【最新】キャンディの天空の寺院「ネリガラ」が秘密にしたいほど素敵!ガイドブック未掲載の絶景スポット
スリランカの古都・キャンディ。仏歯寺などの歴史ある寺院巡りが定番ですが、実は現地の人がおすすめする「天空の寺院」があるのをご存知ですか?
その名は、ネリガラ国際仏教センター(Nelligala International Buddhist Centre)。
2014年に建立された比較的新しいお寺で、日本のガイドブックにはまだほとんど載っていない隠れた名所。
山頂を切り拓いた敷地には、青空に映える純白の仏塔、黄金に輝く仏像、そして見渡す限りの絶景が広がります。思わず「秘密にしておきたい!」と感じてしまう、そんな場所です。
目次
ネリガラ国際仏教センターってどんな場所?
標高771mの山頂に広がる、スリランカ新世代の聖地
キャンディ市街から車・トゥクトゥクで約40分、ムルタラワ村の丘陵地帯を抜けると、突然視界が開けます。目に飛び込んでくるのは、標高771mを誇るネリガラ山の雄大な姿。その頂を切り拓いて建てられたのが、このネリガラ国際仏教センターです。
誕生のきっかけは、一人の長老の情熱と信念
ネリガラ国際仏教センターを作ったのは、ワフラクンブレ・ダンマラタナ長老というスリランカ仏教界の高僧。実は長老にとってこの地は生まれ故郷の近く。幼い頃からここに大きな仏教センターを建てる夢を持ち続けていたといいます。
建設の道のりは平坦ではありませんでした。土地をめぐるトラブルや様々な妨害にも屈せず、長老は正当な手続きを踏みながら一歩一歩前へ進みました。そうして2014年11月9日、ついに正式開堂を迎えます。
工事ではスリランカ陸軍が基礎工事を担当し、地元の建築家ロシャン・ソマデエラ親子がデザインを手がけました。地域全体が力を合わせて完成させたお寺は、創建からわずか10年余りで、宗教や民族の違いを超えて多くの人々に愛される聖地へと成長しています。
本当に天空の寺院だった!参拝レポート

ここが入口。
石畳の階段の両脇に、金色のライオンたちがずらりと並んでいます。どっしりとした存在感で、「ようこそ!」と迎えてくれているよう。
階段を上る前に、まず靴と帽子を脱ぎます。仏教の礼儀として、寺院内では裸足になるのがマナー。
ただし日中は石畳がやけどしてしまうほど熱くなることもあります。靴下は履いていても問題ないので、汚れても問題ない靴下を持参しておくと安心です。
写真を撮り忘れてしまったのですが、この階段の手前には拝観料を支払う窓口があります。旅行者(外国人)は1,000ルピー(現金のみ)の支払いが必要です。参拝前にお忘れなく。

階段をのぼり、左手に黄金の仏塔がどっしりとそびえ立っています。
青空と白い雲を背景にした姿も印象的ですが、手前の池に映り込む姿もまた格別。水面が鏡のように金色の塔を映し出していて、思わず足を止めてしまいました。

更に進むと、真っ白い仏塔が。そして、純白の仏塔の周りをぐるりと囲む金色の白鳥の像たち。
この回廊は「スワルナ・ハンサ・プラカラヤ」と呼ばれ、スリランカで初めて建てられた独特の建造物とのこと!
白鳥(ハンサ)は仏教経典にもとづくシンボルで、欲望・憎しみ・迷いという三つの煩悩を克服しようとする修行者の姿を表現。またお釈迦様の前世の物語「ジャータカ物語」にも白鳥が登場し、その姿がこのデザインに取り入れられたとのことです。
真っ青な空の下、白と金のコントラストが思わず目を引きました。厳かな中にも、どことなくかわいらしさを感じる不思議な空間です🦢


さらに進むと、金色の装飾に守られるように佇む大きな菩提樹(ボーディツリー)。仏教ではお釈迦様がその木の下で悟りを開いたとされる神聖な木で、境内にこうして佇む姿はどこか象徴的です。
その傍らに本堂が、そして右手には凛と立つ黄金の仏像。手前には鐘が置かれていました。鐘にはタイとスリランカの上座部仏教(テーラワーダ)交流700周年を記念して作られたと刻まれており、二つの国の深い仏教的つながりを感じさせます。
それでは、本堂の中へ!


本堂の壁には、仏像の手のポーズ(ムドラー)の意味を解説した絵が並んでいました。
例えば指を立てた「ヴィタルカ・ムドラー(説法印)」は教えを説くポーズ、地に触れる「ブーミスパルシャ・ムドラー(触地印)」はお釈迦様が悟りを開いた瞬間を表すポーズ。
訪れるまでまったく知らず、シンハラ語の説明はわからなかったものの、一緒に来てくれたトゥクトゥクのドライバーさんが丁寧に訳して説明してくれたおかげで、何気なく見ていた仏像の手のポーズひとつひとつに深い意味があることを初めて知りました。

仏像のポーズのイラストの先には、本堂の中心ともいえる祭壇が。真紅の布を背景に、金色の装飾品や仏像、そして花びらが敷き詰められた供え物が並んでいます。
ここには仏陀の髪の毛と骨の遺物(仏舎利)、そしてお釈迦様のそばで教えを受けた高弟たちの遺物も一緒に祀られており、スリランカでも唯一無二の聖地とされています。毎日、お供え物(プージャ)をはじめとした儀式が朝・正午・夕方の1日3回行われており、仏陀の遺物を讃える伝統が今も丁寧に守られています。
※撮影は管理されている方が快く許可してくださいました。




また、壁一面に色鮮やかな壁画が広がった部屋も。
2014年建立の新しいお寺だからか、色使いやタッチもどこか現代的な印象。


本堂を出て左手に目を向けると、青空を背景に黄金の仏像がずらりと一列に並んでいます。
さっき壁画でムドラーの意味を学んでいたので、それぞれが少しずつ異なるポーズをとっていることにすぐに気づくことができました。
そしてついに、ネリガラの象徴的なスポットへ!

境内の一番奥に鎮座するのが、白い象に乗った「スマナ・サマン神」の像。
スリランカ仏教で古くから信仰される守護神で、「サマン」とは「昇る朝日」を意味します。スリ・パダ山(アダムス・ピーク)に住むとされるサマン神が、天空から白い象に乗って降りてくる姿を表しているそうです。
青空を背景にその姿を見上げると、まるで本当に空から降りてきたかのような雰囲気がありました🫧
※一緒に撮影する際は、体や顔を神様の方へ少し向け、斜めに立ちましょう。
神像に完全に背を向けることは、現地では失礼にあたるため、マナーとして心がけたいポイントです。

像の前にあるこのプレートには、サマン神への祈りの言葉が刻まれています。
スリランカの人々は、ここで自分の善い行い(功徳)を神様に分かち合い、その代わりに守ってもらうようお祈りするそうです。

サマン神の奥には、仏陀の足跡を刻んだ石「ブッダパーダ」が。
仏陀が実際にこの世に存在したことを示すシンボルとして、アジア各地の仏教寺院で大切に祀られています。足跡の中にはたくさんの模様が刻まれており、それぞれに仏教的な意味が込められているそうです。
仏教の伝承では、お釈迦様がスリランカを訪れた際にサマン神の願いによってスリ・パーダ山(アダムス・ピーク)に足跡を残したとされており、このブッダパーダとサマン神像はセットで語られる存在なのかもしれません。

境内の端に立つと、キャンディ周辺の自然が視界いっぱいに広がります。
思わず深呼吸したくなるような開放感。訪れた日は天気に恵まれ、写真に映すのは難しかったですが、遠くにアンブルワワタワーもくっきりと見えました!


駐車場も広々。
訪れたのが日中の暑い時間帯だったこともあり、他の参拝者はほとんどおらず、貸し切りのようにのんびりと見学。暑さはあるものの、目の前に広がる景色に見惚れて、ついつい長居してしまいました。

帰り道、キャンディ市内へ戻る道沿いには、小さな紅茶農園や胡椒、コーヒーなどの植物が点在しており、トゥクトゥクのドライバーさんが案内してくれました。
キャンディ市内から少し距離はありますが、道中もスリランカの自然を楽しめるのがこのお寺ならではの魅力かもしれません。
アクセス・基本情報
キャンディ市内からの行き方
一番スムーズな方法は、トゥクトゥクの貸切、または配車アプリ(PickMe / Uber)を利用することです。
- 所要時間: 片道約45分〜1時間(山道のため、交通状況により前後します)。
- 料金目安: 中心地から離れている場合、往復での貸切交渉、または時間単位で交渉するのが一般的です(参拝中の待機時間を含めて乗車前に確認しましょう)。
基本情報
| 正式名称 | Nelligala International Buddhist Centre |
| 所在地 | Muruthalawa, Kandy |
| 拝観時間 | 5:00〜21:00 (日の出やライトアップも楽しめます) |
| 拝観料 | Rs.1,000(外国人料金) |
| 公式サイト | https://nelligala.lk/ |
さいごに
現地の人におすすめしてもらって訪れた、ネリガラ。
本当に行ってよかったと思える場所でした。新しいお寺なので英語での案内も充実していて、仏教の知識がなくても十分楽しめます。
そしてなんといっても、空に近い場所だからこその絶景。きっと天気によって魅せる表情が違うお寺なんだと思います。キャンディに来たら、ぜひ足を伸ばしてみてください。きっと「来てよかった」と思えるはず。
青空のネリガラも最高でしたが、次は日の出やライトアップも見てみたい。また絶対に行きます!

世界中を旅して、スリランカにたどり着きました。食べることと、手仕事が好きです。
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