スリランカで映画見てみた①~ボリウッドの洗礼を受ける編~
雨季のスリランカで楽しめる場所といえば”映画館”。今回訪れたOne Galle Face Mall内の「PVR CINEMAS」にも多くの人が集まっていた。コロンボで最も新しいショッピングモールに併設された映画館ということもあり、設備やフードも超充実!ここでは、「PVR CINEMAS」の映画鑑賞レポをお伝えする。
PVR CINEMAS
映画の種類 ☆☆☆☆☆
料金 ☆☆
アクセス ☆☆☆☆☆
フード ☆☆☆☆☆
シート ☆☆☆☆
〈合計点数〉21/25
①映画の種類
その日上映されていたのは全部で16種類。BarbieやJurassic Parkなど、アメリカの映画もあった。また、シンハラ語やタミル語であっても、英語の字幕付きのものがいくつかあるので、「言葉が分からない…」という人でも楽しめる。日本では当たり前だが、毎日上映してくれているのも評価が高いポイント。(スリランカのローカルな映画館では、映画によって〇月〇日しか上映しないという場合もあるため)
②料金
料金は1人1300ルピー(約600円)で、スリランカの中では結構高めな値段設定だった。アクセスもよく、エアコンの効いた(効きすぎ)綺麗な映画館であることを考慮すれば妥当な金額といえる。
③アクセス
スリランカ最大のショッピングモールの中にある映画館なので、アクセスは文句なし。買い物や食事のついでに、気軽に観に行くことができる。
④フード
PVR CINEMASで一番衝撃を受けたのがフードの種類の多さ。日本の映画館で販売されているのは、せいぜいポップコーン・フライドポテト・ホットドッグぐらいであることが多い。しかし、この映画館ではサンドイッチやバーガー、ピザ、パスタ、タピオカなどフードメニューが非常に充実している。これは文句なしの☆5だ。そして注文したフードは、店員さんが自分の席まで持ってきてくれるので、本当に至れり尽くせり。
⑤シート
私の中でかなり衝撃だったのが、可動式のシート。最初はシートが可動式であることに気づかなかったのだが、途中で背もたれを倒せることに気づいた。リラックスした体勢で映画を観られるのが嬉しい。
体験レポ
「PVR CINEMAS」があるのはモールの4階。映画館に入る前に、持ち物の検査とゲートをくぐる形でのボディチェックがある。
映画館の中には、日本と同じようにパネルが並んでいた。
何を観ようか迷ったが、今回は一番上映回数が多くて人気がありそうな「Chandramukhi 2」に決定。「日本人がスリランカの映画館で、インドのホラー映画をタミル語で見る」という、なんともカオスな展開になっていると思いつつ、カウンターでチケットを購入した。後で調べてみたところ、事前にオンラインで購入することもできるようだ。そこしか席が空いていなかったのか、そういうシステムなのかは分からないが、座席表を見て自由に席を選ぶことはできなかった。「Middle? Corner?」とだけ聞かれたので、「Corner」を選択した。会計する際、1000ルピー2枚を出すと「お釣りがない。カードはないか?」とのことだったので結局クレジットカードで支払った。正直、心の中で「1300ルピーに設定したのはそちらなのだから、おつりは十分に用意しといてよ…」と思った。
オンラインでのチケット購入はこちら:https://www.pvrcinemas.lk/
いろいろあったが、無事にチケットの購入が完了。チケットはレシートのような感じで「これがチケット?」と一瞬不安になったが、周りを見渡すとみんなレシートみたいなチケットを持っていたので安心した。
時間になったので、シアタールームに向かう。係員がチケットをもぎってくれるが、なんせレシートみたいなチケットなので切り取るのが大変そうだった。ぜひ、キリトリ線の導入を考えてはどうかと言いたい。
シアタールームはおそらく一列14人×12列だったので、約100人が入れる広さ。私は最後列の一番端、出入口に最も近い席だった。設備も新しく、清潔なので非常に快適に過ごすことができた。ただ、1つ注意が必要なのは涼しいを超えて寒いというレベルでエアコンが効いていること。寒がりな人は羽織れる服を持っていったほうがよさそうだ。
ぞろぞろと人が入り始め、100人超が入れるシアタールームがほとんど満席になった。やはり人気作であることを実感する。今回鑑賞した「Chandramukhi 2」は、主人公が古いお屋敷で巻き起こる謎を解き明かすというストーリー。
「Chandramukhi 2」について:https://www.imdb.com/title/tt12132908/
日本と同じように、予告のあとに映画本編がスタート。冒頭がアクションシーンだったので「本当にホラー映画か?」と疑っていたが、次第にホラーっぽくなっていった。ただ、ボリウッド映画だけあって、ホラー映画でも歌って踊るシーンがめちゃくちゃ多い。そして、びっくりするほど長い。13:25から始まって、映画が終了したのが18:00すぎだったので、上映時間は3時間弱。「ボリウッド映画は長すぎるため、途中で休憩がある」と聞いたことがあったが、その日見た映画でも実際に5分程の「Intermission(途中休憩)」があった。映画の途中休憩という初めての事態に遭遇し、若干動揺していたのだが、観客はみんなトイレに行ったり、ポップコーンのおかわりを買いに行ったりと後半への備えをしていた。個人的には、「途中でポップコーンのおかわりを買いに行けるなんて最高じゃん!」と思った。
後半が始まり、若干集中力が途切れながら鑑賞終了。最後もやっぱり歌って踊っていた。日本だと映画のエンドロールまで見る人が多いが、スリランカでは本編が終わるとほとんどの人がすぐに席を立っていたのも印象的だった。
最後に
今回レポした「PVR CINEMAS」はショッピングモールの中にあり、設備も整っているのでスリランカでの映画鑑賞デビューにはもってこいだ。気分が落ち込んでしまいがちな雨季だからこそ、映画館でゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがだろうか。
早稲田大学3年生。社会不適合気味のINFP。これまで訪れた国は、アメリカ・韓国・ベトナム・ミャンマーの4か国。9月末~10月末までスリランカでインターンシップを行う。記事ではスリランカのコスメとエンタメを取り上げる予定
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