紅茶鉄道のオープンエアの観光列車「カリプソ特別列車」
2024年は紅茶鉄道と呼ばれるスリランカ鉄道のメインライン全線開通100周年にあたります。
オープンエアで紅茶鉄道の絶景を楽しめる特別観光列車「カリプソ観光列車(Calypso Tourist Train)」が2024年4月から運行を開始しています。
本記事では、カリプソ観光列車について紹介します。
カリプソ観光列車とは?
カリプソ観光列車は、メインライン終点のバドゥッラから毎日1便出発している観光列車です。
オープンエアの展望車(RC)や、前・左右と窓に向かって座席が配置された客車(OFV)などがあり、観光に特化した列車です。
乗車時間は3時間20分ほど。
カリプソの名は、オデュッセウスを愛したとされるギリシャ神話の海の女神カリュプソーの英語読みから取られたようです。2022年から運行を開始したエッラ・オデッセイ観光列車、2023年から運行を開始したシーターワカ・オデッセイ観光列車、2024年から運行を開始したドゥンヒンダ・オデッセイ観光列車に関連づけて名付けられたのでしょう。
時刻表
カリプソは毎日1便が走り、午前便と午後便に分かれています。
午前便・午後便ともに、ナインアーチズブリッジを2回通り、1回は10分間停車し、もう1回は止まらずに通過します。ナインアーチズブリッジを走り抜ける様子も、橋の上で止まってそこからの景色も見られ、写真や動画におさめられます。
午前便
午前便はバドゥッラ駅8:20に出発して、デモダラ駅、エッラ駅に短時間停車した後にバンダラウェラ駅で30分ほど停車。その後、バンダラウェラ駅を出発して、エッラ駅で少し停車した後に、ナインアーチズブリッジで10分間停車します。そして、デモダラ駅に11:39に到着します。
バドゥッラ8:20発
デモダラ9:07-9:10
エッラ 9:25-9:28
バンダラウェラ 9:58-10:30
エッラ 11:00-11:14
ナインアーチズブリッジ 10分間停車
デモダラ 11:39
デモデラにはデモダラループと呼ばれるポイントがあり、バドゥッラから走ってきた列車はデモダラ駅の下にあるトンネルを抜けて、丘をぐるっと一周してデモダラ駅に到着します。その後、ナインアーチズブリッジを止まらずに走り抜け、バンダラウェラ駅に到着。折り返しではナインアーチズブリッジ上で停車します。
午後便
午後便はデモダラ駅を12:50にスタート。最初にナインアーチズブリッジで10分間停止して、その後に、エッラ、バンダラウェラと向かいます。バンダラウェラで30分ほど停車して、エッラ、デモダラにそれぞれ短時間停車した後に、バドゥッラ駅に16:12に到着します。
デモダラ 12:50
ナインアーチズブリッジ 10分間停車
エッラ 13:15-13:30
バンダラウェラ 14:00-14:35
エッラ 15:05-15:08
デモダラ 15:33-15:35
バドゥッラ 16:12
乗車には予約が必須
カリプソ観光列車に乗車するには予約が必要です。ただし、スリランカ鉄道の予約サイトで検索してもカリプソ観光列車はでてきません。
トリップアドバイザー、Viator、GET YOUR GUIDEからはカリプソ観光列車の予約ができるようです。
トリップアドバイザーとViatorでは一人24ドル、GET YOUR GUIDEでは89ドルと表示されるので、トリップアドバイザーかViatorで予約するといいでしょう。
Tripadvisor:Special Tourists Train Ride in Ella – Calypso Train
Viator: Special Tourists Train Ride in Ella – Calypso Train
GET YOUR GUIDE: エラ:バドゥッラ発着カリプソ特別展望列車
参考)
Daily News:Launching Dunhinda Odyssey, Calypso Special Trains, a victory – Minister Dr. Bandula
Sri Lanka Railway Forum:Calypso Special Train
Sri Lanka Railways:Calypso Tourist Train
「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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