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JICA海外協力隊の現地語学訓練に参加してきました!

2025年3月24日

お久しぶりです。Kenjiです。今回、私は2024年度2次隊の現地語学訓練にお邪魔しました!今回はその様子をお届けしたいと思います。

スリランカのJICA海外協力隊

スリランカでは、1981年に青年海外協力隊の派遣が開始されて以来、現在まで1100名以上の協力隊員が派遣されています。教育、高齢者介護、環境教育、コミュニティ開発、スポーツに携わる多くのJICA海外協力隊員がスリランカの社会・経済発展に貢献してきました。

現地語学研修って?

現地語学研修とは、隊員が配属先に派遣されるまで受ける研修プログラムのことです!隊員は約1か月間研修を受けます。コロンボで行われる新隊員の研修は、現地で活動し、生活をするために必要な実用的なシンハラ語を磨くことを中心にタミル文化を含むスリランカの文化について詳しく学ぶなど、各種様々な講座を受講します。

24年度2次隊の皆さん

昨年の12月に4名の新隊員がスリランカに到着しました。1月中旬までコロンボで訓練をしたのち、スリランカ各地へ派遣されました。

コロンボ大学で開催された、日本文化紹介セミナー

訓練の一環として、新隊員と日本語学習者の異文化理解の深化と交流を目的とした日本文化紹介セミナーが開催されました。隊員たちはシンハラ語とやさしい日本語を用いてスリランカの若者たちへ日本で生活する上で必要な実践的な日本語やマナーを紹介しました。学習者のみなさんは、ごみの分別や電車の路線図・乗り方に大変興味を持ち、教科書では学べない「リアルな日本」に触れることができて、とても嬉しそうでした。

名刺の渡し方を指導する銘苅泰洋隊員(コンピューター技術/ホラナ職業訓練センター)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本語で書かれた識別マークを説明する山下颯太隊員(環境教育/クリヤピティヤ町役場)

 

 

日本地図を使って出身地を紹介する永井紀子隊員(日本語教育/ラジャラタ大学)

休憩時間に日本語学習者や現地日本語講師と談笑する岩倉詩奈隊員(日本語教育/サバラガムワ大学)

スリランカ社会・文化講座に参加しました!

隊員に向けて日本語でスリランカについてたくさん語ってくれたのは、昔、JICA職員として働いていたDr.プンチバンダ。

配布された冊子には、ホロスコープ(占星術)や悪魔祓い、アーユルヴェーダなどの伝統文化やスリランカの社会構造、さらに教育体制などとても貴重な情報が一冊に凝縮されています!

中でも特に興味深かったのは、果物の旬が地域ごとに違うことです!常夏のスリランカとはいえ、中央高地やドライゾーン、ウェットゾーンと地域によって気候が異なるため、フルーツの旬も違うそうです。

ほかにも、宗教生活やスリランカの職場の特性、日本の北枕は縁起が悪いと言われている慣習はスリランカでは西枕になるなど、社会慣習からちょっとしたマメ知識まで様々なことを学び、隊員たちはスリランカ社会・文化への理解を深めることで異文化へスムーズに溶け込めるよう準備をしています。

 

2024年度2次隊のメンバーにインタビュー!!

—JICA海外協力隊に応募されたきっかけとこれからの活動を教えてください。

銘苅さん
前職で退職を考えていたときに、たまたま協力隊のホームページを見つけ、興味のある職種の要請を確認した際、応募締め切り年齢が45歳でした。当時の私は44歳でしたので、今挑戦しなければ機会を逃すと思い応募しました。(※派遣国の状況により年齢制限が付いた要請もあるが、基本的には69歳まで応募可能)職業訓練学校でプログラミングを教えます。

山下さん
端的にいうと海外の経験ができるからですね。前職でごみ処理関係の仕事をしていたのですが、環境教育でごみの分別などを教えます。

岩倉さん
私は大学生の時に青年海外協力隊について知り、いつかは行ってみたいなと思っていました。やってみたかった日本語教育の応募要項を見ると実務経験が必要と書いてあったことから、社会人を経験してから応募しようと考えました。前職は日本語学校で働いており、その時担当していた学生に背中を押されて、応募しました。日本語教育隊員として、スリランカの大学生に日本語を教えます。

永井さん
前職では、日本とインドネシア、フィリピン及びベトナムとの間で締結された経済連携協定(EPA)で日本へ派遣されるインドネシアの方々に日本語を教えていました。

みなさん、インタビューありがとうございました!!!皆さんの今後のスリランカでの活動を応援しています!!

 

最後に

今回は現場の最前線で「草の根外交」として活動する協力隊員のはじめの一歩を取材する貴重な機会に恵まれました。JICAの掲げる「信頼で世界をつなぐ」というスローガンの下、これからもスリランカの人々の声に寄り添いながらスリランカ社会の発展に貢献し、スリランカと日本をつなぐ懸け橋としてJICA海外協力隊のみなさんが活躍していくことを心から願います。JICAスリランカ事務所の山田所長、ボランティアコーディネーターの片山さん、吉田さん、そして協力隊員の皆さんをはじめ、関係者の皆様とのご縁に深く感謝申し上げます。

取材日:2024年12月27日
インタビュー・テキスト・写真:Kenji

出典・引用

https://www.jica.go.jp/overseas/srilanka/others/report.html(2025年1月18日最終閲覧)

https://www.jica.go.jp/volunteer/outline/publication/pamphlet/pdf/gaiyo_01.pdf(2025年1月18日最終閲覧)

 

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