【キャンディ観光】街の真ん中にある監獄。旧ボガンバラ刑務所に行ってみた!
キャンディの中心地、賑やかなマーケットやバス停のすぐ裏手に突如として現れる巨大な「城壁」。 そこは、かつて受刑者たちから恐れられたボガンバラ刑務所(Bogambara PrisonBogambara Prison)でした。
2014年に刑務所としての役割を終え、現在は一般開放されているこの場所。観光ガイドブックにはまだ大きく載っていない、少しディープなキャンディの一面を見に行ってきました。
目次
ボガンバラ刑務所とは?
英国統治時代の「鉄壁の監獄」
1876年、イギリス植民地政府によって建設。
ロンドンのミルバンク刑務所をモデルに、一望監視を目的とした設計が採用されました。スリランカ全土から凶悪犯・政治犯が収容され、国内2ヶ所しかない死刑執行場所のひとつで、「一度入ったら生きては出られない」と恐れられた場所です。
2014年、138年の歴史に幕
老朽化と過密状態の解消のため、刑務所機能は郊外のパレケレへ移転。長年閉ざされていた門が、一般に開放されるようになりました。
「負の遺産」から「文化拠点」へ
政府主導で「ボガンバラ・カルチャー・パーク」として再開発中。赤レンガの壁や独房を活かしながら、博物館・ホテル・レストランへの転用が計画されているとのこと。
ただ現在は旧刑務所の建物がそのまま公開されており、当時の面影を実際に見学することができます。
実際に潜入!
地元の人でにぎわうセントラルマーケットの隣に突如として現れる巨大な城壁。

最初のアーチをくぐると、入場料(500ルピー)の支払い場所があります。

門には当時の受刑者や面会者に向けられた警告の言葉が以下の内容でシンハラ語、タミル語、英語の3ヶ国語で記されております。
NOTICE(注意)
この刑務所に対して、いかなる人物も
酒類・発酵酒・アヘン・薬物・タバコ・現金・手紙、またはその他の禁止品を持ち込む、あるいは持ち込もうとすることは禁じられています。
これらの禁止品を持ち込んだ場合、刑務所長の命令により法律に基づいて処罰されます。

2つのアーケードをくぐり抜け、いよいよ刑務所跡へ。
真ん中の黒い入口で係員にチケットをみせます。

剥げた壁、錆びたアーチ、残されたままの壁画。当時の面影があちらこちらに残っています。見学できるのは1階部分のみですが、その静けさと空気感だけで十分に伝わるものがありました。


受刑者たちはいったい、この光に何を見ていたのでしょう。


廊下の突き当たりの壁に、シンハラ語の一節と仏教のシンボルの法輪が描かれていました。
罪を罰するだけでなく、更生を促す場所でもあったことが、この壁画からうかがえます。

「真珠や宝石、金などを 身に纏うことができなくても 徳と知恵、そして技術(学問)を身につけたそんな子供こそが、最も愛されるべき宝である。」(翻訳アプリより)


外光がほとんど届かない部屋の奥で、鮮やかな色彩を放っているのが印象的でした。

古いボードには、かつてここに収容されていた人数を管理していたであろう痕跡が残っていました。

現在は立入禁止ですが、錆びた手すりと朽ちかけた屋根が、当時の構造をそのまま伝えています。

キャンディの街中にいることを、一瞬忘れてしまうような静けさ。

ここにいた受刑者たちは、いつかこの門を出る日を考えて過ごしていたのでしょうか。
基本情報
アクセス
ミュニシパル・セントラル・マーケットのすぐ隣、キャンディの大型ショッピングモール「キャンディ・シティ・センター(KCC)」から徒歩約5分の位置にあります。
入場料
500ルピー(外国人料金)
※現金支払いのみ
開館時間
9時45分~16時00分

さいごに
キャンディの街中にこんな場所があるとは、来るまで全く知りませんでした。
有名な仏歯寺やローカルマーケットから歩いて行ける距離にありながら、観光客の姿はほとんどなく、刑務所だった頃の空気がそのまま残っています。華やかな街なかとは違う、静けさが強く印象的でした。
138年にわたって人々を収容し、死刑も執行されてきた場所。独房、壁画、朽ちかけた建物など、歴史の重みを肌で感じたいなら、一度足を運んでみる価値は十分あります。
キャンディ観光のついでに、興味のある方はぜひ寄り道してみてください。

世界中を旅して、スリランカにたどり着きました。食べることと、手仕事が好きです。
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