世界ベスト10インフィニティープールに選出されたケープウェリガマ
ヴォーグ、GQ、ワイヤードなどの雑誌を傘下に持つコンデナストグループが選ぶ、世界ベスト10インフィニティープール、世界ベスト25プロパティー、旅行者が選ぶトップリゾートなどに選出されてきたウェリガマ郊外の高級リゾート「ケープウェリガマ(Cape Weligama)について紹介します。
ケープウェリガマの概要
紅茶会社ディルマ(Dilmah)グループのホテル
ケープウェリガマは、スリランカを代表する紅茶ブランド「ディルマ」のホテル運営会社「レスプレデント・セイロン(Respledent Ceylon)」が経営するホテルの一つです。
レスプレデント・セイロンは、2005年にディクオヤのキャッスルリ貯水池周辺にある5つの茶園主バンガローからなる「セイロン ティー トレイルズ(Ceylon Tea Trails)」をオープン。
続いて2014年にオープンしたのが、今回紹介するウェリガマ湾を岬に建つビーチリゾート「ケープウェリガマ」です。
2017年には、ヤーラ国立公園近くのビーチに「ワイルドコースト・テントロッジ」をオープンしています。
この3つのリゾートは世界で高く評価され、パリに本部を置く一流ホテル・レストランの会員組織「ルレ・エ・シャトー」でスリランカから登録されているのは、この3つのリゾートのみです。
さらに、シーギリヤとトリンコマリにリゾートを計画しています。
参考)
Dilmah:Leisure and Hospitality
RELAIS & CHATEAUX:Sri Lanka
自然豊かなウェリガマ郊外の岬
ウェリガマ駅から南東に4キロ(車で10分)の距離にある岬の上に建っています。
岬は海から40メートルの高さにあるため、リゾートからは270度のパノラマビューが楽しめます。
バス通りからは登り坂になっていて、坂を登り切ったところにゲートがあります。
12エーカーの広い敷地に39棟のヴィラと、客室の備え付けのプールが11つ、共有のプールが2つ、レストラン、バー、スパなどが点在しています。
以下の地図の左上の①レセプション でチェックインをして、カートで自分の部屋まで案内してくれます。
ウェリガマやミリッサでは孔雀を目にすることが度々ありますが、到着日と翌日にそれぞれ孔雀を見ました。
建築家レク・ブンナグ氏が設計
ケープウェリガマの設計を手掛けたのは、世界的なタイ人建築家レク・ブンナグ氏です。
レク・ブンナグ氏は、タイ、中国、マレーシア、インドネシア、インド、スリランカ、モルディブ、モーリシャス、セーシェルなどでリゾート設計を多く手掛け、国際的な賞を受賞しています。
レク・ブンナグ氏の設計例
-フォーシンズンズ・リゾート・チェンマイ
-ノボテル・ブキティンギ
-パンコール・ラウト・リゾート
-シェラトン・ニャチャン・ホテル&スパ
-リッツカールトン・リゾート・セイシェル
など
また、施工を担当したのはアクセス・プロジェクトです。
アクセス・プロジェクトはスリランカで有名なリゾートやホテルの建築や内装に関わっています。
アクセス・プロジェクトの施工例
-ヒルトン・ホテル
-アナンタラ・カルタラ(ジェフリーバワ設計)
-コロンボ・イノベーション・タワー
-ゴールフェイスホテル(内装)
参考)
BUNNAG ARCHITECTS公式サイト
Wikipedia:Mathar Bunnag
Access Project公式サイト
2つの共有プール
ケープウェリガマには2つの共有プールがあります。
岬の先端にあるインフィニティープール「Moon Pool」
60メートルの三日月型のインフィニティープ「ムーンプール」。
プールの先にウェリガマ湾の東端の岬が見えます。その奥がウェリガマ湾です。
プールに入ると、水面と空が一つになります。
海側を見れば、海とも一体になります。
海を見ると、ウェリガマらしい背の低い波が連なっているのが見えます。
岬の先端にあるため、パノラマビュー(270度あるそうです)が楽しめます。
プールサイドで潮風と波の音を聞きながらゆったりするのも、とても気持ち良かったです。
プールから見る夕日も綺麗らしいですが、見損ねてしまいましたので、代わりに朝日を見ましたが、空の色が変わっていく光景が素晴らしかったです。
20メートルのラッププール「Cove Pool」
東ゲート近くの岬の低くなっている部分にあるのがもう一つの共有プール「コゥブプール」です。
こちらはファミリー向けのプールとして設計され、水深がムーンプールよりも浅くなっています。
プライベートビーチ
ビーチは岬の東側と西側にあります。
サーフィンなどウォータースポーツをするのは東側の海です。
敷地から直接アクセスできるプライベートなビーチは西側の「アビマナガマビーチ」です。
敷地の西側の階段を降りるとビーチに出られます。
ちょっと冒険感があります。
ビーチに出ました。
階段を降りたところはビーチが狭いですが、奥まで行くとビーチがあります。
ビーチに降りる階段の途中には、ビーチを眺める席もあります。
ダイニング
メインレストラン「オーシャンテラス」
岬の南東側に建っているメインレストランからは海が綺麗に見えます。
朝食やランチは、海が見えるベランダ席の方が気持ち良いです。
朝食はウェスタンかスリランカンかを選べます。
今回はスリランカンを選びました。
ディナータイムは、トーチ、ランタン、キャンドルが灯され、ムーディーにライトアップされます。
ブルーアワーの景色は格別でした。
シェフズテーブル「タブロー(Tableau)」
メインレストランの西隣にシェフズテーブル「タブロー」があります。
シェフズテーブルとは、シェフが料理をつくっている様子を観ながら、あるいはシェフの説明を受けながら味わえる特別な席のことを言いますが、タブローには3人のシェフがいます。
こちらの利用は事前予約制で、午後4時までに夕食の予約をする必要があります。
ルレ・エ・シャトーは、パリとニースを結ぶ国道7号線上にある8つのオーベルジュにより創設された組織を母胎とする会員組織ですので、会員であるケープウェリガマが料理に力を入れていることが分かりますが、このシェフズテーブルがまさにそれを表す存在です。
料理教室がこのタブローで毎日午前11時からと、午後1時からのの2回行われています。
料理教室で作ったスリランカ料理をランチとして楽しみます。
バー「Cape Club(ケープクラブ)」
メインレストランの東隣にバーがあります。
上の写真は日没前ですが、日没後は照明は暗めで、まさに夜のバーという雰囲気です。
バー「The Surf Bar」
インフィニティープール「ムーンプール」から階段を降りたところにもバーがあります。
このバーの外にはデックがあり、テラス席になっています。
このテラス席でハイティーを楽しむこともできます。
デックで夕焼けの景色を眺めながら、食前酒を飲むのもいいでしょう。
ディルマが経営するホテルのため、紅茶を使ったカクテルがあり、サーフバーでは紅茶カクテルを注文しました。
ヴィレッジスタイル朝食(クンブクカフェ)
メインレストランの北側にあるスリランカの伝統的な村の家をイメージした「クンブクカフェ」でヴィレッジスタイルの特別な朝食を用意してもらうこともできます。
メニューは、ホッパーやピットゥはもちろん、ムンキリバス(ミルクライスに緑豆を加えたもの)やハバラペティ(パーボイルドフラットライスフレークにココナッツと砂糖を浸したもの)など、珍しいものもあります。
紅茶は高い位置から空気を入れて混ぜて泡立てる「ヤアラ・テ」で提供されます。
シェフがそれぞれのメニューについて、その文化的な背景も含めて説明してくれます。
クリフエッジディナー(ルックアウトブルー)
ムーンプールのさらに先、岬の先端にあるルックアウトブルーで、プライベートディナーを用意してもらうこともできます。
客室はスイートとヴィラの2タイプ
客室はオレンジのテラコッタタイルの屋根が印象的な独立して建っているヴィラにあります。
1棟のヴィラに4つの客室に分けたうちの一つがスイートです。
ヴィラが丸ごと客室なのがヴィラタイプで、ヴィラタイプにはセミプライベートプール併設されています。
全ての客室に以下のものが揃っています。
-ベットルーム
-ダイニングルーム
-ツイン洗面台
-石造りのバスタブ
-スチームサウナルーム
-テラス
-ウォークインクローゼット
-ソノスワイヤレスオーディオ
-ルームスパファシリティー
-オフィール社製のハンドメイドアメニティ
-ディルマの高級紅茶葉
-illyのエスプレッソマシーンがあります。
スイートルーム
スイートルームは、20mのコウブプールを囲むように建つ2階建ての4棟のヴィラにあります。
スイートルームは子どもがいるファミリー向けの設計になっています。
ジュニアスイートの客室の広さが130m2
マスタースイートの客室の広さが150m2
ジュニアスイートとマスタースイートは隣り合っていて、ベランダを経由して2部屋を連結することができます。
4棟のヴィラにジュニアスイート2部屋、マスタースイートが2部屋で、合計8部屋のジュニアスイートとマスタースイートがあります。
スイートルームがあるヴィラには、それぞれスリランカに住んだ世界的な作家の名前が付けられています。
アーサーCクラーク(イギリス人SF作家)
パブロ・ネルーダ(チリ人ノーベル文学賞受賞者)
ジェームズ・エマーソン・テナント(セイロン総督)
レナード・ウルフ(イギリス人作家)
◆ジュニアスイート
最も手頃な値段なのが、ジュニアスイートです。
ベットルームだけでかなりの広さですが、さらにダイニングルーム、バスルームがあります。
バスタブが置かれたスペースは広々としていて、敷地内の緑が窓越しに見えて、とても開放的です。
ソノスワイヤレスオーディオを使って、音楽を流しながらバスタブに浸かるのは至福のひとときでした。
ベットルームの棚の引き出しには、ディルマの高級レンジの紅茶が何種類か入っていて、せっかくなので全種類飲みました 笑
さらに、イリーのエスプレッソマシーンまであり、非常にコーヒーも美味しく飲めます!
◆マスタースイート
ヴィラはコウブプールに隣接した高い台に建っているため、プールと庭園を見渡すことができます。
ヴィラ
ヴィラは15mのセミプライベートプールに隣接して建てられています。
2棟のヴィラでプールを共有する客室と、
3棟のヴィラでプールを共有する客室とがあります。
プールヴィラとデュープレックスプールヴィラはセミプライベートプールとは別に、15mのプライベートプールも併設されています。
ヴィラは以下の5タイプあります。
-ラグジュアリーヴィラ:広さ130 m2
-プレミアヴィラ:広さ180 m2
-プレステージヴィラ:広さ180 m2
-グランドヴィラ:広さ200 m2
-プールヴィラ:広さ1300 m2
-デュープレックスプールヴィラ:広さ310 m2
ヴィラタイプの部屋にも偉人の名前が付けられています。
エルンスト・ヘッケル(ドイツの生物学者、哲学者):3ヴィラでプールシェア
イーブンバットゥータ(モロッコの冒険家):3ヴィラでプールシェア
ロバートノックス(イギリス東インド会社社員、作家):3ヴィラでプールシェア
ヨリス・ヴァン・スピルバージェン(オランダの海軍士官):3ヴィラでプールシェア
ウィジャヤ王(スリランカ建国の王):2ヴィラでプールシェア
マルコポーロ(ヴェネツィアの商人、冒険家):2ヴィラでプールシェア
法顕(東晋の仏僧):2ヴィラでプールシェア:2ヴィラでプールシェア
サミュエルベイカー(イギリスの探検家、作家):プールヴィラ
◆セミプライベートプール
◆プライベートプール
スパとジム
スパは各客室のバスルームでも受けることができますが、エントランスの近くにスパ専用の建物があります。
ジムはムーンプールから階段を降りたところにあります。
オプショナルツアー
ヘリツアー
ヘリコプターで、キャンディ、アダムスピーク、ホートン・プレインズ国立公園を眼下に通過して、レスプレデント・セイロンがディクオヤに経営する茶園主バンガロー「セイロンティートレイルズ」に向かいます。
このヘリコプター・ツアーでは、スリランカの美しい景色を空から眺めることができます。ピクニック用の朝食を用意して、中央高原の素晴らしい景色をお楽しみください。
セイロンティートレイルズのバンガローで昼食を食べます。
その後に、ティースペシャリストから紅茶に関するレクチャーを聞いて、ティーテイスティングをします。
ヘリに乗ってウェニに戻り、ケープクラブでハイティー!
ダイビングレッスン
リゾートの東門を出ると、ウォータースポーツセンターがあります。
ここにはプールがあり、スキューバダイビングのレッスンが受けられます。
サーフィンレッスン
ウェリガマはサーフスポットとしても知られていますが、サーフィンレッスンが受けられます。
サーフコーチは全員、国際サーフィン協会(ISA)の認定を受けています。
プライベートレッスンとグループレッスンいずれでもオーダーが可能です。
また、サーフボードのレンタルも行っています。
ホエールウォッチング
ウェリガマ湾の反対側にあるミリッサは、ホエールウォッチングで知られている町です。
シロナガスクジラやマッコウクジラ、ハシナガイルカなどが見られます。(もちろん生き物なので、どうしても見られないことはあります)
ナチュラリストによるガイド付きでクジラ、イルカ、カメ、魚、鳥など船上から見える生き物について解説してくれます。
さらに船上での美味しい食事付きです。
沖合、あるいはウェリガマ湾に錨を下ろして、船上の景色を楽しみながら食事をします。
※ホエールウォッチングのシーズンは12月から4月にかけてです。また、生き物ですので、残念ながらクジラが見られない場合もあります。
サイクリングツアー
ライスフィールド、ゴム農園、シナモン農園、礼拝所、伝統住宅、コロニアル様式の家屋などを見て回ります。
色とりどりの鳥類が見られることもあります。
ウォータースポーツセンターで、自転車やヘアギアを借ります。
サンセットクルージング
クルーズ船に乗って、夕日を見ながら、ワインとカナペを楽しみます。
ワインは4種類用意してくれるそうです。
茶園・茶工場ツアー
ケープウェリガマから11キロ、車で22-23分のところにハンドゥヌゴダ茶園があります。
この茶園は、3代目の茶園主であるハーマン・グナラトネさんは、作家として知られていて、海面が見える低標高でありながら、高品質なホワイトティーを生産し、フランスのマリアージュフレールが取り扱っていることで知られています。
茶園、茶工場を見学した後に、紅茶とケーキを楽しみます。
周辺の観光スポット巡り
寺院、灯台、ウミガメの孵化場、ビーチ、湾などケープウェリガマ周辺の観光スポットを巡ります。
キッズ向けサービス
スイートルームが家族向けに設計されているように、キッズ向けのサービスも充実しています。
キッズルーム(ジャングルヌック)
専門のスタッフがおもちゃや不思議な絵本、楽しいお絵かきなどで、小さなお子様を楽しませてくれます。
キッズクラフト
ウェリガマのあるスリランカ南部はバティックや仮面などの工芸で知られています。
バティック作りの要領で、布に色とりどりの絵を描いて手作りのショールやサロンなどを作ることができます。
お子さんが作ったショールやサロンをお土産やプレゼントとして持ち帰れます。
マスク作りも子どもたちに評判のようです。
キッズアドベンチャー
アドベンチャー・センターでは家族向けのアクティビティを提供してくれます。
以下のようなメニューがあります。
-サイクリング
-スタンドアップパドル
-カヤック
-プールダイビング
-浅瀬でのダイビング
キッズ料理教室
「ココナッツとキトゥルハニーのパンケーキ」「ココナッツとシナモンのクッキー」「チョコレート・ビスケット・プディング」など、スリランカのお菓子作りに子どもがチャレンジします。
お菓子によって難易度が異なるため、お子さんの年齢などに合わせて、スタッフさんがメニューを提案してくれます。
参考)
Resplendent Ceylon resorts recognised in Condé Nast Traveler’s 2020 Reader’s Choice Awards
Condé Nast Traveler:17 Infinity Pools That Are Worth the Hotel Reservation Alone
Condé Nast Traveler:16 INFINITY POOLS THAT ARE WORTH THE HOTEL RESERVATION ALON
Condé Nast Traveler Readers’ Choice Award 2018: Top Resorts in Asia and the Indian Ocean
Condé Nast Traveler:Introducing the 2015 Hot List: The Best New Hotels in the World
The Sunday Times:Cape Weligama recognised among 25 greatest properties by Conde Nast
CONDE NAST Japan公式サイト
「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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