サバラガムワの主な観光地
世界自然遺産に囲まれたサバラガムワは、国立公園や保護区を見学する際にベースとなるエリアです。
「サバラ」はこの地に住んでいた人たちを指す由来言葉で、「ガムワ」は木を意味するそうです。
サバラガムワは宝石やグラファイトの採掘、紅茶やゴムの産地として知られ、紅茶の7大産地の一つ「サバラガムワ」にもその名が見られます。
キャンディ王国のウダ・ラタ(高地)と、海岸部のパハタ・ラタ(低地)の中間部にあたり、歴史が息づく地域でもあります。
サバラガムワ州はケーガッラ県とラトゥナプラ県に分かれますが、本サイトでは南側のラトゥナプラ県をサバラガムワとして分類しています。
ケーガッラ県の県都ケーガッラは、コロンボとキャンディをつなぐA1道路が走り、代表的な観光地であるピンナワラへはキャンディからのアクセスが便利なため、本サイトでは中央高地のキャンディ地区に含めています。
ラトゥナプラ地区:宝石の町、寺院群、スリーパーダ

サバラガムワ州の州都がラトゥナプラです。
サンスクリット語で「ラトゥナ」は宝石を、「プラ」は町を意味し、古代から知られた宝石の町です。
宝石の採掘や取引の様子を見学することができます。
セイロンティーの7大産地の一つ「サバラガムワ」の紅茶も主にラトゥナプラ周辺で栽培されています。
ポルトガルが攻め込み、要塞を築き、キリスト教も普及したことから歴史ある教会も立ち並び、歴史的建造物を眺めながらの町歩きも楽しめます。
世界自然遺産にも登録されている聖山スリーパーダの麓の町で、古い寺院や遺跡が点在し、現在も2つある登山道の一つの拠点となる町になっています。
ラトゥナプラの登山道は険しく、観光では反対側のマスケリアの登山道が選ばれますが、山頂にはサマン神が集まられ、ラトゥナプラ郊外にもサマン神が祀られ、歴史ある登山道と言えるのはラトゥナプラ側と言えそうです。
世界自然遺産「シンハラージャ森林保護区」
現在、スリランカで最も新しく登録された世界遺産がシンハラージャ森林保護区です。
サバラガムワ州と南部州の境目にあり、北側(ラトゥナプラ)と南側(デニヤーヤ)の二つの入口があります。
ラトゥナプラ側の入口の方が利用者が多いと言われています。
森林保護区に入るにはツアーに参加するのが一般的です。
コロンボの旅行会社に宿泊付きのツアーを手配してもらう、あるいはラトゥナプラやデニヤーヤに宿泊し、宿泊施設にツアーを手配してもらうなどの方法があります。
ベリフルオヤ地区:スリランカ最長の滝、古代仏教僧院、ホートンプレインズ国立公園
スリランカ最長の落差263mのバンバラカンダ滝(Bambarakanda Ella)は、コロンボとバッティカロアをつなぐA4道路が通るカルパハナ近くにあります。
この辺りには滝が多く、ベリフルオヤにはパハントゥダ滝(Pahanthuda Ella)、ベリフルオヤとカルパハナの中間地点にスラタレー滝(Surathalee Ella)があります。
ホートンプレインズ国立公園には、イギリス人探検家サミュエルベイカーから取られたベイカーズ滝(Baker’s fall)がありますが、ベリフルオヤにはベイカーズベンド(Baker’s bend)と名付けられた曲がりくねった山道があり、景勝地になっています。
ベリフルオヤにはサバラガムワ大学があります。
スリランカの大学で日本語課程があるのは、コロンボ郊外のケラニヤ大学とベリフルオヤにあるサバラガムワ大学の2校です。
JICAは両校に対して、日本語教材の整備などの支援を行い、ケラニヤ大学には国際交流基金の専門家が、サバラガムワ大学へはJICAボランティアが派遣されています。
サバラガムワ大学に派遣されたJICAボランティアが作成したカリキュラムによって、2012年から4年制コースを開始しています。
ホテルが多いのがベリフルオヤですが、町として大きいのはバランゴダ(Balangoda)です。
サバラガムワ州の中でユニシパル・カウンシルが設置されているのはラトゥナプラのみで、次いで、アーバンカウンシルが設置されているのがケーガッラ県の県都ケーガッラ、ウダワラウェ国立公園近くのエンビリピティヤ、そしてバランゴダの3つです。
世界自然遺産に登録されているホートンプレインズ国立公園は、北側のヌワラエリヤからアクセスするのがメジャーな行き方ですが、ベリフルオヤ地区やハプタレー地区に宿泊して、南側からホートンプレインズ国立公園に行くこともできます。
ホートンプレインズ国立公園のハイライトは断崖絶壁「ワールドエンド」ですが、ワールドエンドから見渡せるのは本ページで紹介しているサバラガムワです。
SPICE UP LANKA CORPORATION (PVT) LTD Managing Director
SPICE UP TRAVELS (PVT) LTD Managing Director
「旅と町歩き」を仕事にしようとスリランカに移住。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年4月、法政大学社会学部社会学科を卒業後、六本木の人材系ネットベンチャーに新卒入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長を経てネットベンチャーを退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当しながら、新宿ゴールデン街で訪日外国人向けバーテンダー。
2016年7月、スリランカに初めて渡航し、法人設立の準備を開始。
2017年1月、SPICE UP LANKA CORPORATION (PVT) LTDを登記。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年2月、スリランカ観光情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」オープン。
2020年8月、ニュースレターの配信を開始。
2020年10月、WAOJEコロンボ支部立ち上げ初代支部長に就任。
2023年2月、スリランカ日本人会理事・広報部長に就任。
2025年6月、SPICE UP TRAVELS (PVT) LTDを登記。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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