スリランカでサリーをオーダーしてみた!
スリランカに来たら、一度は手にしてみたい伝統衣装「サリー」。
でも「どこで買うの?」「仕立てって大変じゃない?」と不安な方も多いと思います。
今回、私が実際にサリーを作ってみたので、体験談をまとめてみました。
この情報が、これから挑戦するあなたの旅のお役に立てれば嬉しいです!
目次
どこで布を買う?おすすめのお店を紹介します
サリーを作るためには、まず外側に巻くメインの布と、中に着るブラウス上下用の布を用意する必要があります。


スリランカには布屋さんがたくさんありますが、短期滞在で効率よく選びたいなら、チェーン店のWijaya Saree Mandiraya(ウィジャヤ・サリー・マンディラヤ)がおすすめです。
コロンボからトゥクトゥクで30分ほどのヌゲゴダやマハラガマに店舗があり、品揃えがとても豊富。私が行ったときも、色とりどりの布がずらっと並んでいて、見ているだけで楽しくなりました。
しかもスタッフは全員が女性で、相談しやすい雰囲気ですし、価格もとても良心的でした。
Wijaya Saree Mandirayaの公式サイトはこちら ▶︎ https://www.wijayasaree.lk
サリーにはどんなものがあるのか知ることができるのでこのサイトをのぞいてみるのもいいかもしれません。
ヌゲゴダの地図は下記になります。
もっとローカルなお店をまわりたい方は、ペターやウェッラワッタのマーケットもおすすめです。
ウェッラワッタには布屋さんが集まっている大きなショッピングモールのような場所もあり、何軒も比べて選ぶことができます。



ウェッラワッタにあるシンパサロードの地図は下記になります。
この道を囲むように布屋さんがたくさん並んでいます。
時間に余裕がある方は、いくつかお店を見てまわるのもきっと楽しいと思います!
普段着?パーティー用?生地選びはここに注目!
生地を選ぶとき、ほとんどのお店で「普段着用ですか?それともパーティー用(function)ですか?」と聞かれます。最初は「functionって何のこと?」と戸惑いましたが、話を聞いているうちに「パーティーやフォーマルな場で着るサリーのことなんだ」とわかりました。
私は今回普段着用を選びました。
落ち着いた色や可愛らしいデザインもたくさんあって、3800ルピーほどで手頃に購入できます。


一方、パーティー用の生地は光沢があってとても華やか。
お値段はだいたい13,000ルピー(約7500円)くらいと普段着用の倍以上なので、予算を考えながら選ぶと安心です。


どちらにも使えるデザインが良ければ、「あまり派手すぎないものがいいです」と伝えると、落ち着いた雰囲気の生地を見せてもらえます。
用途が決まっていなくても、スタッフの方が丁寧に相談に乗ってくれるので大丈夫。
お店に入ると、すぐに店員さんが近くに来てくれて、ずっとそばについてくれます。最初は「えっ、一人でゆっくり見たいのにな…」と思ってしまうかもしれませんが、実際にはただそばにいるだけで、急かされたり無理に勧められたりすることはほとんどありません。
むしろ、「この人どんな色が好きかな?」「こういうのはどうかな?」と親切にいろんな布を次々と見せてくれるので、ありがたく受け取りつつ楽しんでしまって大丈夫です。
たくさん見せてもらうと「何か買わなきゃ申し訳ないかも…」と感じるかもしれませんが、まったく気にする必要はありません。
それが店員さんのお仕事で、現地の方も気軽に何十枚も見せてもらって、結局買わずに帰るなんてことも日常茶飯事です。
だからこそ、気になるものがあったら遠慮せずに「もっと見たい!」と伝えて大丈夫です。
仕立てはどうする?テーラーさんと相談!
布を購入したら、次は仕立てをどうするかを決めることになります。
多くのお店では「テーラーを呼びますか?」と声をかけてくれるので、時間がない方はその場でお願いするのが一番スムーズです。
私は今回、メインの布だけをWijaya Saree Mandirayaで購入し、ブラウス用の布と仕立ては別のお店で挑戦してみました。
ちなみに、サリーのメイン布には、端の方に「ブラウス用」として使えるパートがついていることが多く、その部分を使って仕立てるのが基本になります。
ただし、裏地が必要な場合などには、似た色味の布を追加で購入する必要があります。
今回ご紹介しているサリーの布とは別になりますが、この写真に写っているのは、メインの布の端についていた“ブラウス用パート”です。

他の部分とはデザインが少し異なっていて、この金色の装飾部分を腕まわりやお腹まわりに使うなど、仕立ての中での工夫ができるのも魅力のひとつです。
サリーによっては、ブラウス部分だけ全く違う色になっていたり、華やかな模様が入っていたりと、本当にさまざま。
布を選ぶときには、ぜひブラウス用パートの柄や色にも注目してみてください。
お店のスタッフも慣れているので、「この布に合う下地がほしい」と伝えれば、ぴったりの色を探してくれますよ。
私は、ウェッラワッタにある「New Kumaran’s」で、下に着るブラウス用の布を選んでいたときに、親切なお兄さんが色味を丁寧に合わせてくれて、そのままテーラーさんを電話で呼んでくれました。
テーラーさんが来ると、まずはどんなデザインにするかの相談が始まります。
袖の有無、胸元の開き具合、背中のデザインなど、細かい希望をたくさん聞かれるので、理想のイメージがある場合はスマホに写真を保存しておくのがおすすめです。
私は特に何も決めていなかったのですが、「袖なしだと体型が変わっても着やすいですよ」とアドバイスをもらい、ノースリーブで仕立ててもらうことにしました。
ブラウスは、しっかり体にフィットする作りが基本。
試着したときには、「ぴったりどころかギチギチかも!」と感じるほどのサイズ感でしたが、その分、サリーを美しく着こなせるように仕立てられているそうです。
ちなみに、別途料金はかかりますが、ブラカップをつけてもらうことも可能なので、下着の心配はいりません。現地でサリーを着る予定の方にも安心です。
お値段の目安と支払いの流れ
デザインが決まると、すぐに採寸が始まり、その場で請求書をもらいます。
お会計は、布を購入したお店とテーラーさんにそれぞれ支払います。
私がかかった費用は、メインの布が3800ルピー、ブラウス上下用の布が1050ルピー、ブラウス上下の仕立て代が5500ルピーでした。
さらに、サリーを簡単に巻けるようにする加工をお願いしたところ3300ルピーかかりましたが、これは正直おすすめしません。
仕上がりがかなり適当で、サイズが全然合わず、受け取りが一週間も遅れてしまったからです。
合計で13,650ルピー(約7,000円)ほどで一式を作ることができました。
パーティー用の生地を選ぶともう少しお値段が上がるので、予算は余裕を持って準備しておくと安心です。
仕上がりまでにかかる時間
テーラーに頼んでから完成までは、通常3日くらいで受け取れます。
私も3日後には「できましたよ」と連絡をもらい、無事に受け取ることができました。
ただし、追加加工などをお願いすると、予定よりも日数が延びることがあるので、旅行の日程を考えて早めに依頼するのがおすすめです。
そして私は3着作った…!2着目以降の体験もご紹介します
実は、サリー作りが思った以上に楽しくて、最終的に私は3着も作ってしまいました!
1着目とはまた違ったお店や流れで作った2着目・3着目についてはこちらの記事で紹介しています。
さいごに:作ってみて感じたこと
初めてのサリー作りはわからないことがたくさんあって、最初は少し不安でした。
でも、スタッフの方やテーラーさんがとても親切で、相談しながら自分だけの一着を作れたのは本当に特別な体験でした。
短い滞在でも、手順を知っておけば意外とスムーズに進められます。
スリランカを訪れる予定がある方は、ぜひオーダーメイドのサリーに挑戦してみてください。
この体験があなたの旅の素敵な思い出のひとつになれば嬉しいです!



立教大学を休学して、スリランカでカメラマンとして活動中です。
写真・記事・動画を通して、現地のリアルな魅力を発信しています。
日本の着物文化が大好きで、スリランカではその熱がサリーに向かい、すでに5着も仕立ててしまいました。
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