おしゃれヘアサロン「kess」でスリランカ流ヘアメイクを体験してみた
これまでサリー体験やコスメショップについてレポしてきたが、まだまだスリランカの“美”への探求心がおさまらない私。「その国の“美”を知るには、実際にヘアサロンに行ってみるしかない!」ということで、今回はコロンボにあるおしゃれサロン「kess」でヘアスタイリング&メイクを体験してきた。
サロン概要
サロンがあるのは、Rosmead PL沿いにあるビルの3階。近くにはショッピングモール「ODEL」がある。公式HPによると、このサロンは東南アジアを代表するヘアアーティストのVasanthaさんという方が、1990年に創業されたとのこと。働いているスタッフの情報を見られる公式HPはおしゃれサロンのそれで、期待値が上がる。また、ヘア・メイクアップアーティストを養成するAcademyも開校しており、かなり大規模に事業を展開しているサロンのようだ。
公式HP:https://www.kessofficial.com/
予約
予約方法はおそらく電話・Facebook・メールの3通り。私は前日に電話で予約をした。「ヘアスタイリングとメイクアップで予約したい」と伝えると、「何時から?」「どれくらいの時間で終わらせたい?」などと聞いてくれたので、それらの質問に答えて予約が完了。何を言っているか聞き取れない部分はあったが、電話でも何とか予約することができた。
内装
真っ赤なエレベーターで3階に上がると、さながら表参道のおしゃれサロンのような光景が広がっていた。カウンターで自分の名前を伝えると、さっそく席に案内してくれた。
カウンセリング
今回私のヘア・メイクを担当してくださったのは、Rasangiさんという方だった。kess公式Instagramの写真を見ながら、2人で仕上がりのイメージを固めていく。ヘアは私が着ていた服と着けていたイヤリングに合うダウンスタイルがいいと言われたので、それでお願いした。メイクは完全にRasangiさんにおまかせ。
私が参考にしたヘアスタイル
この投稿をInstagramで見る
シャンプー/ブロー
まずはシャンプーをするとのことで、シャンプー台に移動した。髪を洗ってくれたのは、Rasangiさんとは違うスタッフの方。椅子に座って頭を下ろすと、「首のところが固い!!」日本の美容院にあるシャンプー台は、ほとんど首の部分にクッションがついているが、こちらのシャンプー台は固いところが首に直接当たる。そのため、長い時間座っていると、首に負荷がかかってしまうのだ。また、飛び散った水が目に入るのを防ぐために、顔に布を被せられることがあるが、何も被せられずにシャンプー開始。ときどき水が飛び散ってくる感覚はあったが、特に問題はなかった。棚には何十種類ものシャンプーが並んでおり、お客さんの髪質に合うものを選んで使っているようだった。
シャンプー後は髪がびしょ濡れのまま、歩いて席まで移動し、ブロー開始。腰まである髪の毛を、細かくブロッキングしながら乾かしていく。Rasangiさんがブローを担当してくれたのだが、物凄く丁寧で感動した。本音を言うと、今回のヘアスタイリング・メイク体験で一番感動したのがブローだ。「自分の髪ってこんなに綺麗だったんだ…」とうぬぼれるほど綺麗に仕上げてくれた。
メイク
ブローが終わって、次はメイク。ファンデーションとアイブロウ、リップだけの軽いメイクをしていったのだが、「アイブロウ以外は拭き取って落とすね〜」と言われた。
軽くマッサージしながら化粧下地を塗ってもらい、ベースメイク開始。
ファンデーションは塗らず、複数の色のコンシーラーを広範囲に塗って、全体に広げていくスタイルだった。コンシーラーの中には「何年前のものだろう?」と不安になるほど乾燥していたものもあったが、お構いなしで顔に塗られた。
また、このタイミングで、顔を小さく見せるためのコントゥアもするようだ。Rasangiさんの表情をマネして、口をすぼめる。
次にハイライトを塗っていく。鎖骨や首にもハイライトを塗られたのだが、これが結構良い。顔回りが明るくなることで、レフ板的な効果が生まれるのだ。ただ顔については、いたるところにハイライトを塗られたため、輝きすぎている感は否めなかった。
アイシャドウはピンク系のキラキラしたものを主に使っていた。「彫の深い目元を作るためにカットクリースとかしてくれるのかな?」と淡い期待を抱いていたのだが、特にそのようなことはされず、普通のアイメイクという感じ。アイラインはいつもより太く、跳ね上げたデザインにしてもらったのだが、それはちょっと新鮮で気に入った。まつげについてはマスカラを塗るのみで、つけまつげをつけることはなかった。アイブロウは、もともと描いていたものの上に重ねて描いていたのだが、ここで気になったのが眉毛の角度。スリランカ人と日本人の骨格の違いだと思うのだが、かなり角度をつけているように感じられた。私の普段の眉毛が平行気味ということもあり、顔の印象がいつもと大きく異なっていた。
チークは、ビビットなピンクのものをかなり濃いめに塗ってもらった。チークの主張の強さは、普段のメイクと結構違うポイントな気がする。
リップについては、最初「これはどう?」と真っ赤なリップを見せてくれたのだが、自分には似合わないような気がして、もう少しベージュっぽい色を塗ってもらうことに。リップライナーで唇の輪郭をしっかりなぞってから、中を塗りつぶしていく。最後に軽くグロスを塗ってもらって、リップも終了。
このままメイクが終了しそうだったので、「何としてもシェーディングだけはやってもらわねば!」と思い、お願いした。念のため、自分のメイクポーチも持ってきていたので、普段使っているパウダーでシェーディングをしてもらった。一番高く見せたい鼻筋の所に茶色のパウダーを塗られ、「シェーディングって知ってる?」とツッコミそうになったが、これは「彫りの深さ」に対する執念の違いなのかもしれない。日本人の多くが「彫深い=美人・イケメン」というイメージを持っているのに対し、スリランカ人は基本的に皆彫りが深い。そのため、メイクにおけるシェーディングの重要性が分からないのだろう、というのが私の持論だ。
ヘアスタイリング
カウンセリングで決めた通り、全体を巻いたダウンスタイルにしていく。36mmぐらいのコテで、細かめに髪を巻いてもらった。イヤリングが見えるように、サイドはアメピンで止めて耳掛け。おまかせしておいて、こんなことを言うのは申し訳ないのだが、これなら自分でできる。(小声)
ヘアメイクが全て完成し、鏡で写真を撮影。パシャパシャ撮っていると、Rasangiさんから「その写真送ってくれる?」と言われたので、喜んでInstagramを交換して写真をお送りした。(Rasangiさんはその後すぐに、「お腹空いたから昼ご飯食べに行くね!」と立ち去って行った。長い時間ありがとうございました(._.))
サロンを出てInstagramを見てみると、早速私の写真がInstagramに投稿されていた。
この投稿をInstagramで見る
所要時間・金額
所要時間は全部で2時間ほど。シャンプー以外はRasangiさんが1人で担当してくれた。ヘアスタイリングとメイクどちらも希望するなら、2時間はかかると想定しておいたほうがよさそう。金額は20000ルピー(約9200円)で、現金・クレジットどちらでも支払い可能。スリランカのなかでは、高価格帯のサロンだと思われる。
最後に
実はスリランカに渡航する前から、ヘアスタイリング&メイクを絶対に体験すると決めていたので、私にとって待望の企画であった。若干の不安を抱えつつも、最後に鏡を見ると、いつもとは違う異国情緒溢れる感じになっていた。HPを見て期待値が上がりすぎていたので、それを超えてきたとまでは言い難いが、良い思い出になったのは間違いない。「海外で髪を切る勇気はないけど、その国らしいスタイルに挑戦してみたい!」という人にとっては非常におすすめだ。
早稲田大学3年生。社会不適合気味のINFP。これまで訪れた国は、アメリカ・韓国・ベトナム・ミャンマーの4か国。9月末~10月末までスリランカでインターンシップを行う。記事ではスリランカのコスメとエンタメを取り上げる予定
新着記事
-
“シーギリヤロックのすぐ目の前”自然豊かな4つ星ホテルに宿泊してきた!
私は今回、シーギリヤの有名4つ星ホテル「シーギリヤビレッジ」に宿泊してきました。 シーギリヤには沢山の宿泊施設がある中で、「ホテルシーギリヤ」と同じようにシーギリヤロックが目の前に見える大人気4つ星ホテルに…
2024年11月07日 -
スリランカ発アップサイクルブランド「MUSACO」の取り組み
目次1 MUSACOとは1.1 MUSACOのビジョン1.2 年間約10億トン廃棄されているバナナの茎1.3 MUSACOの商品の製造プロセス2 MUSACO従業員へのインタビュー3 MUSACO訪問の感想 MUSACO…
2024年11月06日 -
スリランカのホームステイ体験談ー途上国でホームステイってどんな感じ?ー
途上国でのホームステイは、異文化や温かい人々に出会う一方で、時にインフラや生活環境の違いに驚かされることもあります。今回は、スリランカで5家庭にホームステイした私がホストファミリーとの日々を通じて感じたこと…
2024年11月05日