【日本語学校巡り第6弾】Kayo School Of Japanese
日本語学校巡り第6弾!今回はKayo School Of Japaneseに伺いました。
校長のワルニ先生と、お伺いした当日いらっしゃった日本人の先生にお話を伺いました。御協力ありがとうございました。
Kayoとは
学校設立の経緯
ワルニさんが日本を好きになった1番最初のきっかけは、なんと小さい時に当時スリランカでみんな観ていたという日本のドラマ「おしん」。
学校名のKayoは、おしんの二度目の奉公先である酒田の米問屋「加賀屋」の長女「加代」から取られています。
弁護士であるワルニさんは以前から日本によく旅行されていたそうですが、ワルニさんの旦那さんが駐日スリランカ大使館で勤務されて、7年間横浜に住まれています。
横浜にある日本語学校のオーナーさんと友達になったのをきっかけに、スリランカに帰国して2012年に設立したのが日本語学校「Kayo School Of Japanese」です。
現在の生徒数、生徒の年齢
現在は75人の生徒が勉強しており、年齢は17~25歳。
先生の人数、日本人の先生の有無
日本人の先生が3名いて、お一人の先生は設立以来10年以上働かれています。
また、インターン生も受け入れていて、今年の夏に関西学院大学の学生が1名6週間滞在したそうです。
教室の設備
現在授業を行っている教室は3部屋あるということです。
卒業生の進路実績
11年間でたくさんの生徒を輩出してきたとのこと。
2022年は40人以上の生徒を日本へ送り出しています。
こちらの学校の生徒たちは、日本への留学を目的としています。
スリランカで日本語を勉強し、留学ビザを取得して、日本にある日本語学校へ入学。その後、日本の大学に進学することを目指しています。
直接日本にある英語で授業が受けられる大学へ進学することを考えている生徒もいるそうです。
大学卒業後は日本で働いている人が多く、スリランカに帰国してビジネスを始めた人もいるとのことでした。
授業内容
5ヶ月間のN5クラスのみ。
学費について
5ヶ月間で学費は45000ルピー(約20514円)。
授業のスケジュール
月曜日2クラス、木曜日1クラス、金曜日2クラス、土曜日1クラスと授業があるそうです。
他の日本語学校とは違うKayoの特徴
ワルニさんはアットホームなスクールを目指しているそうです。
入学希望者の家族と直接話し、場合によっては入学を断ることもあるそうです。問題を起こしそうな子は生徒として受け入れず、日本に行く理由や背景が分かっている子を受け入れているそうです。
生徒の集め方
口コミがメインで、インスタグラムから問い合わせがあることもあるそうです。
これからKayoをどうしていきたいか?
Kayoをもっと大きくして、スリランカで1番の日本語学校にしたい!とお話されていました。
隣のビルも借りて、図書館やレクリエーションエリアもある学校を作っていきたいそうです。
実際に働いている日本人の先生について
出身やスリランカに来られた経緯について
ご出身は大阪。旅行好きで、言語の勉強も好きで、日本でシンハラ語の勉強をされていたそうです。そのため、スリランカに何度か渡航し、現地に友達もいたそうです。
在スリランカ日系企業の法務部で通訳・翻訳・資料作成などの仕事をすることになり、4年間過ごされたそうです。
23年前にスリランカ人の方とご結婚。ワルニさんとはママ友で、お二人のお子さんは同い年。ワルニさんが学校を設立する際に手伝ってほしい!と誘われ、それ以来、日本語教師として働かれているそうです。
日本では日本語教師をしていましたか?(日本でも教えていた場合、日本で教えていた時と比べてどう違うかも教えてください。
元々日本語教師になろうと思っていたわけではないため、日本語教師はスリランカで初体験。
動画やテキストを参考に、日々日本語の教え方について学ばれているそうです。
どれくらい働いていますか?休みの日は何をしていますか?
週に2日間働かれているようです。
日本語を教える上で気をつけていることや、考えていること、ポイントはありますか?
大阪弁が出ないように気をつけているとのこと。
何も知らなかった生徒が日本語で意思疎通できるようになったり、一生懸命に勉強を頑張る子がいると、自分も頑張らなきゃ!という気持ちになるようです。
学生に質問
日本語に興味を興味を持った理由
日本の文化や日本語が面白いと思ったからだそうです。また別の子は、日本のアニメが好きなのだそうです。ドラゴンボール、鬼滅の刃、推しの子などを観ているようです。
なぜKayoに決めたのか?
Instagramから見つけてこの学校への入学を決めたそうです。
日本に行ったらやりたいこと
天ぷらと寿司はスリランカで食べたことがあるけれども、他にも日本食をたくさん食べてみたいと話してくれました。質問に受け答えしてくれた20歳の女の子は、トータル2年間日本語を学んでおり、Kayoでは1年間日本語を学んでいるようです。そしてこの子は10月2日から理知の杜 日本語学校 東京校へ通うそうです。毎日2時間ほど日本語を勉強しているとのこと。他にも日本の日本語学校に行くことが決まっている生徒が何人かいました。
Kayoの良い所
日本人の先生に教えてもらえるところ、授業が面白いところがKayoの良いところだとお話してくれました。
大窪邑奈
関西在住の大学4年生。2021年9月から2022年6月末まで約10ヶ月間ハワイにて語学留学を経験。2023年2月から1ヶ月間東欧ジョージアでノマドワークについて学ぶ。2023年8月から2ヶ月間、大学最後の夏休みを利用してスリランカにてWebライターのインターンシップを経験。お酒と運動と刺激が大好き、日焼けと虫と甘いものが苦手。
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