野生の象が見られるミンネリヤ国立公園、カドゥッラ国立公園でジープサファリ
シーギリヤのアクティビティのうち、人気が高いのが野生の象を見るジープサファリです。
スリランカには約6,000頭の象がいると言われています。
スリランカの中でも野生の象が最も見られる場所がシーギリヤの近くにあるミンネリヤ国立公園です。
シーズンは5月〜10月で、特に象が多いのが7月〜9月と言われています。
多いときで300頭ほどの象が見られることもあります。
このエリアにはミンネリヤ国立公園、カドゥッラ国立公園、フルル・エコ・パーク、ワスガムラ国立公園とジープサファリができる公園が4つあります。
ジープ会社が集まっている拠点の町ハバラナに行くと、その日はどの公園に象が集まっているかを教えてくれます。
目次
ミンネリヤ国立公園(Minneriya National Park)
ジープサファリが楽しめる国立公園で代表的なのが、ミンネリヤ国立公園(Minneriya National Park)です。
5月〜10月の乾季は周囲の水が少なくなります。
そこで象たちは水を求めて、大きな貯水池である「ミンネリヤ・タンク」に集まります。
とくに7月~9月には多くの象が集まります。
ミンネリヤ・タンクはアヌラーダプラの王が作った貯水池です。
2017年6月16日、ホテルシーギリヤに泊まった際に、ホテルにジープサファリをアレンジしてもらいました。
このジープサファリ会社の人がホテルに迎えにきてくれました。
シーギリヤから40分ほどかけて、ミンネリヤ国立公園に移動します。
入口で入場チケットを買います。
代金は入場料の15ドル、タックス、車両代がかかります。
チケットブースには小さなミュージアムが併設されています。
どの時期にどのエリアに象が多いのかを説明した地図がありました。
入口からは、貯水池までしばらくジャングルの中の道を走ります。
貯水池に到着すると、急に視界が開け、池の周辺に集まる象、鳥、そして、周囲を走るジープが見えます。
草を食べる象さん。
牙を持つ象さんもいました。
ジープに近寄ってくる象さんもいて、もう手で触れそうな近さです。
貯水池の周辺では孔雀やペリカンなど野鳥たちの姿も見られました。
動物たちは暑い日中は日陰で休んでいるため、ジープサファリは早朝や夕方に行われます。
象のいる場所は天候や時期によって異なり、他の国立公園に行くこともあるため、ハバラナのジープサファリ会社に確認してください。
カドゥッラ国立公園(Kadulla National Park)
12月〜2月はカドゥッラ国立公園が象を見る場所(エレファント・ギャザリング)に選ばれることが多いという情報を見たことがありますが、2017年8月19日にハバラナにあるJanakaというジープサファリ会社さんに行くと、この日はミンネリヤ国立公園ではなく、カドゥッラ国立公園に象がいるとのことでした。
カドゥッラ国立公園にも、ミンネリヤ貯水池と同じくアヌラーダプラの王が作った貯水池があります。
コロンボからチャーターした車をここでおり、ジープに乗り換えます。
ジープは1台あたりで払います。
この時は6人で1台4,000ルピーで借りました。
カドゥッラ国立公園が近くと、公園入口前でジープが渋滞していました。
しばらく行くと、公園の入口があり、入場チケットを買います。
一人12ドルでした。
ベストシーズンは10月〜3月。
観光客の入場料は12 US$+税に加えてジープの車両代金がかかります。
入口は小さなミュージアムが併設されています。
入口を抜けると、しばらくジャングルの中の道を進みます。
道の途中では野鳥などの姿を見かけることもあります。
ジープに立って乗っていると、木の枝にぶつかることがあるのでご注意ください。
貯水池に着くと急に視界が開けます。
珍しい牙が生えた象を見ることができました。
観光客が多い8月だったためか、最初に貯水池に到着した時は、象の群れだと思っていたものが、ジープの群れでした 笑
ミンネリヤ国立公園に訪れた時ほどには象はたくさん見られず、見られた象も少し距離が離れていたのが残念でした。
ところが、一緒に行った弊社のインターン生たちは大満足。
何が良かったというと、カドゥッラ国立公園は貯水池の周りの道は激しいアップダウンがあります。
そのデコボコの道をジープで走るのがとてもスリリングで楽しかったのです。
この時は6人でシーギリヤロック、ピドゥランガラロック、ダンブッラの石窟寺院、ローズクオーツマウンテン、加工過程を見せてくれる宝石屋さん、カドゥッラ国立公園とたくさんの場所を訪れましたが、5人のインターン生が一番良かったと選んだのが、カドゥッラ国立公園でした。
2番目に人気だったのは、ピドゥランガラロックでした。
フルル・エコ・パーク(Hurulu Eco Park)
1977年にオープンした公園です。
2月〜5月はフルル・エコ・パークに象がいることが多いという話を聞いたことがありますが、スパイスアップ編集部はまだこちらの公園には行ったことがありません。
ワスガムラ国立公園(Wasgamuwa National Park)
少し離れたところにあるワスガムラ国立公園(Wasgamuwa National Park)。
ここにはポロンナルワの王が作った貯水池があります。
ミンネリヤ国立公園で見られる象は、このワスガムラ国立公園から移動してきています。
入場料はUS$10に加えてジープ代などがかかります。
一般的にはゾウを見るためのサファリはワスガムラ公園以外のミンネリヤ国立公園、カドゥッラ国立公園、フルル・エコ・パークで行われているようです。
ジープサファリに参加する方法
シーギリヤから車で30分の距離にあるハバラナ(Habarana)はジープサファリの拠点の町で、ジープサファリ会社がいくつか並んでいます。
ジープサファリ会社のジープに乗せてもらい、国立公園で象を見ることになります。
ホテルや旅行会社にアレンジしてもらう
シーギリヤ周辺のホテルでは、オプショナルツアーとしてジープサファリを手配しているところが多くあります。
アレンジを依頼した場合は、ホテルまでジープが迎えに来てくれます。
もちろん、旅行会社に事前にアレンジしてもらうことも可能です。
直接ジープサファリ会社に行く
ハバラナに行って、直接ジープサファリ会社にサファリのお願いすると、アレンジ料(手数料)がかからないため、安く手配することができます。
コロンボからシーギリヤにバスで行く場合、トリンコマリー行き、カドゥルウェラ行きなどのバスになりますが、それらのバスはハバラナを通りますので、ダンブッラで降りずに、ハバラナで降りれば簡単に行けます。
ジープ会社はバスが走る道沿いに並んでいます。
シーギリヤからバスでハバラナに行く場合は、ダンブッラ行きのバスに乗り、ハバラナ方面とシーギリヤ方面に道が分かれる、Inamaluwaという町までバスで行きます。
その後、トリンコマリー行き、カドゥルウェラ行きなどのハバラナ方面に向かうバスに乗り換えてハバラナに向かいます。
シーギリヤからInamaluwaに向かうバスはゆっくり走ります。
サファリは暑さがやわらぐ夕方頃に行きますので、シーギリヤからバスで向かう場合は時間に余裕を持っていってください。
シーギリヤでのバス移動についてはこちらの記事を参照ください。
https://spiceup.lk/bustosigiriya/
ただ、乗り換えもあって不便ですので、シーギリヤからハバラナに行く場合は、配車アプリのPickMeを使って、トゥクトゥクや車で行くのが楽です。
サファリが終わると、ジープはジープ会社のところに戻ります。
そこから帰りの手段を確保しないと行けません。
暗い時間になるとPickMeで配車できる車が少ないこともありますので、ジープ会社さんに交渉してホテルまで連れていってもらうか、帰りの交通手段を事前に確保しておくと安心です。
サファリの時間は朝か夕方
日中は暑いため、動物たちは日陰で休んでいて、その姿をあまり見られません。
シーギリヤでもう一つ人気の高いアクティビティはシーギリヤロックの隣にある聖山ピドゥランガラロックに登ることです。
ピドゥランガラは明け方に登り、朝日を見る。
あるいは夕方に登って、サンセットを見るのが人気です。
サファリとピドゥランガラの両方を楽しみたい人はスケジュールをしっかりと立ててください。
「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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