2023年12月30日に開業したシェトランコロンボ
2023年12月30日に、コッルピティヤのゴールロード沿いにSheraton Colombo(シェラトン・コロンボ)が開業しました。
2020年2月にコスゴダに開業したSheraton Kosgoda Turtle Beach Resortに続く、スリランカにおける2つ目のシェラトンホテルです。
マリオットグループでは、2017年7月にウェリガマに開業したWeligama Bay Marriott Resort & Spa、2020年2月開業のSheraton Kosgoda Turtle Beach Resort、2023年1月にコロンボシティーセンター内に開業したCourtyard by Marriottに続く4軒目です。
目次
シェラトン・ホテルズ&リゾーツとは?
シェラトンホテルの起源は、1933年にハーバード大学の同級生であったアーネスト・ヘンダーソンとロバート・ムーアがマサチューセッツ州ケンブリッジのコンチネンタルホテルを購入したことに遡ります。
1939年に3軒目となるボストンで取得したホテルの屋上に「Sheraton Hotel」と書かれた費用をかけた電飾看板があったことから、所有する3軒のホテル名をSheraton Hotelに変更。
1947年にホテルチェーンとして初めてニューヨーク証券取引所に上場。
1958年にはホテル業界初の自動電子予約システムを導入。
1968年にアメリカのコングロマリット「ITT」に買収されて、ITTシェラトンとなります。
1998年にスターウッド・ホテルズ&リゾーツがITTシェラトンを買収し、社名をスターウッド・ホテルズ&リゾーツ・ワールドワイドに変更。
2015年にスターウッドがシェラトンの高級ブランドとして「シェラトン・グランド」を導入。
2016年にマリオット・インターナショナルがスターウッド・ホテルズ&リゾーツ・ワールドワイドを買収し、シェラトンはマリオット傘下になっています。
シャラトンは現在、6大陸、70カ国以上に450軒のホテルを展開しています。
シェラトン・コロンボの概要
シェラトンコロンボはコロンボの中心地コッルピティヤの、コロンボの主要道路ゴールロード沿いに立つ全340室のホテルです。
ホテルを開発したのは、Lanka Hotels and Residencies Ltd.
Lanka Hotels and Residencies Ltdは約1億ドルを投資してシェラトン・コロンボを開発。マリオット・インターナショナルと30年間のホテル運営契約を結んでいます。
当初は2020年に開業予定でしたが、コロナ禍と経済危機を挟み、2023年12月30日に開業しました。
建築を請け負ったのはブルジュ・アル・アラブ、アドレス・ダウンタウン、ドバイ・メトロ、2012年ロンドン・オリンピックの設計でも知られる建築設計コンサルタント会社WSアトキンス。
インテリアデザインはシンガポールのカタロ・アソシエイツが担当。
当初、インドのITCホテルがシェラトンブランドをスリランカに導入すると報道されたようですが、2012年5月にLanka Hotels and Residencies Ltd.が、プロモーターであるインドのGreenwater Resorts Pvt Ltd、アラブ首長国連邦のEurocon Building Industries FZC、当時のシェラトンを保有していたスターウッド・ホテルズ&リゾーツ・ワールドワイドと、シェラトン・コロンボの運営・管理を行う契約を結んだと報じられいます。
シェラトンコロンボで特徴的なのは、モバイルチェックインが可能な「モバイルキー」です。レセプションでのチェックインが不要で、モバイル端末で直接客室にチェックインすることができます。
ロビー

入口を入ると、豪華なシャンデリアが設置されたロビーがあります。
ロビーは2階層になっていて、ゴールロード側の数段の階段を登るとラウンジ「コルピティ・ラウンジ」があります。

ベイクショップ「セイロンベイクショップ」では、ペストリーやサンドイッチ、コーヒーや紅茶が楽しめます。
アフタヌーンティーはコッルピティヤ・ラウンジでいただきます。

コルペティ・ラウンジ営業時間:9時〜23時
セイロンベイクショップ営業時間:7時〜20時
客室
総客室数は320室。
全カテゴリーの部屋にバスタブがあり、全部屋からシティービューとオーシャンビューの両方を楽しめるようになっています。
49インチの薄型テレビ、大理石のバスルーム、快適な睡眠に誘ってくれるシグネチャー・ベッドが完備されています。
デラックス
部屋の広さ:36m2
部屋数:100室(キングサイズベットの部屋と、ベット2台のツインルームの2タイプあります。)

一番安いカテゴリーですが、部屋の広さは36m2と広いです。取材当時(2024年2月6日)ではシャングリラについで客室が大きいのがシェラトンだとスタッフさんから聞きました。

ホテルはゴールロード沿いにありますが、高い建物が海側にないエリアのため、景色は開けています。

バスルームはベットの横にあり、ガラス張りになっています。

一番下のカテゴリーでもバスタブが付いているのが嬉しいところ。
プレミア
部屋の広さ:45m2
部屋数:45室

角部屋でシービューとシティービューが同時に楽しめます。

ベットの裏側にデスクがあります。日中にここでPCを開くと、反射して眩しいのでカーテンを引かないといけないのが残念ですが、広いデスクで仕事するには十分でしょう。

バスルームにバスタブ、洗面台が2台あります。

シャワールームとトイレが別になっています。
ジュニアスイーツ
部屋の広さ:74m2
部屋数:17室

広い部屋にベット、その向かいにソファー席があります。

私の写真だと分かりにくいので、オフィシャルページから写真を拝借しました。

景色を眺めながら仕事できる位置にデスクがあって、仕事が捗りそうです。

トイレは2つあります。

エグゼクティブスイーツ
部屋の広さ:87m2
部屋数:16室

こちらも角部屋で窓が広くて開放的です。

バスルームからも海が眺められます。

ベットルームとは別にリビングルームがあり、パーティションでベットルームが見えないようにして使うこともできます。打ち合わせなどで人を招く際には便利です。
パーティションでベットルームとリビングルームを仕切ることができるのは、このエグゼクティブスイートのみです。

トイレはベットルームに1つ、リビングルームにも1つあるので、来客者にはベットルームを通さずにトイレを使ってもらうことができます。
プレジデンシャルスイーツ
部屋の広さ:113m2
この日は見学できませんでした。
メインレストラン「Colombo Kitchen」

24時間オープンのメインレストラン。

エレベーターを出て、すぐのところにあるコミュニティ・テーブル。
シェラトンは世界各地のホテルで「コミュニティ・テーブル」を設置して、世界各地からやってきた人々が集い、交流する場所としているそうです。
プール
プールは客室があるメインの建物の奥にあるアネックスの屋上にあります。客室棟の6階でエレベーターを降りて、渡り廊下を渡っていくと、そこにプールがあります。(プールの下が宴会場、さらに下が駐車場になっています。)

プールは6階(日本語の7階)にあり、ルーフトップとはいえ、内陸側に立つ高さが低い別棟の屋上のため、海はわずかにしか見えません。

プールバーがプールサイドにあります。外のお客さんを迎え入れるようなルーフトップバーではなく、宿泊者専用のプール&プールバーのため、こぢんまりした印象です。
ルーフトップ「Bayu」
2024年2月6日に見学した際は、スタッフさんは「屋根が取り付けられていないのでルーフトップはまだオープンしていない。2月中には営業開始予定。」と言っていましたが、4月25日に行ったら、まだやっていませんでした 笑
スパ「Shine Spa」

バリ人セラピストチームがトリートメント行います。
トリートメントルームはシングル、ツイン、フットマッサージ用の部屋などがあり、それぞれとても広く、贅沢な作りをしています。

フィットネスセンター

毎日24時間オープンしていて、インストラクターさんと最新の機器が揃っています。

ジムもかなり広いです。
サウナ、スチームバス、更衣室

SPAとフィットネスセンターの間に更衣室があり、その中にサウナブース、スチームバスがあります。

宴会場(ボールルーム)
宴会場にはホテルのメインエントランスとは別に入口があり、宴会場がある別棟にエレベーターもあるため、ホテルのロビーを通らずに会場への出入りが可能です。
駐車場は3階まであり、十分な駐車スペースが確保されています。
案内してもらったのに、写真を撮り忘れていました。。。
シェラトン・クラブ・ラウンジ
21階のシェラトンクラブは、Marriott Bonvoy会員、あるいはスイートルームに宿泊しているゲストのみが使える24時間営業のラウンジです。今回は見学できませんでした。
まとめ
シェラトンコロンボの良いところは、部屋・スパ・ジムが広く、新しいこと。
一方で、一流ホテルのプールには絶景を期待してしまいますが、プールは海側に立つホテル群に軍配が上がります。
レストランもメインレストラン以外はラウンジとベーカリー、まだ開業していないルーフトップしかありませんので、レストランが複数入っている大型ホテルとは異なります。
とはいえ、コッルピティヤという便利な立地にあるので、出張や旅行には使い勝手の良いホテルだと思います。
参考)
シェラトンコロンボ公式ページ
Lanka News Web:SHERATON COLOMBO HOTEL OPENS LINKING WITH MARRIOTT INTERNATIONAL
SUNDAY TIMES:Sheraton finally confirmed coming to Sri Lanka thro’ new partner
Wikipedia:Sheraton Hotels and Resorts
ウィキペディア:ITT (企業)
ウィキペディア:スターウッド・ホテル&リゾート
SPICE UP LANKA CORPORATION (PVT) LTD Managing Director
SPICE UP TRAVELS (PVT) LTD Managing Director
「旅と町歩き」を仕事にしようとスリランカに移住。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年4月、法政大学社会学部社会学科を卒業後、六本木の人材系ネットベンチャーに新卒入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長を経てネットベンチャーを退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当しながら、新宿ゴールデン街で訪日外国人向けバーテンダー。
2016年7月、スリランカに初めて渡航し、法人設立の準備を開始。
2017年1月、SPICE UP LANKA CORPORATION (PVT) LTDを登記。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年2月、スリランカ観光情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」オープン。
2020年8月、ニュースレターの配信を開始。
2020年10月、WAOJEコロンボ支部立ち上げ初代支部長に就任。
2023年2月、スリランカ日本人会理事・広報部長に就任。
2025年6月、SPICE UP TRAVELS (PVT) LTDを登記。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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