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【ベントタ】スリランカを代表する建築家「ジェフリー・バワ」ホテル6選!

2019年5月28日

スリランカについて調べたことがある人は「バワ建築」、「ジェフリー・バワ」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
ジェフリー・バワ(1919ー2003)はスリランカを代表する建築家。

アマンリゾートのエイドリアン・ゼッカ氏にも影響を与えたと言われています。
彼の建築物を一目見るためスリランカを訪れる人もいるほど。
スリランカ南西部海沿いの街ベントタは、バワが建築家になる前から庭園造りをしていた地であり、またバワの建築物が集中する地。

今回はベントタのバワ建築ホテルを5つご紹介します。
こだわり抜かれたバワ建築の魅力を肌で直接感じてみませんか?

(記事内の情報は2019年5月22日現在のものです。)

ジェフリー・バワ建築って?

ジェフリー・バワの経歴

ジェフリー・バワ(Geoffrey Bawa)は20世紀で最も影響力のあるアジアの建築家の1人とされるスリランカの建築家。
スリランカムーア人と英国人のハーフである父と、スコットランド人とスリランカ人を祖先に持つ母のもとに生まれ、裕福な家庭で育ちました。

イギリスで法律を学び弁護士になった後、スリランカに戻り建築家になることを決意。
33歳でイギリスのAAスクールに入学、38歳でイギリス王立建築協会の一員となりました。

彼が世界的に知られるようになったのは「The Aga Khan Award for Architecture」での受賞。
このアワードの創設以来3度目となる「The special chairman’s award」を受賞し、また非ムスリム初の受賞ということでアワードが始まって以来の栄誉だとされました。

彼による建築物は50以上にわたり、有名なものには首都スリジャヤワルダナプラコッテの国会議事堂、大阪万博のパビリオンなどがあります。
スリランカ政府の観光プロジェクトに関わる重要なホテルも数多く設計しました。

バワ建築の特徴

バワ建築は独創的な「熱帯建築」と称されます。
彼の建築では、自然を取り入れた開放的な空間が特徴。

ある建築家がバワの建築を評した言葉に以下のものがあります。

”彼の空間と気候に対する叙情的な理解はすべての作品の本質から醸し出されていて、また伝統というものを想起させる。”

バワの建物は自然の中に落ち着いて、その場所によって作られることを意図して設計されています。
建築物は自然を避けたり制御したりするのではなく、擁するために。
バワは屋内と屋外の障壁を最小化することに努め、その代わりに建物と風景が一つになることを可能にしました。

また、バワは“スリランカのライフスタイルにあう”デザインと様式を目指しました。
例えば、傾斜屋根、張り出したひさし、ベランダ、中庭、池とガラスのない窓。
これらは高い開放性、換気性、日当たりの良さを生み出しました。
実際、囲いのある中庭、二重のスキンタイル、格子の出窓など、バワのデザイン要素の一部は現在でもスリランカの住居に吸収されています。

このような自然との一体性が、バワ建築の特徴の1つ。
この例として有名なものが「インフィニティープール」。
インフィニティープールとは、海側のプールの水面を水平線と平行にし、柵などを作らずに縁から水をそのまま流すことで、まるで水平線に溶け込むかのようにデザインされたプールのこと。

シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズの屋上にあるものが有名です。
実はこのインフィニティープールの考案者は、ジェフリー・バワ。
バワが設計したHeritance Ahungalla(ヘリタンス アフンガッラ)にあるプールが、初代インフィニティープールなんです。

まさに自然と一体になったデザインですね。

バワ建築はどこにあるのか?

ジェフリーバワは多くの住宅、ホテル、学校、レストハウスなどをデザインしていますが、宿泊や見学が可能なホテルや建物はある程度限られています。

バワ建築があるのは、主に以下の7つの場所です。

  • バワの別荘や兄ベヴィスの庭があるベントタ周辺
  • バワの住宅やオフィスがあった最大都市コロンボとその周辺
  • 世界遺産のシーギリヤ、ゴールの近く
  • コロンボから南に1時間ほどのカルタラ周辺
  • 空港最寄りのビーチリゾートのニゴンボ
  • アマンリゾートが進出したタンガッラ
  • バリ島、インドなどの海外

今回その中でも、最もバワ建築のホテルが集中しているベントタを紹介します。

ベントタのバワ建築ホテル6選

コロンボから列車で海沿いを1時間半、スリランカ政府によって開発されたリゾート地、そこがBentota(ベントタ、ベントータ)。
スリランカ政府がジェフリーバワにホテルの建築を依頼したため、ベントタにはバワ建築が多くあります。

ベントタ駅の1つ手前のAlthugama(アルスガマ)駅の方が大きく、バスターミナルや銀行、スーパーもあるのでそこから歩いて行くのも良いでしょう。

今回は地図上に黒い太文字で記された、ベントタにある5つのバワ建築ホテルをご紹介します。

バワの理想郷「Lunuganga」

ルヌガンガはバワが建築家になる前から他界するまで、生活と創作の拠点であった特別な場所。
バワはイタリアの湖畔にあるヴィラを買って住むつもりでしたが、予定通りにいかず、スリランカに帰国。

そして、イタリア庭園を南国の自然の中に作り上げようとゴム農園だった土地を買い、ルヌガンガ(塩の川)と命名。
ここでは、バワが自分でデザインした家具やお気に入りのアーティスト「ラキセナナヤケ」の作品が多く見られます。

また、バワがメイドを呼ぶために設置した14つの鐘もあり、彼の生活を垣間見ることができるのはここならでは。
庭園は一般公開され、建物はカントリーハウスホテルとして運営されています。
見学は1日2回行われている1時間半のガーデンツアーに参加する必要があります。

時刻は9:30と14:00。
料金は1500ルピー。

宿泊者は入場無料で、宿泊者しか入れない建物もあります。
バワ建築ファンなら1度は泊まりたいホテルです。

【名前】Lunuganga
【住所】Dedduwa, 80500 Bentota, Sri Lanka

 

バワ、もう一つのガーデン「Boutique 87」


バワがルヌガンガを構成する一つとして構想した場所とされています。

1720年に建てらたスリランカ伝統のショップハウスを彫刻家のLydia Petroniaが1970年代に買い取り、ジェフリーバワが改装を手掛けたものです。
18エーカーにも及ぶ広い敷地を有するが、客室は2部屋のみ。

バワがLydiaに建物を二つ購入するように勧めたそうですが、もう一つの建物はゴールロード沿いに建っています。
当初はゴールロード沿いに入口があったそうだが、バワは180度回転させて建物が庭に面するように変えたそうです。


Boutique 87に宿泊せずにガーデンツアーにのみ参加することもできます。
料金は一人2,000ルピー(最小4名、最大20名)

大きな池、枝が這うように伸びる中に静かに立つ中国式の大きな壺、池に浮かぶ島に立つ大きな木、朽ちた遺跡のような教会、土地の境界線を示すモニュメント、バワが弟子たちに講義をした場所、バワが紅茶やコーヒーを飲んでいた場所など、見所が多くあります。

日が暮れると、庭の各所にキャンドルが灯され、木々がライトアップされます。
バワ建築は朝、昼、晩と時間の経過とともに表情を変えるのが魅力の一つです。
宿泊すれば、それが存分に味わえます。

【名前】Boutique 87
【住所】No.87, Galle Road, Bentota
【ウェブサイト】https://www.boutique87bentota.com/contact/

デザイン性の高いブティックホテル「Paradise Road The Villa」

ザ・ヴィラは1987年に創業した有名雑貨「Paradise Road」が経営するブティックホテル。
白と黒のストライプが代名詞のパラダイスロード、ここでもそのデザインがちらほら。
パラダイスロードの洗練されたデザインと、バワ建築のシンプルで直線的なデザインがうまく調和している空間となっています。

まっすぐに伸びる屋外プールも印象的。
敷地の真横には線路があり、そこを超えた先はビーチです。

【名前】Paradise Road The Villa
【住所】138/18 – 138/22 Galle Road, 80500 Bentota, Sri Lanka
【ウェブサイト】http://www.paradiseroadhotels.com/villabentota/

 

パラダイスロードが経営する「The Gallery Cafe」

パラダイスロードは、コロンボで「The Gallery Cafe」というカフェも経営しています。
こちらもバワ建築で、人気の観光スポット。
詳しくは以下の記事で紹介されています。

コロンボのおすすめカフェ5選!シティリゾートで一息つける、おしゃれ空間…

 

緑の庭が美しい「Club Villa」

The Villaのすぐ隣にある「クラブヴィラ」は日本のばんせい証券が経営するブティックホテル。
こちらはバワが友人のために設計したもの。

バワが設計した椅子とテーブルが並ぶ、広々とした庭にはよく日が当たり、緑の芝生が綺麗でとても心地良いです。
洒落たお部屋は手編みのバティック(東南アジア産のろうけち染の布)とペインティングで装飾されています。
ロビーにある、バワお気に入りのアーティスト「ラキセナナヤケ」の壁画にも注目してみてください。

【名前】Club Villa
【住所】138/15, Galle Road , 80500 Bentota, Sri Lanka
【ウェブサイト】http://www.clubvillabentota.com/

 

バワが最初に手がけたビーチリゾートホテル「Avani Bentota Resort & Spa」

スリランカ政府の観光開発計画でバワが最初に設計を手がけたビーチリゾートホテル「アヴァニ・ベントタリゾート&スパ」。
ビーチに面して横に伸びる2階建ての宿泊棟は大きな赤茶色の瓦屋根が特徴的です。
屋根には四角く穴が開いており、2階客室のバルコニーからもビーチが見えるように設計されています。

この不思議なデザインは、バワ建築の特徴のひとつ。
気づかれづらい場所にあるので、探索して見つけてみてください。
プールは2つあり、奥のプールがバワのオリジナルデザイン。

ちなみに、アヴァニ・ベントタから歩いてすぐのところにあるベントタ駅も、ジェフリーバワによる設計で、駅のメンテナンスはアヴェニ・ベントタが行なっている。

駅はツーリストビレッジになっており、観光案内所、土産物屋などがあります。

【名前】Avani Bentota Resort & Spa
【住所】Bentota, 80500 Bentota, Sri Lanka
【ウェブサイト】https://www.serendibleisure.com/avanibentota/

本格的アーユルヴェーダ「Heritance Ayurveda Maha Gedara」

ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ガダラ」は、アルスガマの北隣の町、Beruwala(ベールワラ)にある本格的なアーユルヴェーダリゾート
草木が茂る整えられた広い庭を、送迎用の車で抜けるとレセプションがあります。

レセプションの先にはラキ・セナナヤカのレリーフがあります。
さらに進むと、バルコニーからプールと、ヤシの木、砂浜の海の眺めが見てとても美しいです。

ここでは、アーユルヴェーダドクターの診断の元、各自にあった施術・食事・薬が用意されるため、薬が置かれる宿泊者用の棚があります。

【名前】Heritance Ayurveda Maha Gedara
【住所】Moragalla Post Office, A2, Beruwala 12070
【ウェブサイト】https://www.heritancehotels.com/ayurveda/

 

【番外編】兄ベヴィスの庭「ブリーフ・ガーデン」

ベヴィス・バワ(Bevis Bawa)は造園家として知られています。
ベントタ郊外にあるブリーフ・ガーデン(Brief Garden)にはミステリーの女王アガサ・クリスティーや、オーストラリアの著名芸術家のドナルド・フレンドなど世界の著名人が訪れています。

ガイドツアーがあり、決まった時間に回るルヌガンガとは違い、こちらは自由に見学するスタイルです。
なお、こちらに宿泊することはできません。

見学して回ると、ルヌガンガとの共通点と相違点が見られ、非常に興味深いです。

ドナルド・フレンドはベヴィスの恋人と言われ、ブリーフガーデンに6ヶ月間ほど滞在し、多くの作品を創作しています。

バワ兄弟はゲイだったそうです。
このドナルド・フレンドは後に、ジェフリー・バワをバリ島のサヌールに招聘して、アジアリゾートの源流となる別荘「バトゥシンバ」を建てています。

さらにその後、アマンリゾートのエイドリアン・ゼッカはバトゥシンバのドナルド・フレンドの別荘に住んだことからアマンリゾート、アジアンリゾートの原点としてジェフリー・バワの存在が知られることになります。

まとめ

今回はベントタにあるジェフリー・バワ建築を5つ紹介しました。
スリランカファンだけでなく、多くの人々を引きつけるバワ建築の魅力。
ベントタは、彼の作り出した世界をビーチリゾートと共に楽しめる格好の場所です。
バワが理想とした自然と一体となった空間を、ベントタで味わってみませんか?
最後にバワ建築のリストをご紹介します。

ジェフリーバワ建築のリスト

ベントタとその周辺

・ベントタ・ビーチ・バイ・シナモン:2019年5月現在改装中
・アヴァニ・ベントタ:本ページ参照
・パラダイス・ロード・ザ・ヴィラ:本ページ参照
・クラブ・ヴィラ:本ページ参照
・ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラ:本ページ参照
・ヘリタンス・アフンガッラ:ベントタから15kmほど南にある。世界初のインフィニティープールを持つ。

世界遺産周辺

・ヘリタンス・カンダラマ:世界遺産シーギリヤ、世界遺産ダンブッラの近くにあるバワの代表的ホテル。
・ジェットウィング・ライトハウス:アマンリゾートが進出した世界遺産ゴールの近くにあるバワの代表的なホテル。

コロンボとその周辺

・ナンバー11:バワの旧自宅。事前予約制のツアーで見学可能。宿泊も可能。
・パラダイス・ロード・ザ・ギャラリー・カフェ:バワの旧オフィス。現在はカフェレストラン。
・グランド・オリエンタル・ホテル:コロンボ港を見下ろすレストラン・バーの改装をバワが手掛けている。
・シーマ・マラカヤ寺院:ベイラ湖に浮かぶ寺院。
・国会議事堂:スリジャヤワルダナプラコッテの湖上。

カルタラ周辺

・ザ・ブルー・ウォーター:バワ晩年の設計。Wadduwaにあるビーチリゾート。
・アヴァニ・カルタラ:バワが改装を手掛けた(内戦の影響で途中で改装を中止している)。
・アナンタラ・カルタラ:バワの晩年に設計され、弟子が引き継ぎ完成させた。

ニゴンボ

・ジェットウィング・ラグーン:バワが最初に手掛けたホテル。弟子が改装を行った。
・ジェットウィング・ビーチ:バワが設計し、弟子が改装を行った。

タンガッラ

・ザ・ラスト・ハウス:アマンリゾートが進出したダンガッラにあるブティックホテル。

マータラ

・ルフナ大学:南部高速鉄道の終点 マータラにある大学

ミリッサ

・レッド・クリフス:2019年5月現在 閉鎖中

海外

・タージ・コナマーラ:インドの南の玄関口 チェンナイにある5つ星ホテル
・ヴィラ・バトゥジンバ:インドネシアのバリ島のサヌールにあるヴィラ

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