スリランカの食文化に見る多様性とヴィーガン事情
スリランカに滞在して約2か月半、この国の食文化の多様性に驚かされています。その背景には、仏教、ヒンズー教、イスラム教といった多様な宗教が影響していると感じます。宗教ごとに異なる食の規律が存在し、それが食の選択肢を豊かにしているのです。今回は、スリランカと日本のプラントベースフードの比較や、スリランカのヴィーガン/ベジタリアン事情、おすすめのヴィーガンカフェをご紹介します。
目次
用語解説:ヴィーガン・ベジタリアン・プラントベースフード
- ヴィーガン:動物由来の食品や製品を一切避けるライフスタイル。
- ベジタリアン:植物由来食品を中心に、乳製品や卵など一部動物性食品を含むこともある。
- プラントベースフード:主に植物由来の食材を使った食事スタイル。必ずしも動物性食品を完全に排除するわけではない。
- ペスカタリアン:ベジタリアンに近いが、魚介類は摂取する食事スタイル。
私は現在、ペスカタリアンの食生活を送っています。このスタイルは食事の選択肢が広く、家族や友人との食事にも柔軟に対応できるため始めやすいと感じています。
スリランカと日本のプラントベースフードの違い
私が感じたスリランカと日本のプラントベースフードの違いには、以下のような点が挙げられます。
食材
スリランカでは野菜、豆、ココナッツミルク、スパイスが豊富に使われます。一方、日本では豆腐や大豆製品、海藻が中心で、植物性食品の種類にそれぞれ違いが見られます。
味付け
スリランカ料理はスパイスが豊富で、ココナッツミルクが加わることで濃厚な風味が楽しめます。一方、日本の味付けは昆布や椎茸などのだしが特徴的で、発酵調味料を多用する点がユニークです。
表示
スリランカでは、ヴィーガン(V)、ベジタリアン(VG)のようにメニューで明確に表示されていることが多く、選びやすい環境がっています。日本でも最近増えつつありますが、まだ一般的ではありません。
ヴィーガン/ベジタリアン人口
スリランカでは宗教や生活様式の影響でヴィーガンやベジタリアンが多く、文化として根付いています。日本でも野菜中心の食生活が多いですが、ヴィーガン人口はスリランカほど多くありません。
VEGANの方に向けたスリランカでの食事の注意点
ヴィーガンの方がスリランカで食事をする際には、以下の点に注意してください
- ココナッツサンボル:一見植物性の料理に見えますが、モルディブフィッシュが入っていることがあります。
- スリランカカレー:エビペーストが使われている場合があるため、注文時に店員に確認することをおすすめします。
これらに注意することで、安心して食事を楽しめると思われます。
おすすめVEGAN/VEGETARIANカフェ、レストラン
コロンボ
Seed cafe
【営業時間】8:00-17:30
【参考価格】〜3,000ルピー
【場所】
【おすすめポイント】
- 新鮮なオーガニック食材を使用した多彩なヴィーガンメニューが魅力。
- ヘルシーで見た目も美しいボウルやサラダが豊富。
- 静かでリラックスできる雰囲気で、デジタルノマドや読書を楽しむのに最
適。
Ranbath Organic
【営業時間】6:00-21:00
【参考価格】500〜1,000ルピー
【場所】
【おすすめポイント】
- スリランカの伝統的なヴィーガン料理を提供。
- ローカルな味を体験したい人におすすめ。
- 無農薬のオーガニック食材にこだわり、健康的で安心して食べられる。
Cafe kumbuk
【営業時間】8:00-18:00
【参考価格】1,500〜2,500ルピー
【場所】
【おすすめポイント】
- 地元の農家から仕入れた素材を使用し、フレッシュでモダンな料理が楽しめる。
- ヴィーガンやベジタリアンメニューが豊富で、スムージーボウルが特に人気。
- ナチュラルなインテリアで心地よい空間。
Milk & Honey Cafe
【営業時間】9:00-19:00
【参考価格】1,500〜2,500ルピー
【場所】
【おすすめポイント】
- 健康志向のメニューが揃い、グルテンフリーや乳製品フリーのオプションも
充実。 - シンプルでモダンな雰囲気で、家族連れにも人気。
- 食事だけでなく、エコフレンドリーな雑貨も購入できます。
キャンディ
Organic Lounge Kandy
【営業時間】6:30-22:00
【参考価格】〜2,000ルピー
【場所】
【おすすめポイント】
- キャンディで健康志向のメニューを提供する隠れ家的カフェ。
- 地元の有機農場から直接仕入れた食材で作るヴィーガン料理が楽しめる。
Cafe Secret Alley
【営業時間】7:00-17:00
【参考価格】〜2,000ルピー
【場所】
【おすすめポイント】
- 隠れ家的なカフェで、おしゃれな内装とリラックスできる空間。
- スリランカ料理をモダンにアレンジしたヴィーガンオプションが人気。
- 観光の合間に立ち寄るのに最適。
ウェリガマ
Nomad Cafe
【営業時間】8:00-18:00
【参考価格】〜2,000ルピー
【場所】
【おすすめポイント】
- インスタ映えするプレート料理やスムージー、アサイーボウルが魅力
的。 - フリーWi-Fi完備で、旅行中に作業をしたい人にも最適。
Hangten Rooftop Restaurant
【営業時間】7:00-21:30
【参考価格】〜3,000ルピー
【場所】
【おすすめポイント】
- ビーチを一望できる屋上レストランで、リゾート気分を味わえる。
- 新鮮なフルーツジュースや海風を感じながら楽しむ軽食が人気。
- ヴィーガンオプションのピザやタコスも絶品。
Moochies Weligama
【営業時間】8:00-21:00
【参考価格】〜3,000ルピー
【場所】
【おすすめポイント】
- 地元で人気のブランチスポット。スムージーボウルやヘルシーランチが人気。
- 海の近くで、サーフィンの合間に立ち寄れる。
- 小さな店舗ながらもアットホームな雰囲気。
ミリッサ
Shady Lane Mirissa
【営業時間】8:00-16:00
【参考価格】〜3,000ルピー
【場所】
【おすすめポイント】
- 海に近い立地で、エキゾチックなドリンクやヴィーガンメニューが充実。
- スムージーやアボカドトーストが定番人気。
- 明るく開放感のある雰囲気で、ゆったり過ごせる。
トリンコマリー
Vegan Cafeteria Pure Vege Rest
【営業時間】6:00-22:00
【参考価格】〜500ルピー
【場所】
【おすすめポイント】
- とにかく安い!!そして美味しい。
- ヴィーガン専門のレストランで、伝統的なスリランカ料理を堪能できる。
- 地元の人々にも愛されるアットホームな雰囲気。
エッラ
Rainbow cafe
【営業時間】9:00-21:00
【参考価格】〜2,000ルピー
【場所】
【おすすめポイント】
- 自然に囲まれた場所で、リラックスしたいときに最適。
- アジアンフュージョンスタイルのヴィーガン料理を提供。
- 豆やレンズ豆を使った高タンパクなへルシーメニューが特徴。
シーギリヤ
Cappuccino bistro
【営業時間】8:00-16:00
【参考価格】〜3,000ルピー
【場所】
【おすすめポイント】
- 見晴らしの良いロケーションで、美味しいコーヒーと一緒にヴィーガンフードが楽しめる。
- パスタやサンドイッチなど、イタリアン系の軽食が多い。
- トレッキング後の休憩スポットとしてもおすすめ。
これらのカフェはそれぞれ個性があり、スリランカの旅に特別な体験を加えてくれるはずです!気になるカフェに是非訪れてみてください!
スリランカの自然、人、夕日が大好きです
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