バドゥッラのカバーブリッジ
昼食の時間も惜しんで、早朝からウバの紅茶工場巡りをしたので、空腹も限度だった。
喧騒が去り人もまばらなバドゥッラのレストハウスで注文を終え、壁の絵に目が留まった。
それは「カバーブリッジ」と呼ばれる、欧米諸国でも度々見られる屋根付きの橋だった。
聞くと、この時間では難しいがそう遠くないという話で、翌日の予定がその時に決まった。
もう30年近くも前になるが、イーストウッド映画の随所で、アメリカのカントリーサイドにあるカバーブリッジが登場して、彼には珍しい恋愛映画の象徴的な印象が残っていた。
更に、実は、以前に当時のエアランカ航空の機内誌で、この橋の絵を見たこともあった。
バドゥッラの市街地を抜けてしばらく、車を降りてからは20分ほど歩いてやっと到着した。
当時、スリランカでは3か所しか残っていないと説明された屋根付きの橋は、自然に溶け込むように存在していた。橋の向こう側には仏教系孤児院があり、日常的に人々が利用するものでは無いこと、このままの保全を目指していることを孤児院の僧侶が話してくれた。
橋に屋根をかぶせる理由には、川を守るためとか、橋を長持ちさせるためとか、諸説ある。
スリランカのカバーブリッジは、更に、未来ある子供たちが少しの間、風雨をしのぐために、僧侶や地域の愛情が橋を包み込んでいた。
住所:神奈川県 横浜市中区北仲通4-46
電話:045-663-7625
営業時間:月~金11:00~19:00 土日祝11:00~18:00(不定休)
# 関連キーワード
新着記事
-
“スリランカにおける現代ファッションを徹底調査”
年間を通して高温多湿の南国、自然豊かで「インド洋の真珠」とも呼ばれるスリランカ。日本とは全く異なる気候に住むスリランカの人々が普段どのような服を着ているのか、どのような服を好むのか知っていますか? 欧米諸国の人々のファッ…
2024年11月14日 -
世界遺産ゴール・フォートの中にある“好立地”ホテル「The Fort ...
私は今回、世界遺産ゴール・フォートの旧市街の中にあるホテル「The Fort House」に宿泊してきました。 ゴールには数多くの宿泊施設がありますが、世界遺産である旧市街の中にあり、散策しやすい場所にある「The Fo…
2024年11月13日 -
バワが手掛けたスリランカ初のモダンリゾート「ジェットウィングラグーン」
ジェフリーバワが最初に手掛けたリゾートホテルが、1965年〜1966年に建設したブルーラグーンホテル(現:ジェットウィングラグーン)です。 バワのカントリーハウスであったルヌガンガは湖に突き出した半島を走る道を挟んで北側…
2024年11月12日