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仏教伝来の聖地ミヒンタレーを周ってみた

2024年10月31日

スリランカにおいて仏教が初めて伝わった地として知られ、人気な観光スポットとして多くの観光客が訪れるているミヒンタレー。今回、私はその聖なる地に足を踏み入れて見ることにしました。この記事では、現地に訪れて実際に触れてきたからこそ分かったミヒンタレーの魅力とその楽しみ方、注意点などを紹介したいと思います。

 仏教伝来の聖地 “ミヒンタレー”

 ミヒンタレーとは?

アヌラーダプラ中心地からトゥクトゥクで30分ほど東に進んだ所にあるのは、仏教が初めてスリランカの地に伝わった場所として知られているミヒンタレー。当時のシンハラ王朝アヌラーダプラの王デーワーナンピヤ・ティッサがインドのアショーカ王の息子であるマヒンダと出会い、問答の末に仏教に帰依したとされる地です。「ミヒンタレー」という名はマヒンダにちなんで名付けられたものと言われています。

また、ミヒンタレーは丘の上に位置し見晴らしが抜群に良く、サンセットスポットとしても有名です。主要な遺跡が集中しているため、巡りやすいという点も見逃せません。

 

 長く広い階段

はじめにこの長く広い階段を登ります。頂上まで登ると約1800段あると言われています。トゥクトゥクでミヒンタレーに行く場合は、こちらの階段の前で降ろしてもらえます。もちろんバスで行くことも可能で、アヌラーダプラのニューバスターミナルから乗ることができます。

階段をおよそ10分ほど登っていくと、「ticket counter」と書かれた黒い簡易的な建物が見えてきます。この建物がチケットカウンターです。

チケットの値段:一人2000ルピー(日本円で約1000円 現金のみです。)

 

階段を登りきりチケットカウンターのある広場に到着すると、チケットカウンターの奥に緑色の壁の売店が見えます。ミヒンタレーは階段が多いため非常に体力を消耗することに加えて、ゆっくりと楽しむには二、三時間ほどかかります。そのため飲み物を用意し忘れた方はここで買うと良いでしょう。これより上には見たところ売店はありませんでした。

 

※サルに要注意

ミヒンタレーの周辺で一つ注意して欲しいことがあります。

それは猿です。このチケットカウンターがある場所は非常に猿が多く、その猿はかなり乱暴で賢いです。観光客を見つけると近づき、飲み物を奪おうと襲ってきます。特にジュースなど甘い飲み物を手で持っていると狙われるので、ご注意ください。

もしどうしてもジュースが飲みたいと思いましたら、買ってすぐに飲み干してしまうもしくはすぐにカバンにしまいましょう。

 

さぁミヒンタレーを巡ろう

チケットを購入した後は、さらに奥へと進みます。すると、またもや何段あるのか数えきれないほど続く階段が目の前に現れます。階段の両脇にはプルメリアの木が植えられており、奥まで続く階段とプルメリアの並木道からは時の流れを感じられます。

ここでも10分ほど階段を登っていくと、左手に靴置き場が見えてきます。

初めの階段から靴置き場までの所要時間はおよそ30分でした。

ここから1時間以上は裸足もしくは靴下で歩くことになるので、裸足が嫌だと思う方や日中の日差しが強い時間帯に訪れる方などは少し厚手の靴下を一つ余分に持って行くと良いと思います。砂利の道が多いので足の裏が弱い方(足ツボが苦手な方など)なども靴下を持って行くと安心して歩くことができます。

靴を脱いだらもうすぐそこにはミヒンタレーの遺跡が待っています。

 

巡るミヒンタレーの遺跡群

アムバスタレー大塔

まず目の前に現れるのは、丘の中心にずっしりと構えられた「アムバスタレー大塔」。マンゴーの木という意味を持つそうです。

ここは紀元前3世紀アヌラーダプラの王であるデーワナンピ ヤ・ティッサとインドからやってきたアショーカ王の息子マヒンダが出会った場所と言われています。

 

真っ白に塗られた大仏

アムバスタレー大塔の左手を見上げてみると、石の階段をのぼった先に大仏の頭が姿を見せています。手すりのついた少し急な斜面を階段で上がると真っ白に塗られた大仏はその全体像を表します。美しい白さと迫力に圧倒されます。

 

マーハ・サーヤ大塔

先ほどの大仏からアムバスタレー大塔を挟んで反対側に、またもや階段があります。この階段を登り丘の頂上に出ると現れるのがミヒンタレー最大のダーガハである「マーハ・サーヤ大塔」です。

この塔の西側にはマヒンダの墓があります。

そこからは広大な大地を一望できます。

実際に目で見ると、まるでタイムスリップしたかのように感じるほど圧倒されました。豊かな緑色があたり一面を覆っています。

 

インビテーションロック

最後に紹介するのは、ミヒンタレーのサンセットベストスポットとも知られるインビテーションロック。

ここではマヒンダが瞑想を行なっていたと言われています。

この岩の頂上に行く際、狭い道を登る人と降りる人が交差するうえに、足場が非常に悪いのでご注意ください。また、日没が近づくと頂上は賑わい、かなり窮屈になるので写真を撮りにくくなります。

 

 まとめ

今回私はアヌラーダプラの遺跡巡りを目的にこの地にやってきました。アヌラーダプラは入場料は一日券で30ドル(約4500円)です。そのため一日で周るのが望ましいと考え、初日は比較的短時間で回れるミヒンタレーに訪れることにしました。

スリランカにおける仏教伝来の原点であるミヒンタレーに訪れ、夕暮れどきの赤く染まる風景とともに楽しんで見てはいかがでしょうか。

 

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