中央高地の主な観光地
中央高地は涼しい高原リゾートエリアです。
紅茶列車、紅茶畑、イギリス建築&庭園、トレッキングなどが楽しめます。
当サイトでは、アダムスピーク地区、ヌワラエリヤ地区、エッラ地区と大きく3つに分けて紹介しています。
南部高速道路ができるまでは、ペーラーデニヤからガンポラを経て、ヌワラエリヤに入るA5を車やバスで行くか、ペーラーデニヤからガンポラまでA5と並行して走り、その後はナワラピティヤ、ハットンとアダムスピーク地区を通って、ヌワラエリヤの南の郊外ナヌオヤに到着する鉄道で行くのが一般的でした。
現在のバンダーラナーヤカ国際空港やコロンボからの中央高地への最短ルートは、南部高速道路でハンバントタまで行き、エッラから入るルートです。
目次
アダムスピーク地区
アダムスピーク地区は山頂を目指す地元の人たちが利用するローカルなお店があるのと、湖周辺に高級リゾートが点在するエリアです。
セイロンティーを代表すると言われる紅茶産地「ディンブラ」もあります。
アダムスピーク
先住民、仏教徒、ヒンドゥー教徒、イスラム教徒、キリスト教徒それぞれにとっての聖山です。
世界自然遺産「スリランカの中央高地」に登録されている「ピークウィルダネス保護区」となっています。
スリーパーダ(聖なる足跡)とも呼ばれ、山頂にはブッタの足跡だとされるものがあります。
イスラム教徒はこれをアダムの足跡としたことからアダムスピークと呼ばれています。
スリランカ各地にはエッラをはじめリトルアダムスピークと呼ばれる場所がいくつかあります。
登山口は2つあり、一般的なのは鉄道でハットン駅、あるいはバスでハットンのバスターミナルからナラタニヤにバスで行き、山頂を目指すナラタニヤ口です。
登山口には宿やお店などがあり、シーズンであれば山道にも出店が出ています。
山道には日本山妙法寺と平和塔があります。
もう一つのラトゥナプラ口は歴史あるルートですが、ナラタニヤ口よりも険しく歩く時間も長くなります。
ディックオヤ
セイロンティートレイルズをはじめ、紅茶園主のバンガローが多く点在しています。
ディックオヤの北には鉄道のハットン駅があります。
ハットン駅からナヌオヤ駅にかけては茶畑が広がる景色が素晴らしいです。
ハットンから北東に行くと、紅茶ブランド「ゼスタ(Zesta)」を展開するワタワラティーセイロン社の名前の由来であるワタワラの町があり、そこに直営のティーショップ&カフェのゼスターティーがあります。
ディンブラ
セイロンティー7大産地の中でも最もセイロンティーらしいとも言われる産地ディンブラの名前の元となったディンブラ村があります。
Arpico(リチャード・ピエリス&カンパニー)の紅茶ブランド名セントクレアーの名前の元となっているセントクレアー滝があります。
紅茶会社ムレスナの直営店舗で最も大きいムレスナティーキャッスルがあります。
キトゥルガラ
大自然の中でラフティングが楽しめるスポットとして知られているのがキトゥガラです。
映画「戦場にかける橋」の撮影が行われた町としても知られています。
ヌワラエリヤ地区
ヌワラエリヤ地区はイギリス人たちによって開拓されたイギリス建築とイギリス庭園、ゴルフ場や競馬場などがある避暑地です。
町は小さいですが、コロニアル建築のヘリテージホテルやブティックホテルが多数あります。
4月のニューイヤーには多くのスリランカ人が訪れます。
セイロンティーの産地で最も標高が高い「ヌワラエリヤ」にあたる地区です。
ヌワラエリヤ
イギリス庭園を持ったコロニアル建築が多く立ち並ぶ風光明媚な町です。
町の中心にゴルフ場・競馬場・公園・湖・バスターミナルがあります。
レストランやお店は少なく、町の中心に少し並んでいる程度で、食事はホテルで取るのが一般的です。
見学可能な紅茶工場「ペドロ茶園」や紅茶工場を改装した「ヘリタンスカンダラマ」は東の郊外にあります。
ホートンプレインズ国立公園
ホートンプレインズ国立公園は、世界自然遺産「スリランカの中央高地」に登録されています。
入口は北側と南側に2つあり、ヌワラエリヤに滞在して北側のパッティポラ口から訪れるのが一般的です。
ハプタレーやベリフルオヤに滞在して南側のオハイヤ口から訪れることもできます。
朝日が素晴らしいとされ、夜明け前に町を出発して公園を訪れる人もいます。
ランボダ
ランボダ滝と、日本が建設したスリランカ最長のトンネルであるランボダトンネルがあります。
ランボダはヌワラエリヤとペーラーデニヤを結ぶA5沿いにあり、見学可能な紅茶工場がランボダの前後にあります。
最も有名な紅茶工場の見学先は「ラブケリー茶園」です。
その他、「ブルーフィールドティー茶園」などがあります。
エッラ地区
ナインアーチブリッジ、ディヤルマ滝などインスタに多く登場するスポットがあるのがエッラ地区です。
ハプタレーやエッラはスカイラインが走り、景色が素晴らしいです。ホテルが多く、レストランも充実し、町の滞在も楽しめます。
2番目に大きな町がバンダラウェラです。
エッラに住んでいる人はバンダラウェラに買い物に行っています。
観光化はそれほどされていません。
エッラ
エッラ地区の旅の拠点となるのがエッラです。
何もなかったエッラは、東に行けばアルガムベイ、南に行けばハンバントタと中央高地の中では海へのアクセスが良く、欧米人の若者が訪れるようになり、2010年代から急速に観光地化され、山のヒッカドゥワとも言われています。
レストランやカフェが多いため、中央高地で夜に外食をしたり街歩きできる唯一の町とも言えます。
リーズナブルな宿から高級リゾートもあります。
郊外にある鉄道橋のナインアーチブリッジはスリランカの代表的な観光スポットです。
その他にエッラロック、リトルアダムスピーク、ラナワ滝など観光スポットも多く、どこに訪れた後は町やホテルでゆったり過ごすことができます。
他の町はホテルやお店が少ないので、日帰りで訪れてエッラを拠点にする場合が多いように思います。
ウェッラワーラに向かうA23は山々が見えるスカイラインで景色が素晴らしいです。
ハンドロールドティーのアンバ茶園が南の郊外にあります。
ウェッラワーラ
エッラ地区でナインアーチブリッジと並んでインスタグラムによく投稿されるのがディヤルマ滝(Diyaluma Falls)です。
キャンディ市は臼杵石仏がある臼杵市と姉妹都市ですが、姉妹都市になったきっかけとされるブドゥルワーガラ石仏があります。
その他、東の郊外のブッタラにはマリガウィラ仏像、ユダガナーワ仏塔など仏教遺跡が点在しています。
ハプタレー
トーマスリプトンが郊外の山を購入し、茶園と茶工場を所有した小さな町です。
茶園を見渡すリプトンシートは朝日が素晴らしいとされ、夜明け前に町を出て訪れる人もいます。
ハプタレーからベラガラにかけては絶景が楽しめるスカイラインが続き、ビューポイントも設置されています。
景色が楽しめるカフェもできはじめていますが、価格は大変リーズナブルです。
ベラガラからさらに東に行くと、スリランカ最長の滝であるバンバラカンダ滝があります。
バドゥッラ
エッラ地区最大の町がバドゥッラで、バドゥッラ県の県都であり、鉄道の終着駅です。
歴史ある町で、バドゥッラ博物館、オランダ要塞などの史跡が町中にあり、郊外にはボゴダ木橋、デゥヒンダ滝などがあります。
バンダラウェラ
エッラ地区で2番目に大きい町がバンダラウェラです。
マーケットや商店があり、エッラに暮らしている人たちが買い物に訪れます。
歴史ある老舗ホテル「バンラダウェラホテル」が町の中心にあり、古い教会なども見られます。
「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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