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沖縄の栄町市場に「スリランカ雑貨 チャナピー」がオープン!

2022年7月27日

2022年7月18日、スリランカとの貿易事業を行う株式会社チャナピー・ジャパンが、沖縄県那覇市安里にある栄町市場に「スリランカ雑貨 チャナピー」をオープンしました。

本記事では、運営会社の「チャナピー・ジャパン」と、スリランカ雑貨店「チャナピー」について紹介します。

株式会社チャナピー・ジャパンとは?

堀ひかるさんが、システム開発・デザイン・オフショア開発・外国人人材サービスなどを行うティー・エヌ・エス株式会社から独立して設立したのが株式会社チャナピー・ジャパンです。

チャナピーの名は、旦那さんでティー・エヌ・エス株式会社の執行役員、株式会社チャナピー・ジャパンの取締役、CHANAPY LANKA (PVT) LTDの代表者であるChanaka Gamageさんの名前と、堀ひかるさんのニックネームを合わせた名付けたそうです。

ティー・エヌ・エス株式会社には外国人出身の社員が多く、2015年6月に設立されたグループ会社の株式会社グロージアには取締役にスリランカ人のChinthaka Rodrigoさんが名を連ね、2015年12月に設立されたスリランカ本社のグループ会社GLOLANKA INVESTMENT COMPANY(PRIVATE) LIMITEDの代表者はChinthaka Rodrigoさんが務めています。

2017年2月に設立されたグループ会社の株式会社PABADAの代表取締役にはミャンマー人のテイダー・ニェンさん、取締役にはトウザー・ニェンさんとトゥウィ・トゥウィ・エさんが名を連ねています。

ティー・エヌ・エス株式会社の代表取締役である鈴木知明さんは、グループ会社に取締役として関わっている場合が多く、株式会社チャナピー・ジャパンの取締役も務められています。

鈴木さんは社員の独立を応援しているとインタビューでお答えされていますが、東京、沖縄、茨城、滋賀、愛知、スリランカと拠点が多様なのも特徴的です。

鈴木知明さんはアジア全体の経済を発展させていく上で沖縄は重要な拠点であると考えており、2018年8月に株式会社オリダスを沖縄に設立し、ティー・エヌ・エス株式会社の沖縄営業所も設置されています。

堀さんも同じ考えで、また気候などスリランカに似ているということもあり、株式会社チャナピー・ジャパンを沖縄に設立されたそうです。

堀さんとChanakaさんとの出会いは、お二人が国際物流会社で働かれていた時で、その後に堀さんがティー・エヌ・エスに転職。

ティー・エヌ・エスの鈴木さんが「アジア諸国との経済活動の第一歩として、沖縄で貿易事業を始めたい」と考えていた中で、 通関士の有資格者であるChanakaさんと出会い、ティー・エヌ・エスに転職することになったそうです。

参考)
ティー・エヌ・エス株式会社
株式会社チャナピー・ジャパン
ビジョン百科〜ビジョンを聞かずにナニが就職活動だ!〜:Vol.086【本日のビジョン】「心からありがとうと感謝される企業グループ」(前編)
ビジョン百科〜ビジョンを聞かずにナニが就職活動だ!〜:Vol.087【本日のビジョン】「心からありがとうと感謝される企業グループ」(後編)

スリランカ雑貨店「チャナピー」とは?

スリランカ雑貨チャナピーは、2022年7月18日(月)に、沖縄県那覇市安里にある栄町市場に株式会社チャナピー・ジャパンが開業したスリランカ雑貨店です。

これまではオンラインの「スリランカショップ CHANAPY」、卸売、催事やイベントに出展してのスリランカ雑貨を販売されていますが、初めての常設店舗となります。

主な商品は、お香・エッセンシャルオイル・シナモンドリンクです。

お香

天然素材から職人が手作りしているAura Incense社製のお香です。

現在、以下の11種類を取り扱われています。

クムドゥ、モスキート、ブルーロータス、コーヒーフラワー、ジャスミン、グアバ、サンダルウッド、ナイトクィーン、ローズ、ケワダ、フランジパニ。

エッセンシャルオイル

スリランカのD’Las International社製の天然オイル100%のエッセンシャルオイル。

現在、以下の9種類を取り扱われています。

マンダリン、クローブステム、グレープフルーツ、シナモンリーフ、レモングラス、パルマローザ、レモン、ユーカリ、シトロネラ。

シナモンドリンク

抗酸化作用、抗炎症作用、コレステロール改善効果、血糖コントロール効果、血行改善効果などがあると言われるシナモンを手軽に採れるドリンクです。

シナモンのうち、流通量の多いカシアは(中国産、インドネシア産、ベトナム産など)「クマリン」が多く含まれているため、過剰摂取すると肝臓や腎臓への毒性が懸念されます。

一方で、シナモンの最上級品種とされるスリランカ産のセイロンシナモンにはクマリンが少なく、肝臓や腎臓への負担の心配がないと言われています。

また、シナモンドリンクはノンカフェインであり、スリランカでは健康ドリンクとして知られています。

シナモンのほのかに甘い香りは、リラックス効果があるように思います。

フレーバーティー(スリランカ産紅茶)

堀さんが選んだフレーバーティーが3種類(バニラ、ジャスミン、レモングラス)販売されています。
個人的なオススメはバニラです!

バティック

スリランカで販売されているバティックが販売されています。
私は似た柄のバティックを持っていて、スリランカで着ています。

ヘナタトゥー

これまでの催事やイベントへの出展時に行っていたアーティストの与語弥生さんによるヘナタトゥーも、常設店舗で受けることができます。

私はヘナタトゥーを受けたことはありませんが、また沖縄に行った時は、人生初ヘナタトゥーをやってしまうかもしれません。男がやっても、べ、別にいいんですよね?

参考)
オンラインショップ:スリランカショップ CHANAPY
インスタグラムアカウント:chanapy_japan
フェイスブックアカウント:Chanapy
インスタグラムアカウント:chanapy_henna
Aura Incense
D’Las International

公式キャラクター「チャナピーちゃん」

お店ののぼりにも描かれている公式キャラクターのチャナピーちゃん。
スリランカ人と日本人のハーフで、本名は「比嘉・ケイコ・ハミーシャ」。

ティー・エヌ・エス株式会社のクリエイティブ事業部の方が制作したキャラクターなのだそうです。
今後はyoutubeなどにも登場するかもしれないとのこと。

栄町市場とは?

スリランカ雑貨チャナピーがある「栄町市場」について見ていきましょう。

栄町市場は、ひめゆり学徒隊で知られる沖縄県立第一高等女学校と沖縄県女子師範学校が併置されていた跡地に作られた市場です。

ひめゆりの名は、沖縄県立第一高等女学校の学校広報誌の「乙姫」、沖縄県女子師範学校の学校広報誌「白百合」を併せて、両校を「姫百合学舎」と呼ぶようになったことに由来しています。

安里駅の南を流れる安里川にかかる国道330号線の橋「姫百合橋」は、沖縄県立第一高等女学校の女学生が粗末な仮通路橋を渡っている際に転落死し、その後に強化されて架橋され、現在の名になっています。

戦前は国道330号線を「沖縄県営鉄道嘉手納線」が走り、女学校の西に「安里駅」があり、県道29号線(大道通り)を「沖縄電気軌道」が走り、女学校の北西に「女学校前駅」がありました。

沖縄に上陸したアメリカ軍の爆撃によって女学校や駅・橋は壊滅し、女学校は廃校となりました。

終戦後、女学校跡地に公設市場が作られ、真和志村の住民投票によって「栄町」と決まります。
真和志村は真和志市になった後に、1957年に那覇市に編入されています。
栄町は市場の名前であり、住所は那覇市安里381-379です。

市場には以下の5つのゲート付き入口があります。

栄町市場は大道通り沿いに「栄町市場北口」
ひめゆり通り沿いの駐車場の先に「栄町市場西口」
栄町通の一つ北側の道路沿いに「栄町市場南口」
安里十字路の一つ東側の信号を南に「栄町市場東口」
栄町市場東口の南に「栄町市場東中口」

スリランカ雑貨チャナピーは、栄町市場東口を入って右手側にあります。

以上の入口内が「場内」で、その周辺に「場外」が広がっています。

場内にはトイレがないお店も多く、公衆トイレが2つあります。
新宿西口思い出横丁、新宿ゴールデン街、渋谷のんべい横丁といったところでしょうか。

日中に生鮮食品や惣菜を売る店も並んでいるのは、新宿や渋谷の横丁と違うところでしょう。
スリランカ雑貨チャナピーも日中(10時〜19時)に営業するお店です。

栄町市場の東口を入ったところ

上の写真の「ナカムラ」の看板の奥がチャナピーです。

参考)
栄町市場ファンダム
栄町市場商店街
ウィキペディア:ひめゆり学徒隊
ウィキペディア:沖縄県営鉄道嘉手納線
まっぷる:沖縄県鉄道は戦前の沖縄県民の足、輸送手段として活躍
ウィキペディア:沖縄電気
ウィキペディア:真和志

THE OKINAWA SHOP

沖縄に来たものの、予定を詰め込みすぎて栄町市場に立ち寄れない!という方は、スリランカコーナーが設置されて、チャナピー・ジャパンのお香・エッセンシャルオイル・シナモンドリンク・フレーバーティなどが販売されているTHE OKINAWA SHOPに行ってみましょう!!

THE OKINAWA SHOPでは、那覇空港から6-7キロ、車で15分ほどのところにあるショッピングモール「イーアス沖縄豊崎」にあります。

沖縄リピーターが手にする沖縄の知られざる名品を集めたTHE OKINAWA SHOPは、沖縄出発前のお土産探しにも最適です。

沖縄のものを集めたお店にスリランカのコーナーがあるとは、なんと特別な!

入口正面にフレーバーティー、エッセンシャルオイル、シナモンドリンクが置かれています。

入口を入ってすぐ右手には、お香が置かれています。

参考)
THE OKINAWA SHOP 

スリランカカレーの提供を準備中

Chanakaさんのご実家に滞在中は、掘さんが毎夕食にスリランカ料理を作るそうです。

日本にあるスリランカ料理店は、家庭の味を提供するお店と、外食のお店の味を提供するところがありますが、イベントでスリランカの家庭の味を提供したところ好評だったことから、今後はスリランカカレーの提供を考えているそうです。

カレーの提供は、栄町市場のショップではなく、糸満市のオフィスでの提供を考えているとのこと。

糸満市にあるオフィスは、大家さんの旦那さんがスリランカ人であることから、沖縄伝統建築にスリランカのエッセンスが散りばめられた住宅になっています。

オフィスのゲート

駐車場の石像と木

上の写真は駐車場にある石像、その後ろに木があり花が咲いている、これにスリランカっぽさを感じる人は多いのではないでしょうか。

オフィスの玄関

ジェフリーバワは中国の大きな壺を好み、ギャラリーカフェやルヌガンガなどに設置されていますが、右にある大きな壺はバワを思い出させてくれるようにも思います。那覇には焼き物の町「壺屋」がありますしね。

青銅色の扉を見て、シナモンベントタビーチのアートが施されたエレベーターの扉を思い出してしまうのは、ジェフリーバワやスリランカについ関連づけてしまう私の職業病かもしれません。

スリランカ料理に欠かせない南国野菜、南国フルーツ、南国ハーブは沖縄でも手に入りますが、敷地内のカラピンチャの栽培を始めたそうです。

スリランカのアーユルヴェーダリゾートでは、敷地内のオーガニック菜園で収穫したもので料理を提供しているところが見られますが、温暖な沖縄では同じことができるわけです。

南の島に王国が栄えた沖縄とスリランカで、共通点を感じながら味わうスリランカ料理は日本の都会で味わうのとは一味違うことでしょう。

Chanakaさんのご実家は、コロンボ郊外のアンゴダでジャガリー(ヤシ糖)工場を営んでいるそうですが、黒糖が身近な沖縄でその話を聞くと、スリランカと沖縄の共通点にまた目がいってしまいます。

スリランカカレーの提供が始まった際には、またお知らせしたいと思います。

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