必見!コロンボのジェフリーバワ建築【5選】

スリランカを代表する建築家「ジェフリー・バワ」による建築をコロンボで見学したいという方向けにコロンボにあるバワ建築を5つご紹介します。
実はコロンボには多数のバワ建築がありますが、個人宅や学校などで自由に見学できないものが多くあります。
今回ご紹介するのは見学が可能なバワの建築です。
★2025年5月末まで、コロンボ7でバワの復刻家具展示会が開催中です。
今回ご紹介する建築だけでなく、ヘリタンスカンダラマなどのホテルで使われている家具も一堂に会しそのストーリーも知ることができます。ぜひ訪れてみてほしいスポットです!
▼詳しくはこちら
目次
ナンバー11(ジェフリーバワハウス):バワの自宅
ナンバー11・ジェフリーバワハウス(Number 11 – Geoffery Bawa’s House)はバワがかつて暮らしていたコロンボ3にある自宅です。
かつては33rd Laneと呼ばれていました。
名前の由来はバワの自宅の住所「No.11, 33rd Lane, Colombo 3」です。
かつては33rd Laneと通りの名前で呼ばれていましたが、現在は番地名のNumber 11と呼ばれています。
バワは1958年に4軒並びの家の1軒を借り、10年かけて残りの3軒を買い、改装して4軒を繋ぎ合わせて利用していました。
見学するには、事前にジェフリーバワ財団にメールをして、ツアーの予約をする必要があります。
タイムスケジュールは以下の通りです。
【月曜〜金曜】10時〜、14時〜、15時半〜
【土曜日】11時〜、16時〜
【日曜日】11時〜
【所要時間】45分間(英語によるツアーガイド)
【料金】※2025/4/30のレート
外国人 5,000ルピー(約2,400円)
レジデンスビザ保有者 2,500ルピー(約1,200円)
見学ツアーの流れは、まずバワの説明動画を視聴します。
その後、玄関、光の差し込みが美しい廊下、書斎、居間、ダイニングルームと1階を見学します。
2階のバワの寝室は中には入れず、覗く形になります。
そこに、1970年大阪万博のセイロンパビリオンでラキ・セナナヤケの菩提樹の作品のミニチュア版が置かれています。
最後に屋上を見学してツアーは終了です。
こちらは、廊下の真中にある中庭のような小さなスペース。
上から太陽が差し込み、内外の境界は曖昧です。
こうしたスポットは他にもあり、池のようになっている場所がありますが、バワの考案した灌漑システムによって蚊やハエが発生しないようになっているそうです。
さらに奥も見学できますが、写真撮影は不可となっています。ぜひ直接見て、体感してください。
こちらは、応接間。宿泊客がいない場合のみ見学可能です。
壁一面に広がる絵画が印象的です。バワデザインの家具、そしてバワのコレクションである美術品・工芸品も数多く展示されています。
屋上に通じる階段。
シンプルに白くまとめられ、角のない階段は非常に美しいです。
白く映えた階段に日光が差し込むと、より一層その美しさが際立ちます。
ナンバー11の2階には客室が2部屋あり、宿泊することも可能です。
ただし、宿泊は1日1組のみ限定です。
バワ建築は日差しの差し込む時間帯によって表情を変えるところが魅力の1つですので、宿泊してみると、よりその魅力を体験できるはずです。
【名前】ナンバー11(Number11)
【住所】No.11, 33rd Ln, Colombo 03
【営業時間】見学の場合、ツアー予約要。
平日10:00、14:00、15:30、土曜日11:00、16:30、日曜日11:00
1時間程度でRs5,000(約2,400円)
【ホームページ】Geoffrey Bawa Trust / Number 11 House Tours
パラダイス・ロード・ザ・ギャラリー・カフェ:バワのオフィス

入口
パラダイス・ロード・ザ・ギャラリー・カフェ(Paradise Road The Gallery Cafe)はバワのオフィスを、デザイナーでパラダイス・ロードの創業者であるウダヤシャーンス・フェルナンド(Udayshanth Fernand)氏がカフェに改装し、1998年にオープンしました。
多くの日本人観光客、欧米人観光客が必ずといって良いほど訪れるコロンボの人気観光スポットの1つでもあります。

作品が展示されるギャラリー
カフェ内は、おしゃれな小物が並ぶショップ、ギャラリー、カフェ・レストランスペースに分けられています。
カフェはシックな色合いと雰囲気で統一されており、バワの美意識が感じられるでしょう。
緑豊かで日光が絶妙に取り入れられているカフェでゆっくり過ごすのも良いかもしれません。
夜はムーディーにライトアップされます。
日中と夜で違った雰囲気が味わえますので、それぞれの時間に訪れてもいいでしょう。
現在のギャラリースペースはオフィスの待合室として使われていました。

バーのあるテラス席
【名前】ギャラリー・カフェ(Paradise Road The Gallery Cafe)
【住所】2 Alfred House Rd, Colombo 00300
【営業時間】10:00~0:00
【ホームページ】http://www.paradiseroad.lk/gallery_cafe/
デ・サラム・ハウス:音楽家の自宅
デ・サラム・ハウス(De Saram House)は音楽家のドゥルヴィ・デ・サラム(Druvi De Saram)とシャルミニ・デ・サラム(Sharmini De Saram)の自宅として、1986年にバワが改装を手掛けた物件です。
2019年4月よりジェフリーバワ財団が管理を始め、一般に公開されました。
見学できるのは、前庭と後庭、ダイニングスペースです。音楽室の見学はできません。
(以前は音楽室やゲストがいなければ客室も見学できましたが、変わってしまったようです)
ドゥルヴィ・デ・サラムは著名なピアニストで、この家の真ん中にはグランドピアノが置かれた音楽室が配置されています。
ちなみに、兄弟のロハン・デ・サラム(Rohan De Saram)は著名なチェリストです。
デ・サラム・ハウスの見学するには事前にジェフリーバワ財団のホームページから連絡をして、訪問日時を確定させ、ツアー代金2,000ルピー(約1,000円)を支払う必要があります。
客室が4部屋用意されていて、宿泊することもできます。
こちらは、Saram氏の寝室だった部屋です。
バワ建築の特徴は随所に見られます。
こちらの共有スペースは、外と内の境界が感じられないつくりとなっています。
他にも、このような特徴は家の随所に見られます。
元々音楽家の家だけあって、居間にはピアノがあったり、アート作品などが掛けられていたりします。
【名前】De Saram House
【住所】No. 61/6, Ward Place, Colombo 7
【営業時間】見学の日時はホームページから連絡
外国人 2,000ルピー レジデンスビザ保有者 1,000ルピー
【ホームページ】https://geoffreybawa.com/Home
シーママラカヤ寺院:ベイラ湖に浮かぶ寺院
シーママラカヤ寺院(Seema Malaka)はベイラ湖に浮かぶ仏教寺院です。
ショッピングモールの「コロンボ・シティー・センター」の向かいにあたる位置にあります。
徒歩圏内に、コロンボを代表する仏教寺院であるガンガラーマ寺院があります。
こちらの2つの寺院のチケットは共通で使えるため、どちらかのお寺でチケットを購入した場合は、新しく購入する必要はありません。
ベイラ湖に浮かぶ小さな寺院ですが、壁面が格子となっており開放的なつくりが特徴的です。
屋根の曲線が美しく、都会にながらにして自然の風が感じられるお寺です。
また、ここは結婚式の記念写真を撮影する場所として人気のスポットです。
運が良ければ、サリーなどの民族衣装をまとった新郎新婦が見られるかもしれません。
【名前】シーマ・マラカヤ寺院(Seema Malakaya)
【住所】Sir James Pieris Mawatha, Colombo 2
【営業時間】24時間営業*チケットはガンガラーマ寺院と併用でRs.300(約180円)
【ホームページ】http://gangaramaya.com/【名前】ガンガラーマ寺院
【住所】61 Sri Jinarathana Rd, Colombo 00200
【営業時間】6:00~22:00*チケットはシーマ・マラカヤ寺院と併用でRs.300(約180円)
国会議事堂(Sri Lankan Parliament Building)
国会議事堂はコロンボ・フォートにある旧国会議事堂から東に12km、車で30分ほどの距離にあるディヤワッナ湖(Diyawanna Oya)に囲まれた島の上に建っています。
1978年に大統領制に移行し、国名をスリランカ共和国からスリランカ民主社会主義共和国に改称。
2月4日(独立記念日)に、セイロン首相のジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナ氏が大統領に就任します。
ジャヤワルダナ大統領が行政上の首都をこの地に移転し、スリ・ジャヤワルダナ・プラ・コッテという名称に決まります。
かつて、コッテ王国の首都ジャヤワルナダ・プラが置かれた場所でした。
1979年に当時の首相のラナシンハ・プレマダーサ(後の大統領)が国会から新しい国会議事堂をこの島に建設する信任を得て、設計をジェフリー・バワが、建築を三井建設が担当し、26ヶ月の工事期間を経て1982年4月29日に公開されています。
国会議事堂が建つ前はスリランカの独立運動家で「コッテのライオン(Lion of Kotte)」と呼ばれたエドワード・ウォルター・ペレラ(Edward Walter Perera)がこの島を所有していました。
国会議事堂内部の見学は、事前にホームページから氏名・パスポート情報・訪問日時・訪問目的等を連絡し、許可がおりれば可能です。
そのため、見学したい場合は事前に余裕をもって連絡しましょう。
また、入場にはパスポートが必要ですが、貴重品を含むすべての持ち物は島内に持ち込むことができず、車に置いてくるように指示されます。
預かってもらうこともできません。
そのため、訪問手段としてはカーチャーターが現実的でしょう。
その他規則はこちらをご確認ください。
島に渡る前に専用のシャトルバスで島内に移動します。
島に渡る前、国会議事堂の建物の到着時、建物内に入る前と、何度も身体チェックがあります。
国会議事堂内は素晴らしい装飾がされ、威厳に満ちた雰囲気ですので、時間に余裕のある方はぜひ訪れてみてください。
【名前】国会議事堂(Parliament of Sri Lanka)
【住所】Parliament Approach Rd, Sri Jayawardenepura Kotte
【営業時間】見学日時はホームページから連絡
平日の国会非開催時に見学可
【ホームページ】https://www.parliament.lk/ 見学に関するページ
最後に
今回はスリランカを代表する建築家、ジェフリー・バワのコロンボにある建築をご紹介しました。
観光の時間に余裕がない方でも、コロンボであれば短時間で彼の建築を楽しめます。
こちらの記事では、バワ建築が集まるベントタのホテルについてご紹介していますので、もっとバワ建築を見たいという方はご参照ください。

スリランカの歴史と自然が好き。帰国してからコーヒー派から紅茶派へ転向。毎日のように紅茶を飲んでいますが、スリランカの香り豊かな紅茶が恋しい日々です。。。
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