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シンハラ語3-19 移動で便利な方向・方角を示す言葉

2022年3月05日

本記事では移動で役立つシンハラ語を学びます。

単元2は名詞を学んでいますが、動詞に似た言葉があるため、今回は一部、動詞も交えて学びます。

ドライバーに対して使う「方向」

シンガポールやタイ、ベトナム、カンボジアなど東南アジアでGrab Taxiで車やトゥクトゥクを呼ぶと目的地までスムーズに連れて行ってくれますが、スリランカは全くそんなことはありません。

スリランカでUberやPickMeなどの配車サービスで車やトゥクトゥクを呼んでも、ドライバーには口頭で目的地を伝える必要があります。

そして、ドライバーはその目的地を「I know! I know!」と言いますが、実際は知らないことが多く、道案内を随時しないと目的に辿り着けない、あるいは遠回りになることがあります。

そこで必要なのが方向を示す言葉です。

肩を叩いて指差して英語で伝えることもできますが、ぼったくり防止にも一定の効果があるかもしれないので、ぜひシンハラ語を使いましょう!

右と左、右と南が一緒の単語!

右は「ダクナ」と言います。
左は「ワマ」と言います。

右へと言いたい場合は「ダクナタ」と、”タ”をつけます。
左への場合は「ワマタ」となります。

非常に面白いのが”右”と”南”は同じ単語が当てられていて「ダクナ」と言います。

アヌラーダプラにある仏塔「ダッキナ・ストゥパヤ」は南の仏塔という意味です。

また、アヌラーダプラを首都とした「ラージャラタ(王の国)」の南には、ケラニヤやパンドゥワスヌワラを都とした「ダッキナデサ(南の国)」と呼ばれた公国がありました。

スリランカの遺跡や歴史を知ると、南が「ダクナ」だと覚えられるかと思います。

スリランカの建国の王・ウィジャヤは、ムンバイの北になるNala Soparaから船に乗って、ウィルパットゥ国立公園辺りのスリランカの西海岸に上陸したと言われています。

上陸時は東を向いていますので、右は南にあたり、そのため、右と南が同じ単語が当てられているのかもしれません。

こうすると、南と右も「ダクナ」だと覚えられます。

ちなみに、スリランカにあった3カ国のうち、ルフナラタの方が、ダッキナデサよりも南にありますが、これはルフナが最後にできた国だからでしょう。

まっすぐ、後ろ、ストップ!

まっすぐは「ケリン」です。
辞書に載っていたので書いてしまいますが、”〜になる”という動詞の「ウェナワー」を加えると、ケリン・ウェナワーとなり、”まっすぐになる”、”立つ”、”勃起する”とありました!

これは一発で覚えてしまうような 笑

ドライバーに伝える際に、「右・左・まっすぐ」の3つが一番使うと思いますが、目的地を通り過ぎてしまうこともあるでしょう。

後ろは「ピティパッサ」です。
後ろへと言いたい場合は「ピティパッサタ」になります。

目的に着いて、ストップ!という場合は「ナワッワンナ」で止まってくれるはずです。

バスと合わせて覚える方位

バスに乗る時に覚えた方がいいのが、降りるを意味する「バヒナワー」です。

降りたいバス停が近づいたのにバスの運転手が爽快にぶっ飛ばしているときは止まってくれない可能性があります。

この時、「Stop!」と言っても止まってくれないことがありますが、「バヒナワー!」というと、止まってくれます。

車内がパンク状態で降りれない時も、「バヒナワー!」といえば、周囲が協力してくれます。

バヒナワーは乗り物だけでなく、山を降りる際も使えます。

乗るは「ナギナワー」と言います。

日本語では乗る・登る・昇ると違う漢字が当てられていますが、シンハラ語では全てナギナワーです。

この2つの動詞を覚えると、”東”と”西”が覚えやすいです。

日が昇ってくる東は「ナァゲナーヒラ」と言います。
日が落ちる西は「バスナーヒラ」と言います。

以前、太陽は「ヒル」と学習しましたが、少し発音が変わって「ヒラ」となっています。

昇るの「ナギナワー」がナァゲナー、
落ちるの「バヒナワー」がバスナーになっていますが、似ていますよね。

日本でも、日が立ち上る「常陸国」、日が暮れる「呉」と言ったに似ていますよね。

先ほど、南は右と同じでダクナと学びました。

北は「ウトゥラ」と言います。

ということで、今回の記事では、トゥクトゥクとバスに乗る際の必須単語と合わせて、方角も合わせて学びました。

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