ロンドンでクリエイティブを学んだ若手女性による「Cafe Kumbuk」
高級住宅地コロンボ7には、オシャレなヘルシーカフェが何軒かありますが、その中でもいち早くオープンしたのがCafe Kumbukでしょう。
以前はヨガスタジオ「Parana Lounge」と同じ建物内(現在はSeed Cafeになっている部分)にありましたが、移転をして1階がCafe Kumbuku、2階がゲストハウス「Srilax」となった一つの建物に入っています。
本記事では、Cafe Kumbukについて紹介します。
目次
Cafe Kumbukとは?

2015年8月にロンドン大学のクリエイティブ広告の学位を取得したスリランカ人女性シャナさんが、スリランカに帰国して、母親のディナリさんとともに2016年3月に開業したカフェがCafé Kumbukです。
2階にあるSrilaxは、シャナさんと旦那のイスルさんが始めたゲストハウスです。
Kumbukとは、アルジュナの木のシンハラ語名です。インドの叙事詩マハーバーラタの英雄アルジュナと同じ名前が付けられたアルジュナは神木とも言われ、古くからアーユルヴェーダの治療薬として使われています。また、タッサーシルクは野生の蚕がアルジュナの木を食べて作られます。
カフェクンブクは、精製された白砂糖や人工的な調味料、乳製品を使わずにビーガン、ベジタリアンに対応したメニューを揃え、地元産の旬の食材や天然素材を使うことにこだわっているとのこと。旬に合わた定期的なメニュー変更もしているそうです。(実際にフードメニューの最後の列はNEWと書いてあります。)
また、カフェクンブクは手頃な価格で提供することを心掛けているとのこと。
以前のお店の場所は大通りに面した歴史的建造物でしたので、家賃は高そうです。一方で、新しい立地は舗装されていない行き止まりの道の旗竿地ですので、同じコロンボ7という一等地とはいえ家賃は異なるでしょう。提供したい価格と、コロンボ7の落ち着いた雰囲気を考えて、現在の場所が選ばれたのかもしれません。
カフェまでのアクセス
コロンボ7のThambiah Avenueという舗装がされていない行き止まりの道にお店があります。

コロンボで舗装されいない道は珍しいですが、それが高級住宅地のコロンボ7にあるというのもユニークです。

舗装されていない道をしばらく行くと、看板が見えてきます。旗竿地のため、長い入口をさらに進みます。
店内の様子

カフェの入口に着くと、急に別世界が広がっています。

建物内に入ると、左手にテーブル席、右手に注文カウンター、窓側に大きなテーブルの席(上の写真)、テラス席に通じる窓の脇にソファー席があります。

今回はテラス席にしました。
木のテーブルや、ヴィンテージの照明、クンブクの木の外板を使ったカウンターなど、インテリアデザインも素敵です。
併設されたショップ
屋内席の奥にショップがあります。

ヒッカドゥワにあるオーストラリア帰りの兄弟が経営する「Salty Swamis」や、ウェリガマにあるヴィーガンカフェ「Nomad Cafe」、あるいはウェリガマの「Ceylon Sliders」にも似た雰囲気を感じます。

Original Source and Supplyのポストカードが売られているのも、共通しています。

グラノーラも販売されています。
ショップで販売されているもの、ドリンクメニューはコロンボでいえば、Seed Cafeと似ています。
メニュー
フードメニュー

Brekkieと書いてあり、オーストラリア感があります。
サラダの葉は屋内垂直農園のHonest Greensのものを使っているそうです。その他の野菜も新鮮なものをローカルマーケットから買っているとウェブサイトに記載されています。
パンは、野生の乳酸菌と酵母を使って生地を発酵させて作るサワードウ専門の「Baker’s Choice」、添加物を使わずにほとんどのパンを小麦粉、水、塩だけで作っている「Bread.lk」から毎日仕入れているとも書いてあります。
メニューを見ると、朝食やランチにブリトーが多くあります。メニューの下にスリランカ風アレンジをしていることを記載しているメニューもいくつかあります。
ブリトーとスリランカ風アレンジのメニューと悩み、ヘルシーカフェに来ておきながら、揚げ物のランカン・フィッシュ&チップスを選びました!
ドリンクメニュー

コーヒーは、スリランカ産のコーヒーを焙煎するマイクロロースターの「Temple Grounds」のものを、紅茶はフェアトレードや環境認証を受けた茶園から調達した少量生産のハンドブレンドティーの「Peekoh」、Kombuchaはスリランカのオーガニック紅茶と地元食材から作る「Laa Dhalu」のものを提供しています。
実食!
Peekohブレンド06

今回はPeekohのブレンド06を選びました。シナモンのブレンド03を注文したら、「それはいまない!」と店員さんに言われて、スリランカらしいな~と思いながら、ヌワラエリヤ茶にシトラスフレーバーとフローラルの香りがするというブレンド06を選びました。
甘いミルクティーとして仕上げる前提の濃い目の紅茶が多いスリランカですが、こちらはストレートで飲んですっきりした味わいで、とても飲みやすいです。
Lankan Fish & Chips

フィッシュに唐辛子のパウダーがかけられていましたが、ちょっぴりスパイシーな程度でした。
ディップは奥がタルタル、手前はルヌミリスをベースにしたものだそうですが、これも控えめスパイシーでした。
参考)
Cafe Kumbuk公式サイト
Srilax公式サイト
PREMAL:クリシュナ神とアルジュナの木
タッサーシルクとは?
Honest Greens公式サイト
Good Market:Baker’s Choice
Bread.lk公式サイト
Temple Grounds公式サイト
Good Market:Peekoh
SPICE UP LANKA CORPORATION (PVT) LTD Managing Director
SPICE UP TRAVELS (PVT) LTD Managing Director
「旅と町歩き」を仕事にしようとスリランカに移住。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年4月、法政大学社会学部社会学科を卒業後、六本木の人材系ネットベンチャーに新卒入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長を経てネットベンチャーを退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当しながら、新宿ゴールデン街で訪日外国人向けバーテンダー。
2016年7月、スリランカに初めて渡航し、法人設立の準備を開始。
2017年1月、SPICE UP LANKA CORPORATION (PVT) LTDを登記。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年2月、スリランカ観光情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」オープン。
2020年8月、ニュースレターの配信を開始。
2020年10月、WAOJEコロンボ支部立ち上げ初代支部長に就任。
2023年2月、スリランカ日本人会理事・広報部長に就任。
2025年6月、SPICE UP TRAVELS (PVT) LTDを登記。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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