2020東京オリンピックに出場したスリランカの選手を紹介!
今回の記事では、東京オリンピックに出場していたスリランカ代表の選手について紹介していきます。
英語によるインタビュー動画を参考に競泳のマシュー・アベイシンゲ選手、バトミントンのニルーカ・クルナーラトゥナ選手、競泳のアニカ・ギャーフォー選手、馬術のマティルダ・カールソン選手については詳しく、その他の選手については概要を紹介していますので、ぜひ読んでみてください。
目次
競泳:マシュー・アベイシンゲ選手
南アジア競技大会で金メダルを14つ獲得しているスリランカを代表する水泳選手です。
■選手概要
英語表記:Matthew Abeysinghe
生年月日:1996年3月19日
競技:競泳(男子100メートル自由形)
Instagram:Matthew Abeysinghe, OLY (@mabeysinghe) • Instagram photos and videos
Facebook:Matthew Abeysinghe – Home
■主な実績
2019年南アジア競技大会で金メダル7つ、銀メダル1つ
2016年南アジア競技大会で金メダル7つ、銀メダル2つ、銅メダル1つ
2013年アジアユースゲームで銅メダル1つ
2011年アジア・エイジ・グループ・チャンピオンシップで銀メダル1つ
■インタビュー内容
2016年のリオのオリンピックにも出場しており、東京は2大会連続の出場となります。東京は新型コロナウイルスの影響で実際に開催されるのかどうかがわからず、調整が難しかったようですが、家族の助けもあり、乗り切れたようです。
大学では、スポーツマネジメントを専攻しており、副専攻で国際ビジネスについて勉強しています。将来は、自分の経験を若い世代に伝えるつもりだそうです。一部のスポーツ選手は、自分の記録を破られたくないために、自分の経験を共有しない人もいることに対しても、悪い習慣であると語っています。
スリランカには素晴らしい選手がたくさんおり、水泳に関しても未来は明るいと述べています。スリランカの水泳の世界の問題点として、燃え尽き症候群の高さを挙げており、少年少女に対して、コーチが親が過度なプレッシャーを与えている点を指摘しています。15、16才で燃え尽きてしまうことが多いそうです。マシューは、若い時は速さだけを求めるのではなく、技術などほかの要素のトレーニングを勧めたいと語っています。
さらに詳細を知りたい方は、こちらのインタビュー動画を視聴してみてください。
バドミントン:ニルーカ・クルナーラトゥナ選手
■選手概要
英語表記:Niluka Karunaratne
競技:バドミントン(男子シングルス)
生年月日:1985年2月13日
Instagram:https://www.instagram.com/niluka_karunaratne/
■主な実績
2010年南アジア競技大会で男子団体戦で銀メダル、ミックスダブルスで銅メダル。
2006年南アジア競技大会で男子団体戦で銀メダル。
2004年南アジア競技大会で男子団体戦で銀メダル。
■インタビュー内容
東京オリンピックは、リオ、ロンドンに続いて3回連続の出場でした。ロンドンオリンピックでは、当時世界ランク8位で日本のエースであった田児賢一に勝利して話題になりました。また、ロンドンオリンピックではスリランカチームのキャプテンでした。
ニルーカは、8才でバトミントンを始め、16才のときにスリランカの全国大会で優勝しており、その後、36才まででスリランカの全国大会で17回優勝しています。インタビューでは、長期間に渡って優勝し続けるためには、1,2度優勝することとは桁違い量の特に、新型コロナウイルス感染症に直前で観戦してしまったため、大会への調整が難しかったそうです。
ニルーカは、スリランカが他の強豪国と同じように、強くなるためには、他の多くの国と同じように優秀なコーチや良いスクールなどの環境を整える必要があるとインタビューでは話していました。そして、優秀な選手を国内大会だけでなく国際大会に参加させること、優秀な若い選手を集めて他とは違うシステムで練習させることが必要と述べていまます。そして、プロとしての気持ちや環境を整えることや他の国のシステムを学んでスリランカに適応させていくことが必要であると話しています。
さらに、自分の国際的な試合での経験に基づいた知識をジュニア世代の選手にどのように伝えていくかについても考えており、どのようにモチベーションを保つかなどについて伝えたいそうです。
その他に、アジアの国々がバトミントンの強豪国が多い理由として、アジア選手は遺伝子的にバトミントンに向いている体であることや、専門的にスポーツに取り組んでいることを挙げています。さらに詳しく知りたい方は、以下のインタビュー動画を視聴してみてください。
競泳:アニカ・ギャーフォー
■選手概要
英語表記:Aniqah Gaffoor
生年月日:2004年1月23日
競技:競泳(競泳・女子100メートルバタフライ)
■主な実績
2019年南アジア競技大会で400メートルリレーメドレーで銀メダル。
2019年南アジア競技大会で100メートルバタフライで銅メダル。
■インタビュー内容
マレーシアやタイで暮らしていた期間が長く、スリランカでの知名度はまだ高くないようです。特に、タイでは水泳競技に取り組みやすいように学校が支援してくれたらしいです。コーチやチームメイトも調子が悪い時に支えてくれる良い環境だったそうです。
小さいころは、バスケットボールやフットボールなど他の競技も試したらしく、様々な競技の中で水泳が楽しくなったそうです。水泳がなければ、バスケットボールをしていたとも話しています。また、最大の困難として、新型コロナウイルス感染症の影響で、練習ができなかったことを挙げていました。さらに、詳しく知りたい方はこちらのインタビューを聞いてみてください。
馬術:マティルダ・カールソン選手
■選手概要
英語表記:Mathilda Karlsson
生年月日:1984年9月27日
競技:馬術(障害馬術個人)
Instagram:Mathilda T Karlsson’s (@im_mathildatkarlsson
スリランカ初の馬術でオリンピックに出場しています。
キャンディで生まれ、生後3ヶ月でスウェーデン人の両親に引き取られてスウェーデンで育っています。
ドイツ人のパートナーと乗馬ビジネスをハンブルグで営んでいます。
スウェーデンで小さい頃から育っており、スウェーデンでの生活の中で、乗馬に夢中になったそうです。最初は趣味で乗馬をしていましたが、乗馬が上達していく中でプロになろうと考えたそうです。
2017年にスリランカに初めて訪れたそうです。赤ちゃんの頃にスウェーデンに移住していたので、記憶は残っていませんでしたが、スリランカの美しい風景や温かい人々に触れたことが、スリランカ国籍への変更の助けになったそうです。スリランカで馬術が少しでもメジャーになるために、メディアやソーシャルメディアと関わり、若者が馬術に興味を持つようにしたいと話しています。
他の選手について
紹介した4人の選手の他にも、スリランカにはオリンピックに出場した選手が5人います。簡単なプロフィールを紹介しておくので、ぜひ気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
ニマーリ リヤナラッチ
英語表記:Nimali Liyanarachchi
生年月日:1989年9月19日
競技:陸上(女子800メートル)
1,500m走のスリランカナショナル記録の保持者。
2019年世界軍人競技大会に800メートルで銀メダル。
2017年アジア陸上競技選手権大会に800メートル金メダル。
2016年南アジア選手権に800メートルで金メダル、1600メートルリレーで銀メダル。
2015年アジア陸上競技選手権大会に800メートルで銅メダル。
ユプン・アベイコーン
英語表記:Yupun Abeykoon
生年月日:1994年12月31日
競技:陸上(男子100メートル)
スリランカ男子100メートルの国内記録(10.16秒)の保持者。
2019年南アジア競技大会で400メートルリレーで金メダル。
2015年世界軍人競技大会の400メートルリレーで銅メダル。
イタリアを拠点に活動しています。
チャマラ・レピヤラッゲ
英語表記:Chamara Repiyallage
生年月日:1992年5月10日
競技:柔道(男子73kg級)
2016年のリオオリンピックに続いて、東京オリンピックに出場。
東京オリンピックではミルカ・ゲハニ選手とともに旗手を務めています。
スリランカ空軍所属。
テハニ・エゴダウェラ
英語表記:Tehani Egodawela
生年月日:1986年4月19日
競技:射撃(女子10メートルエアライフル個人)
スリランカのナショナル記録の保持者です。
2019年南アジア競技大会に50メートル伏射で銅メダル。
2016年南アジア競技大会に50メートル伏射で銅メダル。
スリランカ海軍所属。
ミルカ・ゲハニ
英語表記:Milka Gehani
生年月日:2003年4月24日
競技:体操(女子個人総合)
IOCの奨学金により日本でトレーニングをし、2020年に高崎で開催された全日本体操種目別選手権に出場しています。
東京オリンピックではチャマラ・レピヤラッゲ選手とともに旗手を務めています。
参考)
Karunaratne throws in the towel but eyes Olympics
スリランカ 選手一覧〔五輪〕|東京2020オリンピック・パラリンピック|ニュースサイト:時事ドットコム
スリランカ選手の最新情報(オリンピック)
Posts mislead on Sri Lankan team’s ‘stretched resources’ at Tokyo Olympics
Wikipedia:Matthew Abeysinghe
Wikipedia:Niluka Karunaratne
Wikipedia:Aniqah Gaffoor
Wikipedia:Mathilda Karlsson
Wikipedia:Yupun Abeykoon
Wikipedia:Chamara Repiyallage
Wikipedia:Tehani Egodawela
Wikipedia:Milka Gehani
Wikipedia:Nimali Liyanarachchi
スリランカの情報を集める大阪の大学生、スリランカのお面に興味あり
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