スリランカの名所はスリランカの人々
スリランカの魅力を写真で伝える日本人の写真家がいる。
2016年にスリランカに移住し、スリランカの魅力を多くの日本人ツーリストに知ってもらうために現地でSTUDIO FORTというフォトスタジオを開いた石野明子さんという方だ。
石野さんの写真で印象的なのは、自然体な“笑顔”だ。現地の人たちの普段の暮らしやスリランカに住む人々の表情、そんなありのままを伝えることができる力があると石野さんの写真から感じる。
自分の心を信じて
取材のネタはどのように見つけているのかと聞くと、新聞やSNSのほかに自分で街を歩いて見つけているという。
自分が好奇心をもったもの、自分がもつアンテナを信じて取材をすること。また、自然体な写真を撮るためにコミュニケーションをしながら相手の機微を感じ取って、相手のことを思いやりながら取材をすること。
これらを大切にしている石野さんだからこそ、心惹かれる写真を撮ることができると思った。
スリランカの名所はスリランカの人々
石野さんにスリランカの名所はどこかと聞くと、「スリランカの人たち」といった。
スリランカの人たちの仕事をしている姿や笑顔、日々を一生懸命生きている姿にカメラを向けずにはいられないという。日本では大人になるにつれて、ありのままの笑顔を見せてくれる人は少なくなってしまう。だが、スリランカの人たちはカメラを向けると堂々と笑顔を見せてくれるのだそうだ。
そんな日本では見られない景色の中で、私たちにとっての幸せは何なのか考えさせられる。
そんな日々の中で幸せを見つけている人たちを撮りたい、と語っていた。
石野さんが撮ったスリランカの人たちの写真を見ると、石野さんが言っていたことは間違いではないと実感する。
日本に生きている私たちではできないような微笑みや満面の笑みを浮かべている人の写真を見ると、文化も生活環境も違うからこそ感じていることも考えることも違うのだろうと感じた。
「自分の心に正直に」
石野さんが取材の中で繰り返し言っている言葉があった。
「自分の心に正直に」
石野さんはスリランカに移住する前と後での変化について「自分の心を素直に聞けるようになった」「自分が撮りたいものが撮れるようになった」と語っていた。スリランカに来て様々なものや人々に触れたことで若い頃の好奇心を取り戻せたのだという。
自分の視点を大事にすることで自分の個性や世界観が見えてくる。そのために大切なことは、自分の心に正直になること。
自分のこれからを考える上でも、「自分の心に正直になること」は大切なのかもしれないと、石野さんにお話を伺って、教えていただいたように思う。
埼玉県在住高校1年生。
学校の授業の一環で取材について学ぶ。
好きなことは寝ること。趣味はソシャゲ。
# 関連キーワード
新着記事
-
ゴルフ場や民家すれすれを通るケラニ渓谷鉄道
スリランカ鉄道といえば、コロンボ~バドゥッラをつなぐ紅茶鉄道(Main Line)、コロンボ~ベリアッタをつなぐ海岸鉄道(Coastal Line)が観光路線として知られていますが、2023年1月からコロンボ~アウィッサ…
2024年10月21日 -
コロンボ郊外からゴール、エッラ、ハンバントタなどへの高速バスに乗れるマ...
2019年3月31日にオープンしたマークンブラ・マルティモウダル・センター(MMC:Makumbura Multimodal Center)からはゴール、タンガッラ、ハンバントタ、カタラガマ、バドゥッラ(エッラ経由)など…
2024年10月20日 -
全線開通100周年のスリランカ紅茶鉄道とは?
紅茶鉄道として知られるスリランカ鉄道のメインラインは、2024年に運行開始160周年、全線開通100周年を迎えました。 2024年はビューポイント10か所に停車する観光列車ドゥンヒンダオデッセイ、オープンエアの特別車両の…
2024年10月19日