シンハラ語6-32 語尾「ナワー」をア列の長音に変える過去形

本記事では、語尾「ナワー」をア列の長音に変える過去形を学びます。

語尾がア列の長音になるのは共通していますが、変化にはいくつかのパターンがあります。

そこで、本記事では変化のパターンをグループに分けて紹介します。

ゥワーで終わるグループ

動詞の語尾「ナワー」の前音の母音がウに変えて、ワーで終わるのがこのグループです。

このグループの中にも変化のパターンに違いがあります。

ナワーの前音の母音をウに変えるだけ

一番シンプルなのがこのグループです。

ヒタナワー（思う）→ヒトゥワー（思った）

ナワーの2音前の母音をaeに変えて、前音の母音をウに変える

２つの音が変わるのがこのグループです。

アハナワー（聞く）→エフワー（聞いた）
バラナワー（見る）→ベルワー（見た）
カパナワー（切る）→ケプワー（切った）
ハダナワー（作る）→ヘドゥワー（作った）
アンダナワー（泣く）→エンドゥワー（泣いた）

ナワーの2音前の母音をイに変えて、前音の母音をウに変える

ボナワー（飲む）→ビウワー（飲んだ）
ウヤナワー（料理する）→イウワー（料理した）

ナワーの2音前の母音をエに変えて、前音の母音をウに変える

ホーダナワー（洗う）→ヘードゥワー（洗った）

ーワーで終わるグループ

語尾ナワーの前音の母音をaeに変える

ナーナワー（浴びる）→ナァーワー（浴びた）
ガーナワー（塗る）→ギャーワー（塗った）

語尾ナワーの前音の母音をaeの長音に変える

カナワー（食べる）→キャーワー（食べた）

語尾ナワーの前音の母音をアの長音に変える

エナワー（来る）→アーワー（来た）

ゥナーで終わるグループ

語尾ナワーの前音の母音をウに変える

ウェナワー（なる）→ウナー（なった）
テメナワー（濡れる）→テムナー（濡れた）
マレナワー（死ぬ）→マルナー（死んだ）
テーレナワー（分かる）→テールナー（わかった）

語尾ナワーの前音の子音を変えて、母音をウに変える

ティイェナワー（ある）→ディブナー（あった）

ンナーで終わるグループ

デナワー（あげる）→ドゥンナー（あげた）

語尾ナワーの前音を消す

ガンナワー（取る）→ガッター（取った）
ナギティナワー（起きる）→ナギッター（起きた）
アウィディナワー（歩く）→アウィッダー（歩いた）

最初の音の母音をaeに変える

ナギナワー（乗る）→ネッガー（乗った）

最初の音の母音をaeに変えて、サーで終わる

バヒナワー（降りる）→ベッサー（降りた）
ワヒナワー（雨が降る）→ウェッサー（雨が降った）

ヤーで終わるグループ

ヤナワー（行く）→ギヤー（行った）
インナワー（いる）→ヒティヤー（いた）

マーで終わるグループ

ダーナワー（入れる）→デンマー（入れた）

複合動詞の場合

複合動詞の場合は、動詞を過去形に変えます。

ガンナワー（取る）の過去形はガッター（取った）でした。

イゲナ・ガンナワー（学ぶ）→イゲナ・ガッター（学んだ）
パタン・ガンナワー（始まる）→パタン・ガッター（始まった）
バドゥ・ガンナワー（買い物する）→バドゥ・ガッター（買い物した）
イッラー・ガンナワー（借りる）→イッラー・ガッター（借りた）

ヤナワー（行く）の過去形はギヤー（行った）でした。

パイン・ヤナワー（歩いて行く）→パイン・ギヤー（歩いて行った）
サーップ・ヤナワー（買い物に行く）→サーップ・ギヤー（買い物に行った）

神谷 政志

「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。

1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。

渡航国：台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ