買い物と食事に便利なダッチホスピタルの全店舗を紹介!
こんにちは。私が今回紹介するのは、コロンボ市内にあるダッチ・ホスピタルというショッピングモールです。「えっ…ホスピタルなのにショッピングモール?」と名前に驚く方も多いと思います。今回はその歴史に触れながら、併設店舗、注意点などについて紹介していきます。
目次
スリランカとオランダの関係性
スリランカはイギリスの植民地だったというイメージを持つ人はたくさんいると思います。実はイギリスの植民地になる以前の1658年から1796年までは、オランダの植民地、「オランダ領セイロン」でした。17世紀のはじめ、ポルトガルがセイロン島に勢力を拡大させている最中、オランダも東南アジアに植民地の拡大を進めていました。1602年にオランダの探検家ヨリス・ヴァン・スピルバージェンがセイロンに上陸し、内陸のキャンディ王国に接触します。このキャンディ王国ガポルトからの解放を望み、協力を求めてきたのが両国の関係の始まりです。
ダッチ・ホスピタル

ダッチ・ホスピタルは元々、17世紀にオランダ東インド会社によって建てられた病院です。1681年に、スリランカに駐留していたオランダの船員と兵士のために建てられました。典型的なオランダ植民地時代のこの建物は、中央には二つの中庭があり、厚さや湿気を防ぎ、快適な環境になるように設計されています。病院として使われていた当時は、薬局、手術室、患者のための礼拝堂までもが併設されていたそうです。
イギリスから独立した1948年以降には、警察署、薬局などとしても活用されていました。
2011年に、スリランカ都市開発庁によって改装され、現在のような買い物と食事ができる複合施設になりました。また、美術展や音楽コンサート、フードフェスティバルなどのイベントが定期的に開催されていて、観光客のみならず、現地の人の憩いの場としての役割も果たしています。
さらに、この建物はスリランカ政府によって国家遺産として認定されており、その修復でいくつかの賞を受賞しています。
このように、ダッチ・ホスピタルは単なるショッピングモールではなく、歴史の詰まった建物なのです。
併設店舗

ダッチホスピタルは各店舗から中庭に出入りできるようになっていたり、二か所の通路から建物内を行き来できるようになっています。
少し複雑な作りになっているので、上から見た地図をもとに併設店舗を紹介していきます。
Cafe monica
このお店では本格的なピザやジェラートを楽しむことができます。窯焼きの本格的なピザが食べれることが特徴な人気カフェです。
TAP HOUSE

このお店では週末、ライブバンドの演奏とともにお酒とスリランカ料理を楽しむことができます。音楽やお酒が好きな方はぜひ訪れてみてください。
SPA SEYLON

SPA SEYLONはスリランカが本場のアユルヴェーダ商品を取り扱う人気お土産ショップです。日本にも進出しているお店なのでもしかすると知っている人もいるかもしれません。
中に入るとエキゾチックな空間が広がっており、いい匂いでいっぱいでした。店内にはたくさんの香りとカラフルなハンドクリームや石鹸、ヘアケア商品などが並んでいます。

また、この店舗には定番商品のほかにTシャツや、タオル、お皿などの雑貨も置いてありました。皆さんにあった様々な形でアユルヴェーダ気軽に体験することができます。
autarch

このお店では何のタイ料理と日本料理が一緒に味わうことができます。旅行中に、日本の味が恋しくなった人、ほかのアジア料理が食べたくなった人にピッタリのお店です。
Colonbo Fort Cafe

軽食から、食べ応えのある料理まで、バラエティー豊かな食事を楽しむことができるお店です。
スリランカ料理だけでなく、パスタやピザなどのイタリアンも食べることができます。
BAICHA GEMS



ここでは、たくさんの種類の美しい宝石の中から自分のお気に入りを見つけて買うことができます。
お店の方々はとてもフレンドリーで、「買わなくても写真だけ取っていってもいいよ。」と優しく私たちを店内に招き入れてくださいました。詳しい宝石の説明をしてくださいました。

また、無理な勧誘もなく、なんと最後にはお店のロゴ入りマグカップまでプレゼントしていただきました。
日本人が好むシンプルなデザインのアクセサリーも取り揃えているのでぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
HELADIU TEA CLUB

このお店では、スリランカの名物紅茶を楽しむことができます。
ティーサロン、デザートバー、ブティックの3つをコンセプトにしており、紅茶だけではなく、アイスティーソーダ、コーヒー、サンドイッチやケーキなどを食べることができます。
Lak Shilpa

こちらのお店ではスリランカのお土産を買うことができます。
なんとお店の商品はすべて、スリランカにある村の皆さんのハンドメイド商品だそうです。また、これらの商品はすべてフェアトレード商品となっています。
バックやブレスレット、マグカップ、スリランカの伝統的なお面まで様々な可愛い雑貨が売られていました。
LUV SL

オーデルというというスリランカの若者に人気なファッションブランドがプロデュースしたお店で、ダッチホスピタル以外にも多くの場所で併設されていています。いつもスリランカ土産を買う観光客でにぎわっています。

ダッチ・ホスピタル内の店舗では、Tシャツ、像の置物やマグカップなどスリランカを感じることのできるたくさんのかわいいお土産が売られていました。また、大人の入りだけではなくキッズサイズのTシャツやビーチサンダルも購入することができるので、小さいお子さんがいるご家族も家族みんなでスリランカ土産を楽しむことができます。

さらに、スリランカで有名な紅茶も購入することができます。たくさんのフレーバーが売られているので、自分の好きな味を見つけてみたり、ご友人などに配る用のお土産として購入するのにもぴったりです。
MASALA ISLAND
このお店ではインドの本格的なマサラ・スパイスを使った本格的な料理を食べることができます。
Ceylon Curry Club

スリランカのこのお店では様々なカクテル、伝統料理のホッパーやカレーを楽しむことができます。このレストランの中には専用トイレがあります。
Ceylon Curry Clubの詳しいメニューや価格について知りたい方はこちらの記事も併せてお読みください。
MINISTRY OF CRAB

MINISTRY OF CRABは8年連続でアジアンベストレストラン50に選出されている、スリランカで大人気のレストランです。マッドクラブを中心としたシーフードを楽しむことができます。
MINISTRY OF CRABのレストランの横(13)には、MINISTRY OF CRABのショップと専用トイレが設置されています。。
MINISTRY OF CRABについてより詳しく知りたい方はこちらの記事も併せてお読みください。
以上12店舗がダッチ・ホスピタルに併設されている店舗になります。
中庭
ダッチ・ホスピタル内には、中庭が二つあります。

こちらが北側の中庭です。日中は日差しがさしていますが、夕方になると日陰ができ初め、快適に過ごすことができます。
運が良ければここで地域のローカルイベントが行われているのを見ることができます。
ちなみに、2月上旬から14日までバレンタインの飾り付けがされていました。赤やピンクのハートでデコレーションされている中庭も素敵でした。

こちらは南側の中庭です。こっちの中庭は、中心のエリアは無料で座ることができますが、屋根のある日陰のテーブルは各レストランの座席なので、休憩の際は注意してください。
注意点
買い物も食事も楽しめるダッチ・ホスピタルなのですが注意点が二つあります。
Wi-Fi
ダッチ・ホスピタル内には、フリーWi-Fiの看板がいくつかありますが、このWi-Fiには接続できませんでした。中にいた従業員さんに尋ねてみると、「このWi-Fiはつながらないんだ。」と困り顔で首を横に振っていました。
看板はあるのに実際はつながらない…従業員の人もつながらないとわかっているのなら、看板をとったほうが紛らわしくないのでは…?なんて思ったりもしますが、その少しいい加減なところに、スリランカっぽさを感じます。
ですので、Wi-Fiが整った環境で作業をしたい方は近くのWi-Fiが整っているカフェなどに行くことをお勧めします。

トイレ

Ministry Of CrabやCeylon Curry Clubには専用のトイレがありますが、それ以外となると、共有のこちらのトイレ(LUV SLの隣)を使うことになりますが、有料(30ルピー)です。
周辺のホテル(Fairway Colombo、The Steuart by Citrus、The Kingsbury、Hilton Colombo)やワールドトレードセンタービルのトイレは無料で使えるので、ダッチホスピタルに向かう前に、トイレを済ませておくのもいいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ダッチ・ホスピタル自体はそこまで広くなく、スリランカのお土産の人気店が集結したショッピングモールでもあります。見るだけなら一時間もかかりません。また、飲食店も様々なジャンルのレストランが併設されており、皆様のニーズに合ったレストランを見つけることもできます。さらに、中庭では飲食をしなくても座って休憩するスペースもあるので、少し歩き疲れて座りたい時などにちょうどいいと思います。近くを訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてください。
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