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【現地レポート】スリランカ版「Walk for Peace」を見てきた!独立広場の式典と僧侶たちの最終日

2026年4月30日

2026年4月28日(火)、コロンボで「Walk for Peace」の最終日を見学してきました。

もともとはアメリカ発のピースウォーク。テキサス州からワシントンD.C.まで約3,700km、108日間をかけて歩くという、壮大なスケールの行進です。出発当初は沿道の人もまばらでしたが、宗教も人種も超えて、ひたむきに前を向いて歩き続ける僧侶たちの姿が少しずつ共感を呼び、やがて世界中のメディアで取り上げられるほどの注目を集めました。日本国内のニュースでも報道されていたので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

この行進がスリランカでも開催されると決まると、スリランカ国内でも大きな話題に。
スリランカに滞在していたこともあり、最終日の様子を実際に見てみようと、会場へ足を運びました。

Walk for Peaceとは

「Walk for Peace(平和のための歩く旅)」は、アメリカ・テキサス州フォートワースを拠点とするベトナム系仏教僧侶、パンナカラ師を中心とした、文字通り歩いて平和を訴える行進です。

もともとはアメリカで、テキサス州からワシントンD.C.まで約3,700kmを108日間かけて歩ききるという、前例のない旅として始まりました。2026年2月10日にワシントンD.C.へ到着し、その流れでスリランカでの開催が実現しました。

テーマは「Ehipassiko(エヒパシコ)」。
パーリ語で「来て、見てください」という意味を持ちます。平和とマインドフルネス、そしてすべての生き物への慈しみ(メッタ)を広めることを目的に、ラオス・ミャンマー・タイ・ベトナム出身の12名の僧侶たちが、スリランカの道を歩きました。スリランカ大統領のアヌラ・クマーラ・ディサナーヤカ氏も公式にサポートを表明し、国家プロジェクトとして迎えられました。

ルート・距離・日数

今回のスリランカ版は7日間、約210kmの旅。
スタートはアヌラーダプラの聖地・ジャヤ・スリー・マハー・ボーディにて、祝福を受けて出発しました。

・4/21:Anuradhapura(出発式典)
・4/22:Dambulla → Matale
・4/23:Matale → Kandy(仏歯寺)
・4/24:Kandy → Beligammana
・4/25:Beligammana→ Tholangamuwa
・4/26:Tholangamuwa → Yakkala
・4/27:Yakkala → Kelaniya
・ 4/28:Kelaniya → Colombo

これはスリランカの中心部から南へ縦断するルートで、スリランカ最大の仏教遺跡や聖地を通りながら、最終的にコロンボの独立広場へたどり着くという設計です。

ちなみにアメリカでの旅が極寒の中、凍った道を歩いたのに対し、スリランカは最高気温40℃という灼熱の中を裸足。信者の方たちがアスファルトに水をかけたり、バナナの葉や花を道に敷いてくれたりしていたそうです。

最終日、現場で見た光景

私が見たのは、最終日の4月28日。
キャラニヤ(ケラニヤ)寺院を出発した僧侶の一行が、コロンボの独立広場に向かって歩いているところを目撃しました。

道沿いには沢山の人が集まっていて、沿道に並んで手を合わせたり、お花を差し出したり。年配の方も、子供連れの家族も、若者も。多くの人が白い服で身を包み、沿道で僧侶たちが歩いてくるのを待っていました。

沿道で僧侶たちが歩いてくるのを待つ人々
当日はコロンボ市内の多くの道路で通行制限が実施
コンクリートで足を火傷しないように、直前に水が撒かれていました
独立広場へ向かう僧侶たち

僧侶たちはオレンジ色の袈裟を纏い、静かな表情で一歩一歩踏みしめるように歩いていました。7日間、210kmを裸足で歩いてきた疲れなんて感じさせないような、不思議な凛々しさがありました。

僧侶たちの後ろには、多くの人が追いかけていました
独立広場へ道
看板を作って駆け付けているひとも

その後、独立広場での式典も少し見ることができました。
大統領の出席のもと厳かに行われていて、菩提樹の苗木が儀式的に手渡されたり、静かな祈りの空気が漂っていました。

人々の視線の先で式典が実施

式典の様子
周辺のモニターで、式典をみる人々

会場ではダンサラ(Dansala)も行われており、アイスやジュースが来場者に無料で振る舞われていました。

※ダンサラとはスリランカの仏教文化に根付いた慣習で、食べ物や飲み物を無償で提供することで徳を積む行為のこと。

アローカという犬

今回の行進で注目を集めていた一つが、一匹の犬「アローカ(Aloka)」。

サンスクリット語で「光」を意味するこの名前を持つアローカは、もともとインドの野良犬。
僧侶たちが2022年にインドを歩いていた際に出会い、なんと車に轢かれても諦めずについてきたというエピソードをもっています。そのあとアメリカに連れ帰られ、Walk for Peace USAにも同行した「平和の犬」として世界的に有名な存在になっています。

行進の途中、そして式典の場でも、アローカの姿を実際に見かけました。
僧侶たちと並んで歩き、式典の間も静かに落ち着いていて、その落ち着きぶりに驚きました。言葉は通じなくても、長い旅をともにしてきた僧侶たちとの間に、深い信頼関係が築かれているのが傍から見ていてもよくわかりました。

さいごに

正直、最初は「スリランカで大きなイベントがあるみたい!」くらいの気持ちで足を運びました。ところが実際に目にしたのは、210kmを歩いてきた僧侶たちの静かな姿、沿道で見守るたくさんのスリランカの人たち、そして数多くの国をともに旅してきた一匹の犬。言葉も国籍も違う人たちが、「平和」というひとつの言葉でつながっている空間がそこにありました。

もしこの記事をみてもっと知りたい!見たい!という方は「Walk for Peace」で検索してみてください。記事やYouTubeなど、さまざまなメディアで取り上げられています。

参考サイト

https://www.walkforpeace.gov.lk/
https://dhammacetiya.com/walk-for-peace/
https://www.newsfirst.lk/2026/04/17/walk-for-peace-comes-to-the-island-of-peace-sri-lanka-to-host-global-buddhist-pilgrimage-with-maharaja-media-as-partner
https://lakpura.com/ja/pages/jaya-sri-maha-bodhi?srsltid=AfmBOorbYmqdkL1Ap-LXDxnEaodsvK84jxXQtV9A38jez7sF66PTSnfQ

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