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男子大学生2人でスリランカ一周してみた!第2章【最東端編】

2025年1月16日

第1章【最南端編】を読んでいただけましたか?

前回のおさらい。

第1章【最南端編】では、コロンボを出発し、まずは南へ向かうことにしました。旧市街が世界遺産として有名なゴール(Galle)行きの列車でゴールまで行きました。ゴールでは観光することなく、最南端の街ドンダラ(Dondra)を目指すことに決めました。ドンダラ行きのバスが見つからず、ドンダラの隣町、マータラ(Matara)行きのバスに乗り込みました。マータラで、ドンダラを通過するバスへと無事に乗り換え、目的地であるドンダラに到着。そこには、「スリランカの最南端」と記されたオブジェに感動し、初めてのエクストリームポイントを堪能しました。

それでは、第2章【最東端編】をお楽しみください。

とりあえず東を目指そう

1日目、最南端を制覇した後、私たちは少し東へ進み、タララ(Talalla)という街で宿泊をしました。タララで朝を迎え、早朝から次なる目的地である最東端の街、コマリ(Komari)を目指すことにしました。スリランカの国土に沿って最東端まで行けると思っていたのですが、スリランカ南東部には、豊かな自然と多様な野生動物が息づき、ジープサファリの名所でもある「ヤーラ国立公園」が広がっているため、ヤーラ国立公園を避けて最東端に向かう必要がありました。そこで、まずはタララのバス停から、ヤーラ国立公園のすぐ隣に位置するハンバートタ(Hambantota)という街へ向かうことにしました。タララスクールというバス停から、ハンバートタ行きの334-1番のバスに乗車し、ハンバートタまで行くことができました。

グーグルマップを頼りに

僕たちは、グーグルマップを使って、現在地であるハンバートタから最東端の街、コマリへの行き方を調べ、その結果出てきたバスの番号に従って移動しました。まずは、ハンバートタからモナラガラ(Monaragala)行きの35番のバスに乗車し、モナラガラの1つ手前のフランダワ(Hulandawa)で下車しました。フランダワに到着し、グーグルマップを開いたとき、最東端にかなり近づいた実感を得ることが出来ました。

喜怒哀楽を教えてくれた数字「98」

フランダワでランチを取った後、最東端に向けて再出発しました。98番のアッカライパットゥ(Akkaraipattu)行きのバスに乗ればコマリまで行けることは分かっていたので、フランダワのバス停で98番のバスを待っていましたが、なかなか来ません。長時間待っていると、現地の警察官に「君たちはどこへ行きたいんだ?」と声を掛けられました。僕たちは「コマリに行きたい」と即答したものの、警察官すら「コマリってどこ?」という反応でした。その瞬間、僕たちは「今からヤバい場所に行くのかもしれない」と悟りを開きかけました。警察官からは「とりあえず隣町のモナラガラまで行きなさい」と言われ、警察官の案内でモナラガラ行きのバスに乗ることになりました。モナラガラで下車し、大きなバススタンドに到着した僕たちは、「流石に98番があるだろう」と確信していました。結果、98番のバスはありました。僕たちは張り切ってそのバスに乗ろうとしましたが、その98番はモナラガラからコロンボまでを結ぶ、スリランカを横断する長距離バスでした。確かに、グーグルマップで98番の路線を調べてみると、コロンボとモナラガラを通過し、アッカライパットゥまでを結ぶ長距離路線だったのです。ようやく見つけた98番のバスがコロンボ行きで反対方向だったため、結局乗車することはできませんでした。僕たちは心が折れました。この瞬間、98という数字が嫌いになりました。

しかし、僕たちはひらめきました。「この大きなバススタンドから乗るのではなく、コマリ方面まで少し歩いたところにあるバス停から98番に乗ればいいじゃん」と。そこで、コマリ方面に向かって約10分歩き、別のバス停に到着しました。ここで98番を待ちましたが、なかなか来ません。30分以上は待ったと思います。本当に、98という数字が嫌いになりました。しかし、さらに待っていると、こちらに向かってくる2桁番号のバスが見えました。それは98番のバスだったのです。僕たちは、この一瞬で98という数字を心から好きになりました。今では、ラッキーナンバーは「98」です。無事にアッカライパットゥ行きの98番バスに乗り、最東端の街であるコマリにたどり着くことができました。

激闘の末、最東端を制覇

最東端には、最南端にあったようなオブジェはありませんでした。普通の海が広がっていました。しかし、1月の東海岸はシーズンオフということもあり、西海岸や南海岸とは異なる波の高さを感じました。この東海岸にはアルガムベイ(Arugam Bay)という街があり、このアルガムベイビーチもシーズン中はサーフィンスポットとして有名で、世界中からサーファーたちが集まります。この最東端に位置するコマリのビーチも、いつかサーフィンスポットとして開拓されるかもしれませんね。

東海岸ということで美しいサンライズを見ることが出来るのではないかと思い、早起きしたのですが、この日は雲が多く、見ることはできませんでした。それでも、オレンジ色に染まる朝焼けの空は非常に美しく、心に残りました。

第2章【最東端編】のまとめ

この2日目は、ヤーラ国立公園を避けて最東端を目指す必要があり、何度かバスの乗り換えをしました。最東端の街、コマリへ向かう98番のバスがなかなか来なくて、最初は98という数字が嫌いになりかけましたが、結局は好きになりました。自分の心に嘘はつけず、心から好きでした。このバスを待っていた長時間、一人だったら本当に泣いていたと思います。98という数字の魅力と、友達の存在がどれほど大切で、支えになっているかを強く感じました。そして、最東端のエクストリームポイントには何もありませんでしたが、そこで感じた波の高さには圧倒されました。

男子大学生2人でスリランカ一周してみた!第2章【最東端編】を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回、第3章【最北端編】でお会いしましょう。

 

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