インド人が多く訪れるシーター姫が火に身を投じた場所「ディウルンウェラ寺院」
インド二大叙事詩の一つ「ラーマーヤナ」関連の史跡の中でも、重要な場所とされるディウルンウェラ寺院について紹介します。
ディウルンウェラ寺院とは?
ディウルンウェラ寺院はウェリマダ郊外にある寺院です。
シーター姫が自身の身の潔白を証明するべく、火に身を投じて、火の神アグニによって、その潔白が証明されたとされる場所と言われています。
インド人が多く訪れるため、入場料はインドルピーでも支払うことができます。
寺院内ツアー
入場料を払うと、チケットブースにいた人が寺院内を説明しながら案内してくれます。
まずは本殿に向かいます。
寺院スタッフさんによれば、仏教がスリランカに伝来する前から、ここはラーマーヤナに関連する場所として、大切にされていたそうです。
Ceylon Expeditionsのページには、この寺院はアヌラーダプラ時代のアッガボディ4世(在位673~689年)に仏教寺院として建設されたと書かれています。
堂内には、ラーマーヤナに関連する絵が描かれています。
ブッタの生涯に関する絵もあります。
仏像が安置された隣には、シヴァ神が安置されています。
本堂の裏側には、ハヌマーン像があります。
ハヌマーン像の横には、シーター姫の像が安置されたお堂があります。ゲームに出てきそうな大きな鍵で扉を開けます。
ラーマーヤナでは、ラーワナー王を倒したラーマ王は、ラーワナー王の元に長くいたシーター姫の貞操を疑います。
シーター姫は自身の身の潔白を証明するべく、ラーマの弟ラクシュマナに火を用意するように伝えます。
シーター姫は「私が純粋であれば、火は私を守ってくれるでしょう」と言って、炎の中に飛び込み、炎の中から火の神アグニが現れ、シーターは救いだされます。
壁で囲まれた仏塔が建っている場所が、シーター姫が炎に身を投じた場所だと言われているそうです。
敷地内には大きな仏塔もあります。
寺院内の鐘は、村の時報として毎朝、毎夕に鳴らされていたものだそうです。
また、寺院内で何か問題が起きたときにも鳴らされたそうです。
参考)
Lanka Pradeepa:Divurumwela Raja Maha Viharaya
Ceylon Expeditions:Divurumpola Temple Sri Lanka
「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
# 関連キーワード
新着記事
-
“スリランカにおける現代ファッションを徹底調査”
年間を通して高温多湿の南国、自然豊かで「インド洋の真珠」とも呼ばれるスリランカ。日本とは全く異なる気候に住むスリランカの人々が普段どのような服を着ているのか、どのような服を好むのか知っていますか? 欧米諸国の人々のファッ…
2024年11月14日 -
世界遺産ゴール・フォートの中にある“好立地”ホテル「The Fort ...
私は今回、世界遺産ゴール・フォートの旧市街の中にあるホテル「The Fort House」に宿泊してきました。 ゴールには数多くの宿泊施設がありますが、世界遺産である旧市街の中にあり、散策しやすい場所にある「The Fo…
2024年11月13日 -
バワが手掛けたスリランカ初のモダンリゾート「ジェットウィングラグーン」
ジェフリーバワが最初に手掛けたリゾートホテルが、1965年〜1966年に建設したブルーラグーンホテル(現:ジェットウィングラグーン)です。 バワのカントリーハウスであったルヌガンガは湖に突き出した半島を走る道を挟んで北側…
2024年11月12日