お土産に紅茶を買う場所ことデパートメントストアのオデル
スリランカ土産として紅茶を買う際にどこに行ったらいいか?と問われた場合、よくお勧めされるのが大型スーパーのARPICOのハイドパーク店、スリランカ紅茶局、そして、デパートメントストアのオデルでした。
複数社の紅茶会社が自社店舗を出店するワンゴールフェイスモールができ、コロンボで各社の紅茶を見比べながら買える場所は上記の4カ所となりました。
覚えられぐらいに多数の紅茶会社があるスリランカ(有名どころで10社以上あります)で、各社ごとに棚が作られ、どんな紅茶会社があるのかが一目で分かるのがオデルの良さでした。
現在、オデルのデパートメントストアの横に大きなオデルモールを建設中ですが、グランドフロアーはすでにできていて、紅茶売り場はそちらに移動しています。
以前と商品棚の作り方は似ていますが、取り扱いの紅茶会社の数が減っています。
本記事では、オデルのデパートメントストアと、その紅茶売り場について紹介します。
オデルとは?
オデルは、スリランカ女性起業家・慈善活動家として知られるOtawa Del Gunewarudeneさんが、25歳のときに創業した小売店です。
オデルの名は、オタワさんの名前から取られています。
1989年に、オタワさんは工場で余った衣料品を自身の車のトランクに入れて販売するビジネスを開始。
翌年1990年にディックマンズロードに1号店を開業しています。
1994年にマジャスティックシティーに2号店を出店後、翌年1995年までに9号店までスピード出店します。
そして、1996年にアレクサンドラプレイスに開業したのが現在の旗艦店です。これがスリランカ初のデパートメントストアだと言われています。
2000年に売り場面積を4倍に拡張し、2010年にはコロンボ証券取引上に上場し、アパレル小売店ではスリランカ初の上場企業となります。
2012年にマレーシアの百貨店パークソンが株式の41.82%を取得。
2014年にオタワさんが保有株式をソフトロジックに売却。
2016年にソフトロジックが96.67 %まで保有株式を増やして、現在に至ります。
2020年開業に向けて、旗艦店の隣接地にオデルモールの建設を始めますが、新型コロナウイルスの影響を受けて完成が遅れ、2023年中を開業予定としています。
デパートメントストア
コロンボ7のアレクサンドラプレイス(Alexsandra Place)にある旗艦店は、その横に巨大なモールを建設しているため、外から見ると工事中で営業してないようにも見えますが、通常通り営業しています。
モールは地下の駐車場、グランドフロアーのショッピングエリアはすでに開業しているため、モールの建設前よりも広く、便利になっています。
入口を入ると、オープンスペースがあります。
フードコートとカフェ
入口付近にフードコートがあります。
かつてはショッピングエリア内にあったDelifranceは、Sugar Bistroがあった場所に移転しています。
現在、ショッピングエリア内には飲食店はなく、オデルに来て食事や休憩をする際はこのエリアとなります。
Cafe Nihonbashiがあった場所には、ODELのお土産ショップ「LUV SL」が現在は入っています。
ショッピングエリア
日本語で想像するデパートメントストアにしてはかなり小規模ですが、こちらが旗艦店への入り口です。
グランドフロアー、1stフロアー、2ndフロアーの3つのフロアーがあり、昇りのエスカレーターはありますが、下りは階段のみです。
グランドフロアーはレディースの売り場として主に使われていて、メンズと紅茶の売り場は新しいモールの方に移動しています。
モールのグランドフロアー
デパートメントストアのキャッシャーの横に、モールにつながる階段があります。
かなり広々として売り場です。
紅茶売り場
モールでもアパレルの売り場面積が最も広いですが、観光でスリランカに来た方の場合はアパレルというよりもお土産が重要だと思いますので、本記事では紅茶売り場について紹介します。
かつての売り場でもDilmahが一番目立っていましたが、新しい売り場でも一番棚が多いのがDilmahです。
多くのスーパーでも見かける手頃なものも売っています。
こちらは棚にはZestaと書いてありますが、置かれている紅茶はほぼDilmahです。
上の棚もZestaと書いてあるのに、置いてあるのはTEALIAとGreenfieldです。
他のブランドは棚1つずつになっているパターンが多いです。
陳列を変更したためか、棚のブランド名の前に別途、BASILUR TEAの表記を立てています。
こちらにもBASILUR TEAがあり、右側にはHalpe Teaがあります。
かつて取り扱っていたものの、現在取り扱っていない会社が何社かあります。(Mlesna、TEATANGなど)
以前は主要紅茶ブランドがほぼ全て揃っていましたが、そうではなくなったようです。
それでもたくさんあるスリランカの紅茶ブランドがここまで揃っている場所はそうありませんし、平日の日中しか営業していないスリランカ紅茶局とは違って、いつでも夜まで買い物できるので、変わらずお土産として紅茶を買うスポットとして、ハズレはないように思います。
参考)
ODEL公式サイト
ODEL MALL公式サイト
Wikipedia:Odel
Wikipedia:Otara Gunewardene
>関連記事
「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
# 関連キーワード
新着記事
-
スリランカの食文化に見る多様性とヴィーガン事情
スリランカに滞在して約2か月半、この国の食文化の多様性に驚かされています。その背景には、仏教、ヒンズー教、イスラム教といった多様な宗教が影響していると感じます。宗教ごとに異なる食の規律が存在し、それが食の選択肢を豊かにし…
2024年11月23日 -
“スリランカにおける現代ファッションを徹底調査”
年間を通して高温多湿の南国、自然豊かで「インド洋の真珠」とも呼ばれるスリランカ。日本とは全く異なる気候に住むスリランカの人々が普段どのような服を着ているのか、どのような服を好むのか知っていますか? 欧米諸国の人々のファッ…
2024年11月14日 -
世界遺産ゴール・フォートの中にある“好立地”ホテル「The Fort ...
私は今回、世界遺産ゴール・フォートの旧市街の中にあるホテル「The Fort House」に宿泊してきました。 ゴールには数多くの宿泊施設がありますが、世界遺産である旧市街の中にあり、散策しやすい場所にある「The Fo…
2024年11月13日