パーシクダーを代表するリゾート「マールマールリゾート&スパ」
遠浅の海と白いビーチで知られるパーシクダーは、今や高級リゾートがビーチに立ち並んでいますが、内戦終結後の2011年にいち早くパーシクダーにリゾートホテルとしてオープンしたのがマールマールリゾート&スパ(Maalu Maalu Resort & Spa)です。
ホテルの概要を紹介いたします。
マール・マール・リゾート&スパとは?
フランス市場を顧客とする旅行会社「コンネッサンス・デ・セイロン(Connaissance de Ceylan)」を設立し、カンダラマ湖畔にCulture Club(現:Amaya Lake)、キャンディ郊外のハンターナ山にLe Kandyan(現:Amaya Hills)と、現在も人気の高いホテルを開業したチャンドラ・ウィクラマシンハ(Chandra Wickramasinghe)氏がパーシクダーに開業したホテルです。
スリランカ内戦が終結した2009年において、東海岸は長年戦争地帯となっていたためリゾートホテルは少ない状態でした。
そんな中、2011年にパーシクダーの最初のリゾートホテルとしてオープンしたのが「マール・マール・リゾート&スパ(Maalu Maalu Resort & Spa)」です。
マールとは、シンハラ語で「魚」を意味します。
開業時、パーシクダーは静かな漁村であったことから、この名を付けたそうです。
マールマールリゾート&スパの成功によって、チャンドラさんはホテルを次々と開業し、ホテルの運営会社の「テーマ・リゾーツ&スパーズ(Theme Resorts & Spas」を経営しています。
以下のホテルを泊まったことがある方、ウェブサイトで見かけたことがある方もいることでしょう。
シーギリヤロックとピドゥランガラロックがプールの先に見える「アーリヤ・リゾート&スパ(Aliya Resort & Spa)」
キャンディ郊外ハンターナ山の「マウントバッテ・バンガロー(Mountbatten Bungalow)」
ヌワラエリヤ郊外の「スコティッシュ・プランター・グレデヴォン・バンガロー(Scottish Planter Glendevon Bungalow)」
紅茶工場をホテルに改装した「ティー&エクスペリエンス・ファクトリー(Tea & Experience Factory)」
ウェリガマのアーユルヴェーダリゾート「アユルヴィエ・ウェリガマ(Ayurvie Weligama)」
シーギリヤのアーユルヴェーダリゾート「アユルヴィエ・シーギリヤ(Ayurvie Sigiriya)」
世界遺産登録のナックルズ山脈にある「ワイルド・グランピング(Wild Glamping Knuckles)」
ガル・オヤ国立公園にある「ワイルド・グランピング・ガル・オヤ(Wild Glamping Gal Oya)」
ティッサマハーラーマの「キタラ・リゾート(Kithala)」
ウェリガマの「パランギ・ウェリガマ・ベイ(Parangi Weligama Bay)」
チャンドラさんは、スリランカ旅行業協会(TAASL)の会長、スリランカインバウンド旅行業者協会(SLAITO)の会長、スリランカ観光開発局(SLTDA)のボードメンバー、スリランカ観光振興局(SLTPB)のボードメンバー、観光シンクタンクのメンバーと、スリランカの観光業界の要職も歴任され、フランス政府から勲章を授かっています。
マールマールリゾート&スパでは、サンゴ礁の再生プロジェクト「Plant a Coral」を、野生生物研究保護信託(WRCT)、国連開発計画(UNDP)、ペーラデニヤ大学、東京セメント、地元住民の協力を得て行っています。
また、チャンドラさんは2004年の津波被害者の救済活動として、家・幼稚園・ランゲージセンター・コンピューターセンターの建設なども行っています。
参考)
BUSINESS TODAY:BUSINESS TODAY PASSIONATE 2017
BUSINESS TODAY: Chandra Wickramasinghe
Chandra Wickramasinghe awarded ‘Tourism Legend’ title
ウェルカムドリンクとプールエリア
ウェルカムドリンクは、その名の通りドリンクが出ることが多いですが、こちらのホテルはシャーベットを出してくれました。(2017年6月時点)。
パーシクダーに立ち並ぶリゾートは、白い砂浜に面した立地が売りになっていますが、マールマールリゾート&スパは、この開けた景色が特徴的です。
スリランカらしくインフィニティープールになっていて、プールに入れば、その先のインド洋と空が水面とつながります。
プールの先には、漁船をイメージしたバーがあります。
4つの部屋タイプ
以下の4つのタイプの部屋があります。
デラックスルーム(内陸側、バスタブ、1階のみ)
デラックスアティックルーム(内陸側、バスタブ、1階と2階)
オーシャンスイーツ(海側、プライベートプール、ジャグジー、1階のみ)
パノラミックスイーツ(海側、プライベートプール、ジャグジー、1階と2階)
スイートルームのプライベートルームは隣の客室とのシェアです。
2つの客室の連結部分の1階にプライベートプールがあります。
デラックスルーム
一番リーズナブルな部屋ですが、バスタブがついています。
シャワーブースも別にあります。
シートはマール(魚)模様!
パノラミックスイーツ
部屋番号が魚の形をした木に書かれています。
パノラミックスイーツは、2階もあり、2つ目のベットルームとバルコニーがあります。
バルコニーから海が眺められるので、パノラミックの名称をつけたのでしょう。
手前と奥に客室があり、間にパラソルがあるところに2部屋共有のプライベートプールがあります。
スイートルームのバスタブはジャグニーになっています。
ベットの後ろに階段があり、2階に上がれます。
2階のアティックルームにもベットがあります。
2階から1階を見下ろすとこんな感じです。
そして、部屋の名前になっているバルコニーからのインド洋の眺め!!とご紹介しようとしたら、な、なぜか撮影データがありません!も、申し訳ありません。
このホテルは見学しただけですので、宿泊して、しっかりとご紹介したいと思います。
パーシクダーのホテルは、夜のライトアップも綺麗です。
公式サイトのギャラリーでは、プロのカメラマン撮影による日中と夜の景色が見られますので、そちらもご覧ください!
参考)
Maalu Maalu Resortsx & Spas公式サイト
「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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