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【2026年度版】世界遺産キャンディ仏歯寺ガイド|見どころ・プージャ時間・注意点

2025年4月18日

世界遺産キャンディ仏歯寺は、参拝時間や回り方を知っているかどうかで満足度が大きく変わる場所です。
本記事では、初めて訪れる方向けに、見どころ・参拝の流れ・注意点を時系列で分かりやすくまとめています。

※随時最新情報に更新しています。最終更新:2026年8月

世界遺産キャンディの定番スポット「仏歯寺」

仏歯寺 八角堂

標高465メートルの高地にある、聖地キャンディ。
スリランカ仏教の聖地で、シンハラ人の最後の王都でした。

仏歯寺と王宮建築群が世界文化遺産に登録されています。

外国人観光客だけでなくスリランカ人も多く訪れるキャンディの一番の定番スポットは釈迦(ブッダ)の歯が納められている世界遺産の仏歯寺です。
今回は、仏歯寺をより楽しむための豆知識、注意点をご紹介します。

仏歯寺の歴史

では、そもそも仏歯寺はいつから存在していたのでしょうか。
仏歯はもともとインドにありました。
その後、4世紀にインドのカリンガ王国の王が戦争を起こした敵国から仏歯を守るため、スリランカのシンハラ王朝、アヌラーダプラにもたらされたと言われます。

仏歯の保護は王権の責任でした。
それゆえ、仏歯の所持・保護は王国の権威を象徴するようになったのです。
その後、仏歯は王都の遷移と共に移動し、仏歯寺はそのたびに王の住居の近くに建てられ、仏歯を祀りました。(仏歯寺博物館には歴代の仏歯が安置された場所が写真で紹介されています。)
現在は、シンハラ王朝最後の王国の旧王都、キャンディの仏歯寺に安置されています。

仏歯寺のある場所

仏歯寺はキャンディレイクの北側、Queen’s Hotelの向かいにあります。
キャンディの鉄道駅から歩いて20分ほど、バスの後車場所からは歩いて15分ほどの場所です。

プージャの時間は何時?

仏歯寺では、毎日3回プージャというお祈りが行われ、仏歯の納められた金色の舎利容器を拝めます。

プージャの時間は5:30-7:00、9:30-11:00、18:30-20:00です。

1回のお祈りは1時間半ほど。この時間には仏舎利容器が安置される2階まで行列ができます。

1階でラッパと太鼓の演奏が始まりますが、仏舎利容器が安置されているのは2階です。(2階まで上がれない人はここで参拝することが可能。)

2階に上がる階段は2つの列ができています。

1つは仏舎利容器が置かれた扉近くまで行き、お祈りができる列。
もう一つは扉まではいかずに、献花台越しにお祈りする列です。

1階での演奏が始まるとどんどん行列が長くなってしまうので、18:30前には列に並んでおくといいです。

列はかなり長いですが、仏舎利容器の前には立ち止まることはできないため、どんどん列は流れますので、時間に余裕がある方は並ぶといいでしょう。あるいは他のところを見て、プージャの後半に行くと列が短くなっていることがあります。夕方のプージャの時間は、世界仏教博物館が閉まる前の時間なので、先には博物館を見てから仏舎利容器を拝観するのもお勧めです。

仏歯寺入場の流れ

仏歯寺詳細マップ
仏歯寺詳細マップ-Spice Up作成

では、仏歯寺に入る際の流れについてご説明します。

仏歯寺は西側(クイーンズホテル側)と、東側(キャンディ芸術教会側)にゲートがあります。

セキュリティーチェック(クイーンズホテル側)

入り口は男性用と女性用に分かれていて、寺院を訪れるのにふさわしい服装をしているかチェックされます。

ポイントは、肩と膝が隠れていること。ノースリーブや短パンはNGです。
ストールなど羽織るものを持って行く、短パンをはかないように注意しましょう。

サロン(腰巻き用の布)の貸し出しもありますが、デポジットを支払い、入ったゲートと同じ出口から出る必要があります。

八角堂を目指して歩く

西側(クイーンズホテル側)から入場した場合は、八角堂に向かってまっすぐ道が伸びているので、まずは八角堂を目指します。

八角堂はキャンディレイクの設計・建築もしたといわれる、王家の建築家によって1802年に建てられました。こちらは、王が仏歯を人々に開示する際や演説をする際に使われたといわれています。

現在は仏典を保管する経堂として使用されていて、プージャの時間に訪れると中に入ることができます。

チケット購入

外国人は八角堂の右奥にあるチケットブースに向かいます。(キャンディアンダンスショーを見るキャンディ芸術協会側のゲートから入る場合は、ゲート近くです。)

左側の建物でチケット購入、右奥の建物で靴を預けます。

チケットは券売機で購入できます。
係員さんがいるのでわからないことがあれば教えてくれます。
料金は3000ルピー、約1500円です。(2026年8月現在)

履物を預ける

チケットを買うと、靴を預けるように言われますので、チケットブース奥のカウンターで履物を預けます。返却時のための番号の書かれたカードを渡されるので、なくさないようにしましょう。

建物内の床は熱くありませんが、建物と建物を移動する際に、日中は地面がものすごく熱いです。
靴下をはいたままの方がお勧めです。夕方であれば靴下は不要です。
靴を返却してもらうときはチップを要求されます。(詳しくは後述します。)

チケット確認

仏歯寺に入る前にチケット確認を受けます。

仏歯寺の回り方【2026年更新】

八角堂に入ると、上の写真の仏歯寺のミニチュアがあり、全体像が分かります。スリランカ人の入口八角堂の左にある正門です。仏歯が保管されているのは金色の屋根の下です。その後ろは博物館がある新宮です。

左にある茶色の屋根はオーディエンスホールです。八角堂、正門、仏歯寺、オーディエンスホールとキャンディ王国時代の建物は世界遺産に指定されていますが、新宮は世界遺産に指定されていません。

ペラヘラの象トンネル

ペラヘラ祭りの様子が描かれたトンネル

お堀を渡って正門を抜けると「ペラヘラ祭り」の様子が描かれたトンネルがあります。

さらに先に行くと美しく装飾された通路を通ります。

ここは象が通れる高さになっていて、ペラヘラの際に象はここを通して町に向かいます。

仏歯寺の1階

仏歯寺1階

ここには象牙が飾られています。
次に2階へ続きます。

仏歯寺2階

この祭壇に仏歯が納められており、1日3回、プジャーの時に扉が開かれて、仏歯が入った鐘のような形をしている金色の舎利容器を見ることができます。

ここでは多くの人が祈りを捧げており、厳粛な雰囲気。
入り口で買った献花はここでお供えできます。

1階の八角堂の内部

プージャーの時間に訪れると、八角堂の中に入り、見学することができます。

お坊さんがいて、白い糸を手首に撒いてお祈りしてくれます。

1階のもう一つのお堂

2階から下る途中には祭壇があります。
中には、「pallemale viharaya」と呼ばれる、岩を削った仏陀の坐像があるそう。
こちらもプージャーの時間には中に入ることができます。

1階へ戻り、続いて通路を回って後ろ側へ進み、新しく建てられた新館へ向かいます。(世界遺産ではありません。)

新宮(仏堂と仏歯寺博物館)

1階:仏堂(仏歯の歴史絵画)

仏歯伝来の歴史を伝える絵が20枚以上飾られた場所があり、絵には英語での説明もつけられています。

絵画では、インドから仏歯がもたらされた経緯やスリランカでの仏歯の遷移、イギリス植民地時代のペラヘラの禁止から、仏歯寺の現在についてまで描かれています。

2階:仏歯寺博物館

2階には歴代の仏歯寺の写真、キャンディ仏歯寺の歴代管長が紹介されています。
スリランカ人は有料ですが、外国人のチケットにはこちらの博物館の入場料が含まれています。

3階:仏歯寺博物館

3階にはキャンディに仏僧を派遣したアユタヤのボロムコット王(在位1733-1758年 )から贈られた仏足石の複製、キールティ・シュリー・ラージャシンハ王(在位1747-1782年)の衣類、王が奉納した銀の水差し、シュリー・ラージャディ・ラージャシンハ王(在位1782-1798年)が奉納した銀の吊り灯籠、コイン、仏典などが展示されています。

その他の博物館群とオーディエンスホール

境内と隣接地には博物館がいくつかあります。

国際仏教徒博物館

新館から出ると目の前にあるのが国際仏教徒博物館(International Buddhist Museum)です。

建物は旧英国キャンディ県事務局庁舎として使われていたコロニアル建築で、こちらは世界遺産ではありません。

仏教の起源から、各国の仏教の紹介がかなり幅広く展示されています。各国の展示物や仏教的建築物のレプリカ、信仰する人々の様子などから、仏教信仰の違いと共通点を見て取ることも。展示の説明文(英語)は量が多く、全部見ようと思うとかなり時間がかかりますが見応えがあります。

展示ルートの最後には日本のコーナーもあります。
仏歯寺の入場券で国際仏教徒博物館も見学可能です。
仏教博物館だけを見学する場合は1人500ルピー(約320円)。
建物の中にはお土産ショップもあります。

【名前】仏教博物館(「The Museum of World Buddhism」)
【開館時間】9:00 ~ 19:00 日曜日は休館
【住所】Hemamali Mawatha, Kandy
【料金】仏歯寺の見学料金に含まれている。別途の場合は 500ルピー/約320円

オーディエンスホール

仏歯寺 オーディエンスホール

ここで一休憩するのがお勧めです。

王が臣下と閣議を行ったホールで、1815年にイギリスとの間でキャンディ条約が締結されたのもこの場所でした。

2025年6月の満月の祝日(ポソンポーヤ)には多くの人がオーディエンスホールに集まっていました。

象の博物館

仏歯寺 象の博物館

王が大臣や外国使節と面会する際に使った控殿(ワダヒンディナ・マンダッペ)がありました。現在は歯寺の象として活躍した大きな象(ラージャ・タスカー)の剥製と、かつての写真が展示されています。

考古学博物館(旧王宮)

キャンディ考古学博物館(旧王宮)

王宮(マハ・ワーサラ)はポルトガル・オランダによる破壊と王による再開を繰り返した王の住処。イギリス統治下に入ると、初代イギリス行政官サー・ジョン・ドイリーの邸宅となり、現在は考古学博物館として公開されています。

開館時間は9:00-16:00です。仏歯寺の入場券に含まれてます。

寄付館(旧印章/ムドラー・マンダパヤ)

新しく改装された寄付を受け付けている建物は、王国の印章を保管していた館「ムドラー・マンダパヤ」があった場所です。

キャンディを守護する4神殿(無料で入場可能)

キャンディには4つ守護神を祀る神殿があります。

ナータ神殿

仏歯寺 ナータ神殿

キャンディ最古の建造物で、ガンポラ王国の都ガンガーシリプラを最後の拠点としたシンハラ王朝のウィクラマ・バーフ3世(在位1357~1374年)が建立したと伝わっています。4守護神の筆頭で、ペラヘラでは仏歯に続いてナータ神が黄色の衣装を纏った象に担がれて、黄色の衣装を着た踊り子たちとともに行進します。

ナータ神殿は壁に囲まれ、一段高くなった広大な境内の中にあります。境内に入るには西・北・東の3つの門のいずれかの前で履物を脱いで境内に入ります。

中央には円形の遺構が残されています。歴代の王がここで王名を授かったと伝えられている場所です。ナータは弥勒菩薩と同一視されています。ナータは元々は観音菩薩だったとも言われ、神殿には観音菩薩も祀られています。

ヴィシュヌ神殿

仏歯寺 ヴィシュヌ神殿

ラジャ・ウィーディヤ(王の通り)から階段を登って堀を渡った丘の上に、ナータに次ぐ守護神ヴィシュヌの神殿があります。

キャンディ王国最後の4人の王は、南インドのマドゥライ・ナーヤッカ朝の分家であったキャンディ・ナーヤッカ朝に属しますが、この王家の守護神がヴィシュヌです。スリランカを守護する4神の1柱であるウプルワンと同一視されますが、キャンディではウプルワンがヴィシュヌにとって代わっています。

ペラヘラでは、ナータに続いて青い衣装を纏った象に担がれて、青い衣装を着た踊り子たちの一団と行進します。

ヴィシュヌ神殿の上には、仏法の守護神デディヌンダの神殿がある。デディヌンダはキャンディ王国の貴族の衣装姿で描かれます。先住民族のヤッカ族の父と、ナーガ族の母を持つと言われています。別の民承では、ウィクラマシンハ王の配下で最高軍司令官として仕え、死後に神格化されたデーヴァカ・バンダラともされます。

パッティニ神殿

仏歯寺 パッティ二神殿

ナータ神殿の隣にあるのがパッティニ神殿。パッティニは、古代タミルの叙事詩『シラパディガーラム(足輪の物語)』に登場する女性カンナギが神格化された女神とされています。

南インドのマドゥライを焼き尽くした物語で知られ、病気の治癒、母性や安産、農業、雨乞いなどにご利益があると信仰されています。キャンディ・エサラ・ペラヘラでは、最後尾を白い衣装を纏った象に担がれて、白い衣装の踊り子たちと行進します。

カタラガマ神殿

他の3神殿がキャンディ旧市街の東側の聖地内になるのに対して、唯一西側の商業地区に祀られているのがカタラガマです。戦いを司る神であり、聖地から離れた場所に祀られたと考えられています。

ペラヘラではヴィシュヌ神の次に赤の衣装を纏った象に担がれて、赤い衣装を着た踊り子たちとともに行進します。他の3神殿は仏教徒が管理していますが、カタラガマ神殿のみヒンドゥー教の神職が管理しています。

裏道にある王宮群と象の餌やり

仏歯寺の裏手に続く道には、二つの博物館(それぞれ個別の入場券が必要)と象小屋があります。

キャンディ国立博物館(旧下宮)

側室たちの宮殿として使われていたパッレ・ワーサラ(下宮)が、現在はキャンディ国立博物館になっています。開館時間は9:00-17:00ですが、最終入場が16:00でです。

女王宮博物館(旧中宮)

女王の住まいだったメダ・ワーサラ(中宮)が博物館として公開されています。
入場料は大人510ルピー(2026年7月現在)

インフォメーションセンター(旧武器個)

ラン・アウダ・マンダパヤ(金の武器庫)と呼ばれた建物は、現在はインフォメーションセンターとして使われています。

象小屋(有料の餌やり)

裏道をさらに進むと、ゾウ小屋があり、有料でゾウへの餌やりを体験することができます。
1人1,000ルピー(2026年7月現在)

仏歯寺観光で注意したいポイント(服装・写真・詐欺)

仏歯寺を観光する際はいくつかの注意点があります。

ガイドの詐欺

仏歯寺の敷地内にいると、こっちにも見るものがあるんだよ!と仏歯寺の本堂以外を案内しようとスリランカ人が声をかけてくることも。親切心からやってくれているのかと思って話を聞いていたら、後からガイド代としてお金を請求してくることがあります。
安易について行かないように注意しましょう。

靴預けに払うチップ

仏歯寺に入る前はカウンターに靴を預けます。
見学が終了して靴を返してもらう際、チップを渡すのがスマートです。
気持ちなので、20ルピー/人などで十分です。小銭を用意しておきましょう。

写真撮影について

仏歯内での写真撮影は禁止されてはいませんが、仏像や神聖な場所に背を向けての撮影は、お祈りをしている方々に不快な思いをさせてしまいます。撮影の際は気をつけましょう。

まとめ

仏歯寺は、キャンディが聖地と呼ばれる所以の1つである、スリランカ仏教徒にとって神聖な場所。
敷地内に入るとその存在感がよりいっそう大きく感じられます。
寺院内や敷地内は、広く見所満載です。
キャンディを訪れたら、聖地のシンボル「仏歯寺」へ、ぜひ足を運んでみてください。

【名前】仏歯寺(Temple of the Tooth Relic)
【住所】Sri Dalada Veediya, Kandy 20000
【開館時間】5:30 ~ 20:00
【入場料】2000ルピー
【献花料】100ルピー(現在の値段は不明)
【プジャーの時間】5:30、9:30、18:30

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