スリランカで通訳やコンサルタント業をして働く田村さん

田園調布学園の私達はKMCで働く田村智子さんにお話を伺った。
目次
田村智子さんのプロフィール
大学卒業後から働いていた家電メーカーを休職し、JICAボランティアとしてスリランカのNGO「サルヴォーダヤ運動」で活動を始めた。結婚を期にスリランカに在住することを決め、2001年より(株)かいはつマネジメント・コンサルティングに勤務、2012年には自身がマネージングディレクターとなるKMC Lankaを設立した。
英語とシンハラ語が堪能で、日本政府・スリランカ政府間の要人往来で田村さんが通訳をすることも多い。
田村さんへのインタビュー
スリランカに行こうと思ったきっかけは?
最初はただ海外に憧れを持ち、ボランティアでスリランカに行った田村さん。しかし、そこで全く役に立つことができず、もう一度スリランカに行くことを決めたそうだ。
スリランカに居て一番やりがいを感じたことは?
スリランカには母親を大切にするような文化があるらしく、そのため田村さんはスリランカで子育てをすることにやりがいを感じたそうだ。住民インタビューをするときには学校の先生と話が合って、インタビューが盛り上がることもあるらしい。
スリランカに在住してみて大変だったことは?
新型コロナウイルスに伴うロックダウン、スリランカ内戦の空襲など、家を出ることが難しかったことがあったそうだ。
スリランカではイギリスからの独立後、多数派のシンハラ人を中心にした政府によってシンハラ語のみを公用語とする法を定めるなどシンハラ人を優遇する政策が行われてきた。それに対して少数派であるタミル人の中からスリランカ北・東部の分離独立を求める過激派武装集団が生まれ、スリランカ政府とタミル系過激派武装集団の対立が、1983年から2009年まで続いてしまったというスリランカ内戦の過去がある。
実際にスリランカに行ってみて感じたことは?
田村さんによると、スリランカの人々は本当に優しいそうだ。内戦に巻き込まれるなど辛い経験をした住民がインタビューに答えてくれるという事実がその優しさを表しているのだろう。
最後に
私は田村さんにインタビューをしたことで、スリランカに対する悪いイメージを良いイメージに変えることができた。インタビュー前はあまりスリランカについて知らず、治安が悪いのでは?と考えていたが、スリランカの人々は優しいということを田村さんからお話を聞いて知れた。
機会があれば、もっとスリランカのことについて学んでみたい。
参考にしたサイト
株式会社かいはつマネジメント・コンサルティング:コンサルタント紹介_田村智子
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