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【ニュース】スリランカ政府、イスラム教徒の大臣9名、州知事2名が辞任

2019年6月04日

2019年6月3日、スリランカ首相官邸「テンプルツリーズ」にて、ムスリムの大臣9名、ムスリムの州知事2名の辞任が発表されました。

統一人民党(UNP)の大臣であるRishard Bathiudeen氏、 Kabir Hashim氏、そして、 L. Haleem氏はメディア向けの会見に出席し、

「いくつもの話し合いを通して、平和と調和のために、ムスリムの全大臣が辞職することを決定した」

と発表しました。

仏教僧で政治家であるAthuraliye Rathana氏が5月31日(金)から6月3日(月)の朝にかけて、ムスリムの大臣の辞職を求めて世界遺産「キャンディの仏歯寺」の前で断食を行い、多くの仏教僧が集まっていました。

Thera氏はムスリムの大臣Rishad Bathiudeen氏,東部州知事のM.L.A.M. Hizbullah氏、西部州知事のAzath Salley氏などがスリランカ連続爆破テロに関与していたとして、辞職を求めていました。

この断食に関して、シンハラ仏教ナショナリズム組織「ボドゥ・バラ・セーナ」のリーダーであるGalagoda Aththe Gnanasara氏がスピーチを行なっています。

Gnanasara氏はムスリムに対するヘイトスピーチや、イスラム教の聖典クルアーンに対する中傷などで告訴され、ジャーナリストの拉致に関する裁判を妨害した罪で刑務所に入っていた経歴を持ちます。
しかし、5月23日にシリセーナ大統領により釈放されています。

 

また、断食抗議中のRathana氏をスリランカのローマカトリック教会の枢機卿であるMalcolm Ranjith氏が訪問し、またそのような運動に賛同する発言もしています。

「私達は仏教徒らの運動を支援する。何故ならこれまでのところ正義は果たされていないからだ」(Ranjith氏)
こうした政府やムスリムコミュニティへの圧力により、ムスリム教徒の大臣らは辞任を余儀なくされました。

【参照】ムスリムの大臣、州知事辞任のニュース

Muslim ministers, deputy ministers, state ministers resign

Sri Lanka Muslim ministers quit to protest ‘threat to community’

All Muslim ministers of Sri Lanka government resign in protest of failure to protect Muslim community post Easter Sunday

【参照】Rathana氏の断食に関するニュース

Athuraliye Rathana Theraが先週金曜日からムスリムの大臣の辞職を求めて仏歯寺の前で断食を開始。

Kandy shops to close in support of Thera today

Ven. Athuraliye Rathana Thero stops fast following governors’ resignations

【参照】刑務所に入っていた仏教過激派のGnanasaraの釈放に関するニュース

2019年5月23日、Galagoda Aththe Gnanasara氏、釈放される。

Sri Lanka president pardons hardline Buddhist monk

【参照】断食抗議中のRathana氏を枢機卿Malcolm Ranjith氏が訪問したことに関するニュース

‘Thera’s effort was to bring justice to victims’

 

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