【ヤーラ国立公園】スリランカで人生初のジープサファリを体験してきた
こんにちは。スリランカでインターンをしている大学生です。
スリランカに来てから、かれこれ1か月。一緒に出掛ける友達がいないことを理由に、これまで断固としてコロンボにこもり続けてきましたが、この度初めてのインターン仲間たちがやって来たことを機に、ついにコロンボの外へと旅してきました。
今回の旅の目的地は、ヤーラ国立公園。
スリランカにはいくつか国立公園があり、たくさんの象が見られることで有名なミンネリヤ国立公園も人気ですが、私たちが訪れたのはスリランカ南東部に位置する、ヤーラ国立公園です。
その魅力は何といっても、出会える動物の種類の多さであり、特にレオパードが見られることが目玉です。
広大な大地をジープで駆け巡り、間近で象や水牛を見たり、野生のレオパードに会えるなんてめちゃくちゃ面白そうじゃないですか?
この記事では、そんなヤーラ国立公園で参加してきた人生初のジープサファリ体験についてご紹介していきますので、是非スリランカ旅行の参考にしてみてください。
ヤーラ国立公園について
ヤーラ国立公園は、スリランカで一番人気のジープサファリスポット。ここはスリランカで2番目に大きな国立公園であり、毎年世界中からたくさんの人々が訪れます。
冒頭でも述べた通り、レオパード(スリランカヒョウ)が世界一多く見られることで知られており、40~50頭のレオパードがヤーラに生息していると言われています。また、その他にもスリランカゾウや水牛、ワニ、クジャク、鹿、珍しい野鳥など様々な動物たちも見ることができます。
ヤーラを訪れるベストシーズンは、公園の水位が低くなる乾季の2月から7月であり、通常9月初旬から10月は公園自体が閉鎖されます。
ちなみに、ヤーラ国立公園を訪れる観光客は基本的にティッサマハーラマ(Tissamaharama)という近くの街に滞在することになります。ここにはレストランやホテルなどが集まっていて、ヤーラまでは車で30分ほどで行くことができます。
旅程/アクセス
【7月11日(木)】
午前:ミリッサでホエールウォッチング後、ミリッサ出発
午後:ティッサマハーラマ到着、ジープ予約
【7月12日(金)】
午前:サファリ参加
午後:コロンボへと帰還
私たちはコロンボから来たのですが、ヤーラに来る前に海辺の街、ミリッサで1泊してきました。
ミリッサからティッサマハーラマまではローカルバスを使い、ミリッサ近くのマータラというところにあるバスターミナルから約3時間半かけてホテルまでたどり着くことができました。金額は〈ミリッサ→マータラ〉が100ルピー、〈マータラ→ティッサマハーラマ〉が420ルピーほどでした。
帰りのティッサマハーラマからコロンボまでは、〈ティッサマハーラマ→タンゴール(Tangalle)〉までホテルに手配してもらったタクシーで向かい、〈タンゴール→コロンボ郊外のマクンブラ(Makumbura)〉まで高速バスで向かいました。
タクシー代は12,000ルピー、バス代は1,200ルピーでした。
13時30分にティッサのホテルを出発し、マクンブラに着いたのは17時40分くらいだったので、所要時間は4時間ほどでしょうか。
ただし、実質乗っている時間は、タクシーが1時間半、バスが2時間程でした。
ジープサファリの申し込み方法
ジープサファリに参加するには、ジープの予約が必要です。私たちは、サファリに参加する前日にティッサマハーラマのホテル近くにある、サファリ会社に直接申し込みに行きました。
ホテルから予約することも可能ですが、直接申し込むと、ホテルの仲介がない分お得に申し込むことができると思います。ただし、日本円にすると1000円くらいの差にしかならないので、少しくらい値段が高くても気にしない!という方は普通にホテルで申し込んでしまってもよいかもしれません。なお、ネットで検索するとサファリサイトも出てきますが、こちらは価格が高いのでお勧めしません。
私たちの場合、国立公園入場料、朝食代、ホテル送迎代などすべて込みで、6時間のツアーに、18,000スリランカルピー(約9,500円)で申し込みました。
ティッサマハーラマは、基本的にヤーラへのサファリツアー会社で溢れていますので、申し込むのは難しくありません。ティッサに向かうバスの中からすでに、ジープサファリに申し込まないかと声をかけてきたり、トゥクトゥクの運転手の中にもジープの勧誘をしてきた人がいました。
私たちはできるだけ安い価格で申し込みたかったので、一旦ホテルで値段を聞いた後にジープ会社に直接行き、値段を比較しに行ってから決めました。
google mapで「safari agency」などと調べ、出てきたうちの1つに行ってみましたが、建物自体はただの民家で、家にいた人に話しかけてみると、「ボスを呼ぶよ」と言われました。5分後にボスがバイクでやって来てくれたので、ジープサファリに参加したい旨を伝えると、料金や時間などを説明してくれ、申込用紙を記入して予約することができました。総額18,000ルピーのうち2,000ルピーをその場で支払い(現金)、当日に残りの金額を支払うスタイルのようです。
ちなみに、うろ覚えですが午前中出発のサファリの場合、
・10時半に終わる4時間コース(14,500ルピー/1人)
・12時半に終わる6時間コース(18,000ルピー/1人)
・1日コース
の3つがあったと思います。
ジープサファリ当日の流れ
早朝4時40分 ホテル前集合、ピックアップ
5時30分 入場口前到着、料金支払い(現金)
6時00分 入園、サファリ開始
10時00分 公園内の施設で、朝食&トイレ休憩
10時45分 サファリ再開
11時30分 退園
12時10分 ホテル到着
ざっと上記のようなタイムスケジュールになっていました。朝が早いので、前日は早めに寝るのがおすすめです。
なお、ジープはスペインから来ていた二人組の方と相乗りでした。公園内で何度も他のジープとすれ違いましたが、乗車しているのは7割欧米人、1割東洋人、その他2割くらいだったように思います。
↑午前5時40分ごろ、ゲートの開場を待機中。隣のジープのガイドさんを盗み聞きしたところによると、ヤーラ国立公園内では人工的な明かりをつけることが禁止されているため、明るくなる6時の開園なのだとか。
↑いざ、入園!ジープの列が続々と入っていきます。
↑国立公園内、入ってすぐにあった池。空がきれいです。
出会った動物たち
ヤーラ国立公園内に入場し、車用の道をしばらく進むと、動物が現れてきました。動物を見つけると、基本的にジープは止まってくれるので、そこで写真を撮りまくります。
ここでは、そのうちのいくつかの動物たちについて、紹介していきたいと思います。
早速きました、象さんです!今回のサファリ中、間近に何度も出会うことができました。
ヤーラ国立公園には象の大群はいませんが、象自体に遭遇する可能性は非常に高いようです。
野生の象を近くで見るとやはり感動しますね。近づきすぎると危ないようで、途中で象が迫ってきたときはジープが急いでバックしていました。
さあ、続いてはレオパードです。みなさん上の写真のどこにレオパードがいるか分かりますでしょうか???
いました、レオパード!木の下でスヤスヤと気持ちよさそうに眠っていますね。
正直、肉眼ではほぼ見えなかったのですが、双眼鏡で見るとしっかりと確認することができました。
今回の6時間のツアーでは3度ほどレオパードに遭遇しましたが、どれも遠すぎて、ドライバーさんが必死に位置を教えてくれますが見つけるのが難しかったです。
また、ヤーラの目玉は基本的にレオパードですので、レオパードがいる場所にはジープ行列ができます。1台につき1分くらいしっかり観るので、順番がまわってくるのに結構時間がかかりました。
↑レオパード目当てのジープ渋滞。すれ違うジープのドライバーやガイドさんどうしで情報を交換したり、トランシーバーのようなものを使って、動物が見られたスポットを共有しているようで、レオパードがいる場所にはたくさんのジープが集まってきます。
インドオオトカゲ
クジャク
水牛です。ちなみに国立公園の中だけでなく、公園外でも水牛を見ることができました。
鹿です。2,3回遭遇しました。
↑岩の後ろで目をつぶっているのは一体何の動物なのでしょうか???
虫を捕食している野鳥。
写真の池の真ん中に、うっすら浮かんでいるのは、ワニ。魚をもぐもぐ食べていました。
イノシシ。朝の光の感じもあいまって、どこか幻想的です。
この他に、撮影はできなかったですが、猿も見ることができました。
公園内の休憩施設
一般的に何時に休憩をとることになっているのかは分かりませんが、私たちのジープは午前10時頃に朝食休憩をとりました。
国立公園内には、海の見えるきれいな建物があり、ベンチや机、水道と、トイレも併設されていました。
朝食として提供されたのは、各自1本ずつの500mlの水ペットボトルと、バナナ、パイナップル、マンゴー、スイカ、そしてロティーやアーッパ(ホッパー)、豆カレーなどもありました。
個人的にはおいしいと感じましたが、同乗していたスペイン人はスパイシーなものが苦手なようで、食が進んでいませんでした。
↑私たちが乗った車。休憩所にて。
持って行った方がいいもの
ジープはかなり激しく縦や横に揺れるので、酔いやすい方は酔い止めを飲んでいった方がいいかもしれません。
私は酔いませんでしたが、サファリ中に揺られすぎて、終わった後はしばらく頭がガンガンしました。
また、前に別のジープが走っているときは、その車が巻き上げる砂埃がすごいので、目に砂が入ってしまったときのために目薬か、眼鏡をもっていってもいいかもしれません。
動物を見るときのために、双眼鏡を持っていくのもよいでしょう。私が乗ったジプニーでは、双眼鏡の貸し出しがあったものの、5人で1つだったので、念のために自分用を持っていくのがオススメです。特にレオパードは、遠くにいて肉眼ではなかなか見づらかったので、あると便利だと思います。
あとは、水分補給のための水も持っていきましょう。
おわりに
今回は、ヤーラ国立公園のジープサファリについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
人生初めてのサファリ体験でしたが、窓のない車に乗って、でこぼこ道を揺られながら動物たちを間近に会いにいくのはすごく刺激的な体験でした。
スリランカといえば紅茶やカレーのイメージでしたが、実は豊かな野生動物たちの宝庫でもあるのですね。
ウェリガマやミリッサなどのビーチリゾート滞在からもう少し足を延ばして、ヤーラのサファリに行ってみるのはどうでしょう?
きっとそこには、動物たちとの素晴らしい出会いがあるはず!
【参照】Yala National Park: 2024 Travel Guide (Sri Lanka) · Salt in our Hair
大学生です。スリランカでインターンをしています。
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