大学生ソロ旅行記~コロンボからヌワラエリヤ・キャンディへ~
2024年7月、私はスリランカのコロンボから、ヌワラエリヤとキャンディをまわる一人旅をしてきました。
この記事では、そんな旅の記録をご紹介していきたいと思います。
目次
旅のポイント
コロンボを起点にして、古都キャンディと高地ヌワラエリヤをまわる旅をすることにしました。
紅茶鉄道は、「キャンディ発→ヌワラエリヤ着」を利用する人が多いようですが、
今回の出発3日前に鉄道を予約しようとしたところ、座席が完売だったので、「ヌワラエリヤ発→キャンディ着」の鉄道を利用しました。
そのためには先にヌワラエリヤに行かなければならないため、全体としては以下のようなスケジュールで行動しました。
1日目:コロンボ→ヌワラエリヤ(ACバスで6時間)
2日目:ヌワラエリヤ→キャンディ(紅茶鉄道で4時間)
3日目:キャンディ→コロンボ(鉄道で2時間半くらい)
1日目:コロンボからバスで6時間かけヌワラエリヤへ!
コロンボからヌワラエリヤへは鉄道で行くこともできますが、私はバスで行くことにしました。
コロンボにある長距離バスターミナルから出発です。どうやら、高速バス以外は時刻表はないそうなので、朝8時頃にバスターミナルに向かいました。
辺りに立っていた案内のおじさんに「ヌワラエリヤ!」と聞いてまわると、ヌワラエリヤ行のバスを教えてもらえて無事乗車。
このバスはキャンディを通過してヌワラエリヤに行くバスで、6時間かかります。
バスに乗り込んでから、40分くらい経ち、席が6割くらい埋まったところで、出発しました。
出発後、運賃集金のおじさんがチケット代1,210ルピーを回収しに来ます。
エアコン付きのマイクロバスでした。
バスは、よくある大きな派手バスではなく、日本の中古車。
走り出して2時間半ほどで、ここSalgado Bakersでトイレ休憩。
ヌワラエリヤに近づいてくると、エアコンが止められ、窓が全て開けられました。
風が冷たい!そして茶畑が広がる景色!
無事にヌワラエリヤに到着し、ホテルにチェックインしました。6時間の旅でしたが、マイクロバスで座り心地がよかったのと、周りの景色を観ているのが楽しくて、あっという間のバス旅でした。
空気がひんやりしています。ヌワラエリヤのバスターミナルからトゥクトゥクで10分ほどでホテルに着きました。
このホテルは1人で1泊3,400円ほどでしたが、高台にあるので景色がよく、部屋もきれいでよかったです。
半袖Tシャツしかなく、夜は寒すぎて眠れなかったので、薄手の上着などをもっていくことをおすすめします!
近くのレストランで昼ご飯。チキンのライス&カレー。
小雨で、どこかに行くほどの時間でも天気でもなかったので、グレゴリー湖という人工の湖に行ってみました。
入場料は600ルピーほどです。アヒルボートがあったり、軽食が売っていたりしますが、特に何をするというより、散歩するのに気持ちよさそうな場所。
2日目:ヌワラエリヤで紅茶工場・滝を観光~紅茶鉄道へ
この日は午前中はヌワラエリヤを観光し、そのあと紅茶鉄道に乗ってキャンディに向かう計画です。
ヌワラエリヤ観光
ヌワラエリヤにはそこまで観光地があるわけではないですが、お茶の生産が盛んで工場がいくつかあったので、そのなかの1つであるペドロの工場見学に行ってみるにしました。
早速Pick meでPedroと入力してトゥクトゥクを手配し向かったのですが、間違えてPedro tea estateという場所を選択し、茶畑しかないエリアに来てしまいました。
霧の中何も見えず、吹き荒れる風。
このまま帰るのはあまりに虚しかったので、一応茶畑の前でトゥクトゥクのおじさんをパシャリ。
背景に移り込んだ野良犬が虚しさを助長させます。
そういえば、トゥクトゥクに乗る時に、おじさんに何か言われ、適当にオッケーと返事したのですが、このことを言っていたのですね。しっかりと聞いておけばよかったです。
(↑間違って来てしまったPedro tea estate。茶畑しかありません。)
同じおじさんに、次こそは本来行きたかった場所へ連れて行ってもらいます。
来ました。ここが来たかったペドロの紅茶工場(Pedro tea centre and factory)です。
朝が早かったためか、自分以外のお客さんはおらず、マンツーマンで紅茶見学スタート。
案内の人に一通り見せてもらい、流れ作業のような感じで5分ほどで見学は終了しました。ペドロの工場の規模もそこまで大きくないので、見応えを求める方はヌワラエリヤの他の工場がおすすめですが、私は午後の紅茶に出荷しているペドロの工場を見たかったので、満足です。
工場見学のが終わるとお茶を出してくれました。渋みがなくおいしかったです。
お店の人がトゥクトゥクのおじさんの分までお茶を出してくれたので、ふたりでお茶を飲みながら、次にどこにいくかを考えます。
工場見学がここまで早く終わるとは想定外だったので、キャンディへ行く鉄道の時間までかなり時間があり、トゥクトゥクのおじさんがおすすめしてくれた近くの滝に行くことにしました。
Lover’s Leap Waterfallという場所です。
ペドロの工場から滝へ行くまで道は、舗装されていないぼこぼこ坂道で、トゥクトゥクで無理やり突き進みました。
トゥクトゥクで行けるのは途中までで、そこからは徒歩で山道を5分くらい登ります。
滝に到着しました。確かにきれいな滝です。マイナスイオンを感じます。
観光客は自分たち以外に、地元のおじさん1人と、欧米系のカップル一組がいました。
なかなか高台にあるので、ヌワラエリヤが見渡せて気持ちいいです。
滝の前で自撮りをするトゥクトゥクのおじさん。
紅茶鉄道
滝からホテルに戻ってきてチェックアウトしたあと、またもや同じトゥクトゥクおじさんにナヌオヤ駅まで送り届けてもらいました。
今日の午前中はずっと2人で行動してきたので少し名残惜しいですが、おじさんにさよならを告げてホームに向かいます。
時刻表がレトロでかわいいですね。
ちなみに、チケットをオンラインで事前購入した場合は、窓口で紙のチケットを印刷してもらう必要があります。
予約していた時刻ぴったりにホームに着きましたが、 列車は何やかんや1時間半ほど遅れて到着しました。
無事乗車。
初めの20分ほどは雨が降っていて窓が開けられず残念な感じだったのですが、途中で雨がやみ、窓を開けて風を浴びながら進みます。
茶畑の景色はヌワラエリヤから体感2時間ほど続きました。
ヌワラエリヤ発の紅茶鉄道に乗る利点は、初めの2時間で景色を楽しみ、疲れてきた後半では寝たりできることと、キャンディから乗るよりも列車が比較的空いていることだと思います。
鉄道から見えた茶摘みの女性。
列車の進むスピードはかなり遅く、時々途中で止まったりもしたのでこのようにきれいな写真が撮れました。
4時間ほどでキャンディに到着。
ドアから身を乗り出して風を感じてみたり、天空からの茶畑の景色を楽しんだり、車内販売のお菓子を食べたりしているとあっという間でした。
すごく楽しかったです。
なお、この日キャンディで泊まったホテルはこちらです。
「お宿丸福」という名前で、日本人の方が経営に関わっている宿らしく、私が訪れた際は日本人の経営者の方ともお会いすることができました。
高台に建っており、景色もよかったです。価格が安く、仏歯寺も徒歩圏内だったので、便利でした。
3日目:キャンディで仏歯寺とその他観光!
さあ、最終日は朝からキャンディを観光して午後の列車でコロンボに帰ります。
キャンディといえば世界遺産の仏歯寺かなと思い、とりあえず仏歯寺に行くことだけは決めてきました。
仏歯寺
朝の9時半からプジャーというお祈りがあるということで、その時間に合わせてホテルから歩いて仏歯寺にやってきました。
この時間になると、普段は見ることができない、仏歯の納められた金色の舎利容器を拝めます。
1日のうちプジャーは5:30am、9:30am、18:30pmの3回行われるそうです。
まずは男女に分かれて服装チェックとセキュリティ検査です。
ノースリーブや短パンだと入場できないので気を付けましょう。
しばらく歩くと出てくるチケットカウンターで入場料を支払い、靴も預けて裸足になります。
入場料は2,000ルピー(約1,000円)でした。
お寺に入り、2階の祭壇にやってきました。プジャーの時間が近づいてくるにつれ、人が多くなってきます。
こちらが仏歯の入った金色の容器です。遠くからでしたが、金色に光輝いているのがよく分かりました。
なお、歯そのものが公開されることはほとんどないそうです。
その他にも見る場所は色々とあり、2時間ほどでまわり終えました。
ムレスナティー&昼食
仏歯寺を一通り見終わり、少し休憩したい気分だったので、お茶を飲みにいくことにします。
仏歯寺から徒歩10分くらいのところにある、ムレスナティーです。
ムレスナティーはスリランカを代表する紅茶ブランドの1つですが、ここの1階ではムレスナティーの茶葉が売られており、2階は軽食やお茶をいただけるカフェになっています。
1階のショップで売られているお茶は、コロンボで手に入るものも多いですが、一部はあまり見たことのない商品もありました。内装がおしゃれなのと、店員さんに相談しながら購入できるので、お茶が好きな方にはおすすめです。
このティーセットで370ルピー(190円ほど)と、お手頃価格でした。
そしてこのあたりで一度荷物を取りにホテルに戻ってチェックアウトをしたあと、お昼ご飯を食べにレストランに向かいます。
Google mapでは何と2,868件もの口コミが集まっているCafe Nuwaraというレストランに行ってみることにしました。
内装がとてもおしゃれで、いい雰囲気のレストランでした。
ここしばらく洋食を食べていなかったので、Cheese Injection Burgerというハンバーガーを注文してみました。
その名の通り、バーガーに注射器を模したものが刺さっており、自分で注射器のソースをかけながら食べるというファンキーなスタイル。
しかし、久しぶりの洋食だったこともあり、とてもおいしくて満足でした。
おいしいハンバーガーを食べているうちに、気が付けばコロンボ行きの列車の時間が迫っており、このまま直接駅に向かってコロンボに帰ってきました。
↑コロンボ帰還。
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました。
もともとは紅茶鉄道に乗るために計画した旅でしたが、鉄道だけではなく、降り立つ街も素敵な場所で3日間を充実して過ごすことができました。
ヌワラエリヤはスリランカとは思えないくらい涼しくて、景色もきれいな落ち着いた街で、キャンディは都市ではありながらも、コロンボとはまた違う自然と歴史風情に囲まれた街でした。
1人での旅でしたが、1人だからこそ旅先で出会う色々な人と話してみる機会が生まれます。
旅先で起こるアクシデントも感動も、1人だからこそ自分のなかで咀嚼し、受け入れていくことができ、友達や家族と行く旅とはまた違ったよさがあることを感じました。
みなさんも是非、スリランカで1人旅をしてみてはいかがでしょうか?
きっとそこには素晴らしい出会いが待っていますよ(^_-)-☆
大学生です。スリランカでインターンをしています。
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