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シンハラ語4-1 指示詞(これ・あれ・それ)

2022年3月08日

本記事では、シンハラ語の指示詞(これ・あれ・それ)を学びます。

前回までは名詞を学ぶ単元2でしたが、今回からは代名詞や格変化を学ぶ単元3に入りました。

4つの距離感がある

シンハラ語の指示詞には以下の4つの距離感があります。
・自分側「メー」
・相手側「オヤ」
・遠くに見える「アラ」
・その場から見えない「エー」

日本語では、「相手側」に使う”それ”が、「その場から見えない」の距離感にも使われていますが、シンハラ語では別の言葉になっています。

人は「ヤー」を追加

基本の言葉に「ヤー」を加えると、人を指し示すことができます。

自分側:メヤー=この人
相手側:オヤー=あなた
遠くに見える:アラヤー=あの人
その場から見えない:エヤー=その人

物は「カ」を追加

基本の言葉に「カ」を加えると、物を指し示すことができます。

自分側:メーカ=これ
相手側:オーカー=それ
遠くに見える:アラカー=あれ
その場から見えない:エーカ=それ

場所は「タナ」を追加

基本の言葉に「タナ」を加えると、場所を指し示すことができます。

自分側:メタナ=ここ
相手側:オタナ=そこ
遠くに見える:アタナ=あそこ
その場から見えない:エタナ=そこ

方向は「ヘー」を追加

基本の言葉に「へー」を加えると、方向を指し示すことができます。

自分側:メへー=こちら
相手側:オへー=そちら
遠くに見える:アラへー=あちら
その場から見えない:エへー=そちら

程度は「ッチャ」を追加

基本の言葉に「ッチャ」を加えると、程度を指し示すことができます。

自分側:メッチャラー=これほど、これだけ、このくらい、こんなに
相手側:オッチャラー=それほど、それだけ、そのくらい、そんなに
遠くに見える:アッチャラー=あれほど、あれだけ、あのくらい、あんなに
その場から見えない:エッチャラー=それほど、それだけ、そのくらい、そんなに

人の複数形は単数形に「ラー」を追加

基本の言葉に「ヤー」を加えた、人を指し示す言葉には単数形と複数形があります。
複数形は、単数形に「ラー」を加えます。

日本語の彼に”ラ”を足すと複数形の「彼ら」、
彼女に”ラ”を足すと複数形の「彼女ら」になると同じです。

自分側:メヤーラー=この人たち
相手側:オヤーラー=あなたたち
遠くに見える:アラヤラー=あの人たち
その場から見えない:エヤーラー=その人たち

人の複数形は単数形に「ゴッラ」を追加しても良い

日本語で、”彼女ら”と”彼女たち”と二つの表現があるように、シンハラ語にももう一つの表現があります。
単数形に「ゴッラ」を加えます。
「ゴッロー」を加えても同じ意味です。

自分側:メーゴッラー=メーゴッロー=この人たち
相手側:オヤーゴッラ=オヤーゴッロー=あなたたち
遠くに見える:アラゴッラ=アラゴッロー=あの人たち
その場から見えない:エーゴッラ=エーゴッロー=その人たち

物の複数形は「ワー」を加える

人の複数形は、単数形に文字を加えましたが、物の場合は単数形に加えるのではなく、基本形に「ワー」を加えます。

自分側:メーワー=これら
相手側:オーワー=それら
遠くに見える:アラワー=あれら
その場から見えない:エーワー=それら

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