されたジェフリーバワ設計「シナモン・ベントタ・ビーチ」には、オプションツアーとしてボートサファリが楽しめるように、敷地内にボートが停められています。
川の南側(ベントタ)はホテルが多く、レストランはホテル内にあり、贅沢な気分で食事ができます。
川の北側(アルトゥガマ)の川沿いは、カジュアルなレストランが点在していて、簡単に食事を済ませるには最適です。
ベントタ橋からゴールロード沿いに北に行くと、各銀行の支店やスーパーなどがあり、急行列車も停まるアルトゥガマの町があります。
河口から遡った湖のようになっている部分に、ジェフリーバワが「ルヌガンガ(塩の川)」と名付けた彼の別荘地があります。
ベントタ川のボートサファリとは?
ベントタ川沿いをボートに1〜3時間ほど乗って、ワニ、オオトカゲ、サル、鳥などの水辺の生き物を見て、マングローブのトンネルを通り抜けるツアーです。
スリランカ現地旅行会社のウェブサイトには、1時間のツアーで2500ルピー、2時間のツアーで5000ルピーと書かれています。
私が始めて乗ったのは2017年12月中旬で、ジェフリーバワ設計のアヴァニベントタに泊まっている時に、ホテルの前の道を歩いている時に声をかけられて一人で乗りました。
その時は1時間2000ルピー、2時間3000ルピーとのことで、1時間でツアーをお願いしました。
2019年12月上旬にインターン生2名を連れていた時は、川沿いにあるウォータースポーツセンター「Diyakawa」に行って、ツアーを申し込みました。≈
値段は忘れてしまいましたが、たしか3人で5000ルピー、2時間を超えるツアーでした。
1時間のツアーではベントタ川を遡るだけでしたが、Diyakawaのツアーはその後に北側を流れる細い支流の方も遡ってツアーを回りました。
ベントタ川の南19キロにあるマドゥ川のボートサファリは、ボートに席が作られていて、上陸する島やドクターフィッシュなどの施設があり、観光地化されています。
ベントタ川野ボートサファリは、席が作られていない普通のボートに乗り、上陸する島もありませんが、マングローブの森が大きく、迫力はベントタ川の方があります。
マドゥ川では一人当たりの値段で下が、ベントタ川の場合はボート一台当たりの値段でしたので、複数人で行くときはベントタの方が安いです。
スリランカ現地旅行会社のウェブサイトには、ベントタ川のマングローブのトンネルは、マドゥ川の3倍の長さであると書かれていますが、たしかにそれぐらいはあるでしょう。
ちなみに、そのサイトには、コロンボとニゴンボ郊外の間にあるムトゥラージャウェラやマドゥ川の方がボートサファリスポットとして有名だが、ベントタ川の方が魅力的であると書いています。
ボートサファリの時間は朝か夕方など涼しい時間が動物を見つけやすいと言われていますが、日中でも見られます。
ボートサファリの様子
川沿いのセンターから出発する場合は、簡易な桟橋からボートに乗って出発します。
路上で声をかけられて、おじちゃんのバイクの後ろに乗って連れて行ってもらった時は川の南側にある仏像の辺りから出発しました。
ベントタ橋をくぐる
まずはベントタ橋をくぐり、川を遡っていきます。
川沿いの生き物
橋をくぐってすぐ、左手側の岸にオオトカゲがいました。
オオトゲを見た後、今度は木の上にコウモリたちがいました。
少し川を進むと、岩に鳥が止っていました。
さらに進んで、また岸に近づきます。
今度は猿です。木の上を移動していました。
また、オオトカゲを発見。
見上げると、鷲?が飛んでいました。
ワニの赤ちゃん その1
ボートが岸に近づきます。
なんだろ?と思っていたら、ワニを飼っているおじちゃんが登場!
ワニなんて触りたくないよ!と思いましたが、ボートをつけられてしまったので選択肢がなく、子ワニと戯れることに。
チップを渡してあげて!とボートの人に言われて、全然望んでないのに!と思いつつ、100ルピー渡したら「Thank you!」とワニおじちゃん。
100ルピーで済むなら全然いいですね!
ちなみに、これがボートの人。
それまで左手側の岸近くをボートで移動していましたが、右手側に移動。
スリランカ人は目がいいので、見つけてくれましたが、日本人では気づかないのではないでしょうか。
舌をびろびろ〜っと出して実を食べようとしているようです。
マングローブの下にワニがいるとボートおじさんが教えてくれましたが、写真はうまく撮れませんでした。
そして、ついにマングローブのトンネルです!
ずっと進んでいきます。
とても幻想的で、最高に楽しいです!
ジャングルクルーズとは、このことでしょう!
支流へ移動
Diyakawa Water Sports Centreで申し込んだ時は、上記の本流(ベントタ川)の時はワニおじさんにところに立ち寄らずに、マングローブのトンネルをくぐったら、ベントタ橋に戻り、さらにセンターも通り過ぎて、支流の方に入っていきました。
支流はベントタ川本流に比べて細いため、川そのものがモングローブのトンネルのようになっている部分があります。
オオトカゲが、お尻を向けて日向ぼっこしていました。
支流のマングローブのトンネルも見応えがあります。
緑色の細長いのがいる!とボートのお兄さんが見つけてくれたものの、僕らは見つけられず。
スマホで写真撮ってあげますよ!とお兄さんが撮影してくれている様子。
今回は子ワニには合わなかったな〜と思っていたら、子ワニを抱えてボートに乗って、観光客に渡しているおじちゃんを発見。
支流にもいるんだな〜と思っていたら、ボートのお兄さんが民家の前の桟橋にボートを停めると、民家から二人の子供を連れたおじちゃんが登場し、その手には子ワニが!
前回の時より、もっと小さいワニです。赤ちゃんワニという感じです。
ファミリーは観光客からチップをもらうためにワニを飼っているはずなので、今回も戯れてチップを払うしか選択肢はありません!
ワニ怖いアピールをしたら、ワニおじちゃんの子供が笑っていました。
2回目となると、もはや子ワニは可愛い!
2回目のボートサファリでは、大人の野生のワニにばっちり遭遇できました。
動画の撮影しかできていませんので、以下の動画をご覧ください!
子ワニが口を開けているように、大人なワニも水から顔を出して、口を開けています。
口を開けた子ワニを見た後に、口を開けた大人ワニを見ると、大人になっても一緒だね!と可愛く見てきます 笑
ボートサファリをお願いしたDiyakawaはこちらにあります。
Diyakawa Water Sports Centre公式サイト
「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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