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ニゴンボ(ネゴンボ)からコロンボへ高速バスで行く方法を解説

2025年10月07日

スリランカのコロンボ・バンダラナイケ国際空港近くにある港町ニゴンボ(ネゴンボ)。その便利さから、フライトの発着前後やトランジットで訪れることが多いのではないでしょうか。今回はそんなニゴンボからスリランカ最大都市であるコロンボまでの行き方について、実体験をもとに解説していきます。

※記載している情報(運賃やレート、バスの運行ルートなど)は2025年5~6月当時のものです。

ニゴンボバスターミナルへ向かう

ニゴンボバスターミナル

ニゴンボ市内の宿などに滞在している場合、まずはニゴンボバスターミナルに向かいましょう。バスターミナルまでの行き方はローカルバスUberPickmeなどの配車アプリなどがあります。ローカルバスを利用すれば安く行くことができますが、初めてのスリランカ旅行など、初心者には難しく感じることも。

「トゥクトゥク」と呼ばれる三輪タクシー

配車アプリなら言葉の壁や現地通貨のハードルが低く利用できるのでおすすめです。ローカルバスよりは高くついてしまいますが、日本のバスやタクシーに比べたらかなり安価に移動できますよ。距離や利用する乗り物の種類によって金額は変わりますが、数百円が目安です。目的地を「Negombo Bus Terminal」に設定し、トゥクトゥク(三輪タクシー)やタクシーを呼びましょう。

ニゴンボバスターミナルでコロンボ行きの高速バスを探す

ニゴンボバスターミナルに到着したら、コロンボ行きの高速バスを探しましょう。たくさんのバスが停車していて困惑してしまいそうですが、スタッフの方が教えてくれるので安心です。

バスターミナルに到着すると、ブラウンカラーの制服を着たスタッフの方が入り口付近に立っています。私がコロンボ行きのバスを探してキョロキョロと周りを見渡していると「どこに行きたいの?」と英語で声をかけてくれました。コロンボに行きたいと伝えたところ、ジェスチャーと英語でコロンボ行きのバスがどこに停車しているか教えてくれたので、迷うことはありませんでした。

もしもバスターミナルのスタッフの方が見つからなかったら、「コロンボコロンボコロンボ…」と連呼している声がコロンボ行きのバスという合図。バスの前方に英語で行き先が表示されていますが、念のため運転手の方に行き先を確認してから乗車しましょう。

筆者が乗車したマイクロバス

バスを利用してコロンボに向かう場合、エアコンつきACと呼ばれるバスと、エアコンなしNon ACバスがあります。Non ACバスの方が安いので、節約したい場合はこちらを希望していることを伝えましょう。私はスリランカ滞在中に数回高速バスを利用しましたが、毎回ACバスを案内されました。

トイレや買い物は事前に済ませる

バスターミナル内の書店

バスターミナル内にはトイレや小さな商店、カフェなどが入っています。バス車内にトイレはないため、事前に済ませておくと安心です。飲み物やお菓子、本などが買える商店もたくさんあるので、時間に余裕がある場合は回ってみると面白いですよ。

こんなおしゃれで可愛らしいカフェもありました。乗車前に重たい荷物を下ろしてリラックスしてみては。※ただしエアコンはなかったので、少々暑いかもしれません。

このときに注文したのは「ターメリックティー」。甘いミルクティーにターメリックがピリッとスパイシーに効いていて美味しかったです。

店名:Nachelle
住所:Archbishop Nicholas Marcus Fernando Mawatha, Negombo, Sri Lanka

支払いはバス乗車後に

バスの乗降口付近にいる方が乗務員の方です

日本の高速バスはチケットを事前に予約したり、窓口で購入したり、事前決済のイメージがありますよね(一部では交通系マネーで車内決済もありますが)。今回の場合は事前決済ではなく、バスに乗車してから乗務員の方に支払います。

日本はワンマンバスも多いですが、スリランカでは運転手の他に乗務員がもう1人乗車しています。順番に席に回ってきた乗務員に現金を渡すか、満席の場合は前に座っている乗客の方に現金を渡します。すると、乗客の皆さんが前方の乗務員へ向かってリレーのように渡してくれます。お釣りは同じ要領で返ってくるので、自分の分を取って他の乗客の方へまわします。このとき受け取り間違いなどが発生しないように、運賃と自分の出した金額を事前に確認しておきましょう。

ニゴンボからコロンボまでの高速バス代はいくら?

私はニゴンボ⇔コロンボ間の高速バスを3回利用しましたが、毎回運賃が異なっていました。

初めて乗車した時は満席。補助席に座り、横1列は全員現地人と思われる女性でした。運賃が分からなかったので、彼女達が支払う金額と同じ金額の320ルピー(約160円)分の紙幣を渡しました。

2回目はコロンボからニゴンボへ向かうバス。運賃は前回と同じ320ルピーかと思い紙幣を渡すと10ルピーのおつりが返ってきたのです。つまりこの時の運賃は310ルピー(約155円)。区間は一緒でも金額が違うようです。ちなみにこの時は満席でなく、私以外の乗客は男性1人のみ。バスの大きさは若干異なるものの同じAC(エアコン付き)タイプ。ルールがよくわかりません。

そして3回目の乗車では運賃に納得がいかず、憤慨しかけました。このときはニゴンボバスターミナルからコロンボへ向かおうと、前回同様バスターミナルの女性スタッフに確認してバスに乗車。前回・前々回とスーツケースは運転席付近で預かってもらうことができたのですが、今回は既にいっぱいで積めないとのこと。

日本の高速バスのように座席下が荷物室になっているバスはこの旅で見ていません。今回は座席が空いていたため、自分の隣の席にスーツケースを置いてくれました。

スーツケースは隣の座席に。

目に入る場所に自分の荷物があるのは安心です。ホッとしながら座っていると運賃徴収の時間が。今まで通り310~320ルピーだろうと思い、財布にあった1,020ルピー分のお札を乗務員に渡します。そして返ってきたおつりは400ルピー。

え?バス代は620ルピー(約310円)ってこと?高くない?と、どういうことか分からず混乱し、乗務員さんに確認します。「おつりが足りません」と英語で伝えたところ、電卓で運賃を見せてくれました。その金額はやはり620ルピー。「以前は310ルピーだった」と伝えると、『スーツケースで座席を利用しているから2席分だ』とのこと…。

一瞬は「あぁ、そういうことね」と納得しましたが、何か腑に落ちない。そしてなぜ毎回運賃が違うのだろう…

しかし、日本円に換算したら何百円の話。ここでエネルギーを消費するのはもったいないと思い、心を落ち着けました。

ということで、荷物を前方の席で預かってもらうことができれば、ニゴンボ‐コロンボ間は310~320ルピー、日本円で約155~160円で高速バスを利用することができます。はっきりとした情報が書けないことがもどかしいのですか、これが私の旅のリアルです。

乗車中は何をする?

現地の乗客の方は乗車中に本を読んだり、スマホで動画を観たり、電話をしたり、眠っている方もいて自由で平和な印象でした。とはいえ、油断は禁物です。貴重品は肌身離さず管理をし、席はできるだけ同性の方の隣を選ぶなど、防犯意識を強く持っておくことをおすすめします。

私の場合は女性で一人旅だったため、特に移動中は警戒しながら旅をしていました。スリランカの方々には親切に助けていただくことが多かったのですが、一定の距離を保って線を引いておくことも安全に旅を続ける上で必要だと感じます。

暗い時間帯の移動を避ける、無理のないスケジュールにする、少しでも不安を感じたらお金で安心を買うという決断をする…など、安全第一で旅を続けていきましょう。

所要時間は?

ニゴンボバスターミナルから終点のコロンボ・セントラルバススタンドまでは高速バスで約1時間です。渋滞などで遅延する場合もあるので、移動をする際は時間に余裕をもってスケジュールを立てましょう。

以下は私が高速バスを利用した際の記録です。

12:19 バスに乗車。
12:29 乗客を集めながらゆっくり出発。途中のバス停や道端で乗務員が「コロンボコロンボコロンボ…」と声を出し、乗客を探しながら高速道路へ向かう。
12:49 高速道路に入る。
13:04 ETCレーンを通過。
13:09 高速道路をおりて一般道路へ。
13:17 コロンボ市内は渋滞している。バス停以外の場所で降りていく人たちもいる。
13:24 終点コロンボ・セントラルバススタンド(の近く)に到着

高速道路に入ってからは速いのですが、その前後は途中乗車・下車や渋滞などでゆっくり走行している印象でした。

コロンボに到着

コロンボ市内に入ってから終点までは、自分の降りたい場所で降りられるようです。他の乗客の方は乗務員に声をかけたり、立ち上がったりして、自分の降りるポイントを知らせていました。終点以外の場所で降りる場合は、事前に地図アプリなどを見せて近くで降りられるかを確認しておくと良さそうです。

私は終点で下車。バスターミナルで降りられるかと思いきや、ローカルな屋台の並ぶところが終点のようで、そちらで下ろされました。降りた場所はPettah Marketの近くで、10~15分ほど歩くとコロンボフォート駅にアクセスできます。

コロンボの観光を楽しもう

ここまでニゴンボからコロンボまでの高速バスを利用したアクセス方法をお伝えしてきました。初めは戸惑うこともあるかもしれませんが、ひとつずつ順番にステップを踏んでいけば大丈夫です。ぜひ挑戦を楽しんでくださいね。

コロンボに到着したら、新しい世界が待っています。目的地への訪問だけでなく、偶然の出会いや自分自身の直感などのサプライズも旅ならでは。また、事前知識が少しあるだけで、旅は予定と違ったものになります。魅力いっぱいのコロンボの記事を置いておきますので、バスの待ち時間やカフェでのまったりタイムなどに覗いてみてくださいね。