1月21日より空港再開!隔離措置・PCRテスト・ビザ・ホテル・観光地などについて
スリランカは2021年1月21日から、空港からの入国を再開しました。
観光省のページに隔離措置・ビザ・PCRテスト・ホテル・観光地・移動手段・コロナ保険などについて、詳細が公開されています。
ワクチン接種後2週間を経過した人の場合は7日間、そうでない人の場合は14日間は政府認定のホテルの中から選んだ先に滞在しながら、許可されている観光地に行くことはでき、ホテル内のプールやスパなどを楽しむこともできます。
もちろん、ソーシャルディスタンスを保つなどガイドラインの遵守は必要です。
一方で、現地の人と交流したり、接触するようなことは禁じられています。
7日間あるいは14日間で訪問して良いお店も政府系のお土産ショップ2軒に限られています。
ワクチン接種後2週間が経過している人は7日目が過ぎた8日目から、そうでない人は14日目を過ぎた15日目からは現地の人に会ったり、泊まる場所も認定されたホテル以外でも可能です。
ウェブサイトでは、隔離措置はなし!と記載していますので、この7日間あるいは14日間は制限付き期間といったところでしょうか。
到着時のPCRテストは宿泊するホテルの検査室(個室)で受けます。
本記事では詳しい内容を見ていきます。
目次
対象は観光ビザ
今回の対象は観光ビザです。
ビジネスビザは対象になっていません。
対象国は全ての国
基本的には全ての国から渡航可能ですが、状況の応じて例外が発生する場合があります。
現在はイギリスからの渡航については、制限が出る可能性があります。
詳しくは、info@srilanka.travel に問い合わせください。
最短滞在日の設定はなし
最短滞在日は設定されていませんので、3〜4日の滞在も可能です。
政府が「Safe & Secure Level 1(安全&安心レベル1)」と認定したホテルに泊まり、政府が訪問を許可している世界遺産や国立公園などに行き、旅行を楽しむことが可能です。
制限付きの7日間あるいは14日間
今回の入国で、隔離措置はありません。
ただし、最初の7日間あるいは14日間は政府が「Safe & Secure Level 1(安全&安心レベル1)」と認定したいずれかのホテルに滞在する必要があります。
認定されたホテルであれば、複数のホテルに滞在することも可能です。
例えば、最初はビーチリゾートに滞在して、その後は、丘の上にあるホテルに滞在するということも可能です。
7日間あるいは14日間は、許可された観光地以外に外に出ることは禁止されています。
到着時のPCRテストが陰性であれば、7日目あるいは14日目経過後は他の場所に滞在することも可能です。
事前にホテル予約・PCR検査予約・コロナ保険の加入が必須
ビザ申請前に「ホテルの予約」、「PCR検査の予約」、「新型コロナウイルス保険への加入」を完了させる必要があります。
この時点で宿泊代金、PCR検査代金、コロナ保険加入料を支払います。
滞在期間に応じて、必要なPCRテストの回数分の費用を先に支払います。
必要回数にはついては本記事後半に記載しています。
手続きにはモバイルアプリケーション”Visit Sri Lanka”を使います。
宿泊予約・PCR検査予約、新型コロナウイルス保険加入の手続きを終えると、宿泊予定先のホテルから照会番号が発行されます。
この照会番号は、オンラインでビザ申請する際のフォームに入力する必要があります。
ビザの申請方法
ビザの申請はオンライン(ETAのウェブサイト)で行います。
オンラインのフォームで、滞在先住所は照会番号を発行したホテル名・住所・発行された照会番号を入力してください。
健康申告書の提出
搭乗時・入国時に健康申告書の提示・提出が求められます。
健康申告書は以下のページで確認することができます。
https://sltda.gov.lk/storage/common_media/Health_Declaration_Form_061120202182760486.pdf
認定ホテルの一覧
最初の7日間あるいは14日間を過ごす「安全&安心レベル1」のホテルの一覧が公開されています。
ゴール県のホテルが多く、コロンボは1軒のみです。
コロンボ県1軒
トリンコマリー1軒
ガンパハ県2軒
キャンディ県2軒
マータレー県2軒
バッティカロア県2軒
ハンバントータ県3軒
マータラ県6軒
ヌワラエリヤ8軒
カルタラ県10軒
ゴール県18軒
PCR検査について
フライト96時間前のPCR検査
まず、フライト96時間前までに受けたPCR検査の陰性結果が飛行機に搭乗する際に求められます。
到着時のPCR検査
宿泊先のホテルで、チェックインの前にPCRテストを受けます。
PCRテストの費用は40米国ドルです。
PCRテストの結果は、ホテルがモバイルアプリで当局に報告し、そのコピーがゲストにも送付されます。
パスポート番号が観光客を識別する番号として活用され、PCRテスト結果や支払いの履歴を確認します。
96時間未満の滞在の場合
・PCRテストは到着時のみ。
・帰国前にPCRテストは必須ではありませんが、搭乗する航空会社や行き先の国が、搭乗前のPCRテストを要求している場合はその限りではありません。
96時間以上〜14日未満の滞在の場合
・PCRテストは到着時と出国前に受けます。
・認証されたホテルに滞在します。
・到着時のPCRテストが陰性であれば、指定された観光地を訪れることができます。
・出国前にPCRテストを受けます。例えば8日目に出国する場合は、6日目あるいは7日目にPCRテストを受ける必要があります。
・PCRテストの費用は1回当たり40米国ドルです。
14日以上滞在する場合
・PCRテストは到着時と11日目〜14日目に受けます。
・14日間は認証されたホテルに滞在します。
・到着時のPCRテストが陰性であれば、指定された観光地を訪れることができます。
・2回目のPRテストは11日目〜14日目に受けます。
・2回目のPCRテストが陰性で到着から14日間が経過したら、認証ホテル以外にも宿泊ができるようになります。
PCR検査のキャパシティー
現在(1月13日)は2,500人/日が最大対応人数です。
数週間後には、3,300人/日になる予定です。
新型コロナウイルス保険とは?
入国にはスリランカのPeople’s Insurance PLC社の保険に加入が必要です。
保険料は30日間で12米国ドルです。
保険金は5万米国ドルまでカバーされます。
30日を超えて滞在する場合を保険期間の延長手続きを行う必要があります。
保険の内容は以下のページに公開されています。
https://sltda.gov.lk/storage/common_media/COVID-19%20Insured%20(1)2114407123.pdf
保険内容の一部の以下の通りです。
政府が指定した病院での部屋代 158000ルピー/日 最大30日まで
中間センターの部屋代金 15,000ルピー/日 最大30日まで
集中治療費:10万ルピー 最大30日まで
入院代、医療・手術代、ナースや常駐医の費用:状況によって
PCRテスト、薬、スキャン、X線など政府認可の隔離ホテルで、厚生省認可のメディカルオフィサーによって推奨された処置:状況によって
外科医や麻酔医の料金:状況によって
政府に認可された隔離ホテルの部屋代 15,000ルピー/日 21日まで
救急車が手配できなかった場合の移動費用
など
訪問可能な観光地
最初の7日間あるいは14日間に訪問可能な観光地は以下の17ヶ所です。
シンハラージャ森林保護区
ヤーラ国立公園
国立公園サファリ ※6:00-18:00 事前連絡が必要
Eth Athurusevana(Elephant Transit home)※6:00-18:00 事前連絡が必要
カウドゥッラ国立公園※6:00-18:00 事前連絡が必要
ウィルパットゥ国立公園※6:00-18:00 事前連絡が必要
ミリッサ・ホエールウォッチング※6:00-18:00 事前連絡が必要
ピンナワラ公園 ※8:00-17:00
ピンナワラ象の孤児院 ※8:00-17:00
リディヤガマ・サファリ・パーク ※8:00-17:00
シーギリヤロック ※6:30-17:30 シーギリヤレディーは同時に8名まで、博物館は同時に60名まで
アヌラーダプラ(スリー・マハー菩提樹は除外)※6:30-17:30 博物館は同時に60名まで
ポロンナルワ ※6:30-17:30 博物館は同時に60名まで
ペラデニヤ植物園 ※8:00-17:00 一度に一組のグループになって行動。水の持参を推奨
ラクサラ・キャンディ店
ラクサラ・ピンナラワ店
仏歯寺 ※11:30-13:30 衛生管理がされた靴カウンターに靴を預ける
詳しくは以下のページをご覧ください。
https://sltda.gov.lk/storage/common_media/Tourism%20Sites%20&%20Attractions547696760.pdf
7日間あるいは14日間は認定ホテルの滞在となるため、日帰りで訪れることになります。
食事や洗濯などで一時滞在する場所も、当該地域の当局に相談、指示を受ける必要があります。
移動手段について
空港からホテルへはホテルや旅行代理店が手配した車やバスで移動します。
他のグループと混ざることはなく、自分たちのグループのみが乗った車両でホテルに向かいます。
最初の7日間あるいは14日間の移動は、事前にホテル・旅行代理店に報告し、車両を手配する必要があります。
最初の7日間あるいは14日間では公共交通機関の利用は禁止されています。
15日目以降は公共交通機関の利用は禁止ではありませんが、推奨されていません。
ご自身の移動履歴を記録し、保管しておく必要があります。
国内のフライトを利用することは可能です。
PCR検査で陽性結果が出た場合
無症状の場合
滞在先のホテルで隔離環境に置かれ、ホテルドクターと地域当局の厳しい監視下となります。
ホテルや厚生省の判断で、隔離専用に確保されているホテルやセンター、病院、中間保護センターなどに移送される場合があります。
また、ホテル内の隔離体制では対応できない人数の集団感染が発生した場合は、予め確保している隔離専用のホテルに移動します。
症状がある場合
症状がある陽性者が出た場合は、直ちに認可されている私立病院に移送されます。
救急車での搬送などの費用は新型コロナウイルスの保険でカバーされます。
救急車が手配できず、他の手段で移動した場合も保険でカバーされます。
ホテルスタッフの管理
旅行者と接するホテルスタッフは旅行者の最初の14日間が終わるまで、それに加えて、旅行者がホテルを去ってから14日間はホテルから外に出ることはできません。
ローカルコミュニティーに感染を広げないための措置です。
ローカルゲストの制限
外国人ゲストが最初の14日間を終えるまでは、ホテルはローカルのゲストの宿泊やホールの利用などを扱うことはできません。
お問い合わせ
上述のように、最初の14日間はスリランカの町に暮らす人たちとの触れ合いはできませんが、世界遺産など指定された観光地やホテルでの滞在を楽しむことはできます。
アーユルヴェーダは本来は2週間ゆっくりと滞在することを推奨されていますが、この機会に、14日間はゆっくり滞在して、体調の整える時間にするのも良さそうです。
日本に帰国した際にも自宅隔離の必要がありますが、買い物に行くことはできますので、主にリモートワークで働かれている方には、普段とそこまで変わらずに過ごせるようにも思います。
ビザ取得・ホテルや移動手段の手配について、ご相談を承っております。
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「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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