2022年6月の入国人数は前月比で微増の32,856人
2022年6月のスリランカへの入国人数は前月比で微増の32,856人でした。
2018年6月の146,828人と比較すると、22.4%の人数です。
スリランカの主要な観光マーケットであるヨーロッパからの観光客の回復の遅れは、イギリス・ドイツ・フランスなどがスリランカへの渡航を控えるように勧告したこと、またロシアによるウクライナ侵攻によってヨーロッパ地域のインフレ上昇が影響していると考えられます。
スリランカへの入国目的が、観光シーズンでは過半数を超えていた「観光・休暇」が38%に減少した一方で、友人や親戚を訪問する「VFR」が41%と最多になりました。
以下、スリランカ観光開発局のレポートの内容を紹介します。
目次
2022年6月の上位10カ国
1位:インド 6,810人
2位:イギリス3,368人
3位:オーストラリア 2,511人
4位:ドイツ 2,466人
5位:カナダ 2,308人
6位:フランス 1,717人
7位:アメリカ 1,647人
8位:ロシア 1,610人
9位:モルディブ 1,130人
10位:スペイン 1,027人
日本は148人でした。
2022年1月〜6月の上位10カ国
1位:インド 68,761人
2位:イギリス 49,622人
3位:ロシア 46,403人
4位:ドイツ 33,442人
5位:フランス 21,884人
6位:オーストラリア 14,540人
7位:ウクライナ 13,782人
8位:カナダ 13,017人
9位:ポーランド 12,729人
10位:アメリカ 11,685人
日本は995人でした。
2022年6月の地域別の割合
1位:ヨーロッパ 15,430人(47.0%)
2位:アジア・太平洋 12,372人(37.7 %)
3位:北中南米 4,051人(12.3%)
4位:中東 790人(2.4%)
5位:アフリカ 213人(0.6%)
2022年6月の入国目的
1位:友人や親戚の訪問 41%
2位:観光・休暇 38%
3位:ビジネス 6%
4位:スポーツ 1%
5位:MICE 1%
6位:健康・アーユルヴェーダ 1%
友人や親戚の訪問が大きなウェイトを占めるのは以下の国々です。
・カナダ:入国者の83%
・イギリス:入国者の70%
・オーストラリア:入国者の61%
・ドイツ:入国者の38%
・インド:入国者の25.5%
このうち、インドは友人や親戚の訪問目的よりも、観光・休暇目的が多くなっています。
最終出発空港と利用航空会社
インドからの入国者は、スリランカ航空とSpice Jetをよく利用しています。
アエロフロートが6月2日以降運航を停止したため、Fly Dubaiがロシアからの入国者が最も利用している航空会社になりました。
フランスやスペインからの旅行者はカタール航空を最も多く利用し、ドーハを経由して入国しています。
オーストラリア、モルディブ、ドイツからの入国者が多く利用しているのはスリランカ航空です。
2022年6月の最終出発空港
1位:ドーハ 18%
2位:ドバイ 16%
3位:チェンナイ 15%
4位:ロンドン 9%
5位:アブダビ 5%
6位:シンガポール 5%
7位:マーレ 4%
8位:メルボルン 4%
9位:パリ 3%
10位:フランクフルト 2%
2022年6月の利用航空会社
1位:スリランカ航空 42%
2位:カタール航空 18%
3位:エミレーツ航空 12%
4位:スパイスジェット 4%
5位:インディゴ 4%
6位:エティハド航空 4%
7位:シンガポール航空 4%
8位:フライドバイ 3%
9位:トルコ航空 2%
10位:ガルフエアー 1%
参考)
SLTD:ARRIVALS REPORT JUNE 2022
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「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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