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紅茶ファンが通うセイロンティー専門店「青山ティーファクトリー」

2022年5月30日

神保町にある青山ティーファクトリーには、2016年から訪れていますが、行くたびに紅茶通のお客さんがいます。

青山ティーファクトリーと検索すると、紅茶好きな方が絶賛する投稿がいくつか引っ掛かります。

セイロンティー誕生150周年だった2017年に弊誌スパイスアップ・スリランカ第2号で紅茶特集を組み、現地の茶園を訪れましたが、ヌワラエリヤ郊外の茶園を紹介してくださったのは青山ティーファクトリーのオーナー清水さんでした。

清水さん曰く、「すご腕マネージャーがいて、このマネージャーが来てからクオリテイーがグンと上がった」と紹介していただき、見学を受け付けていない茶園を見学させていただくことができました。

清水さんは良い悪い、好き嫌いをはっきりと言う方なので、お伺いすると勉強になります。

本記事では、そんな青山ティーファクトリーさんについて紹介します。

神保町なのに青山ティーファクトリー

青山ティーファクトリーは神保町駅A5出口から徒歩2-3分(200メートル)にあります。

青山ティーファクトリーは、伊藤忠商事本社の青山通りを挟んだ反対側のビルの地下に1996年に開店。
2015年9月に目黒区大岡山に移転し、
2016年5月に現在地の神保町に再移転しています。

青山にあった頃は30席のお店だったそうですが、食べログの情報を参照すると大岡山の店舗は16席、現在の神保町の店舗は12席(カウンター4席、テーブル4人席が2組)です。

コスパ抜群のシンプルなメニュー

ストレートティー

紅茶専門店に行くと、ポットカバーをかけてポットで提供してくれるところがありますが、青山ティーファクトリーもポットにカバーをかけて提供してくれます。

ポットには2杯分ではなく、3杯分の紅茶が入っていてストレートティーの値段は500円で統一されています。

紅茶通の方々が美味しさで選んで訪れるお店ですが、1杯で500円を超えるお店はあるので、値段だけで判断してもコスパは抜群です。

紅茶はディンブラ、ウバ、ヌワラエリヤ、キャンディ、ルフナと5大産地から選べます。
選べますが、清水さんは「今はこれが一番美味しいよ!」と教えてくれるので、毎回迷わず従います 笑

ミルクも一緒に出してくれます。
3杯分入っているので、最初はストレートで、3杯目からミルクティーにするといいかもしれません。

アレンジティー

フレーバーを吹き付けたフレーバーティーではなくオレンジ、シナモン、生姜を使ったアレンジティーもあります。
シナモンティーとジンジャーティーがありますが、それぞれ550円です。
フレーバーでないのも清水さんのこだわりを感じます。

アレンジティーもポットサービスで提供してくれます。

ミルクティー

ミルクティーは茶葉の量がストレートティーの1.5倍、ミルクの量がストレートティーの2倍の量で提供されます。

値段はロイヤルミルクティーが600円。
それ以外のバナナミルクティー、シナモンミルクティー、ジンジャーミルクティーがそれぞれ620円。

アイスティー

アイスストレートティーが450円
アイスミルクティーが480円

ホットサンドイッチ

ホットサンドイッチは700円
紅茶とのセットで1,000円

アメリカンワッフル

ティーワッフル500円
チョコレートワッフル550円
バナナワッフル600円
チーズクリームワッフル600円
ベリーベリーワッフル600円

紅茶とのセットメニューにすると、800〜900円になります。

紅茶を最初に注文して、1時間ほどをお話を伺って、その後にティーワッフルを注文しましたが、お会計はセットメニューとして800円でした。

年2回のクオリティーシーズンにスリランカへ

清水さんは毎年スリランカに2回、クオリティーシーズンに合わせて茶葉の買い付けのため渡航されています。

買い付けの時に立ち寄ったスリランカの町のお店の食事や紅茶についての清水さんの感想がストレート過ぎて最高です!

また、紅茶ファンの方々をお連れするツアーも毎年実施されています。

神保町の近くに私の知人の会社のオフィスがあり、それと合わせていつも平日に訪れていましたが、決まって数人の男性紅茶通のお客さんがいらして、お店全体で清水さんとの会話が展開されています。

私は紅茶について詳しくないので、清水さんとはスリランカ話をしつつ、いらしたお客さんにもお話を伺いますが、本当に紅茶が好きな方々だと分かります。

お店にいると、茶葉を買いに店舗にいらっしゃる方も見かけます。
通販で茶葉を買う方もいるようです。

清水さんは毎日のように「店主の雑記」をウェブサイトで更新されています。

ちょうど今日、茶葉を入荷されて、茶葉の整理と通販の発送業務のため、今日、明日とお店は閉めています。

さらに、水曜日から店頭で茶葉を開始されるようですが、以前の投稿には以下のようにあります。

店頭での販売開始となりますが、ものすごく混みあいますので、喫茶はできるだけ諦めてください。茶葉の購入だけにしてください。 よほどタイミングが合わないと、喫茶は、入れません。また、開店前より並ぶのも禁止させていただきます。もちろん、2週間ほどは、予約も承りません。

固定客、リピーターが多いことが窺い知れます。

実は、この投稿を見ていたので、初めて日曜日の昨日お店に訪れたのですが、満席で入れませんでした。

茶葉が届く前日で、食事を売りにしたお店も多い神保町で、12時前に行ったら入れるだろうと思ったら、まさかの満席です。

そして、その後も予約で埋まっているとのことでした。

さすがだな〜と思いました。

なぜ、セイロンティー専門なのか?

オールアバウトの記事で、「なぜセイロンティー専門なのか?」という問いに以下のように清水さんが回答されています。

「セイロンティーは毎日飲んでもやっぱり飽きない。それに、クオリティー紅茶でも価格が高すぎるということにはならないから」

確かにダージリンなどはすごい高級なものもありますし、中国は紅茶に限られず各種の茶の値段がピンキリです。

店内喫茶の価格設定とも関連する発言だなと思いました。

また、日刊ゲンダイの記事では、家賃や従業員数が減ったことで、客数が減っても青山時代よりも利益が出ると答えられています。

1年間で1万トンを輸入する茶葉の売り上げは、1日7万円になることもあり、店内喫茶での売り上げを遥かに超えるとも書かれています。

お洒落なカフェに行く空間消費でも、映えなメニューを目的にした映え消費でもなく、美味しい紅茶を求めている人に紅茶を提供されているお店と言えるでしょう。

紅茶好きの方は是非訪れてみてください。

参考)
セイロンティー専門店 青山ティーファクトリー公式サイト
日刊ゲンダイ:青山ティーファクトリー(神保町) 来店客数大幅減少でも利益アップのワケ
All About:セイロンティー専門店 青山ティーファクトリー
デイリー新潮:気鋭の法学者・木村草太が薦める紅茶店、菓子店は? 奥深い紅茶の魅力を解説
食べログ:青山ティーファクトリー
食べログ:青山ティーファクトリー (大岡山)