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【ついに営業再開!】オランダ時代博物館

2024年8月11日

改修工事のため2017年以降 長期休業していたコロンボのオランダ時代博物館が、2024年6月から営業を再開していたことがわかりました!

この博物館は、オランダ植民地時代の建物をそのまま利用したもので、植民地支配に関する資料や当時の調度品などを展示しています。

今回は博物館の歴史や展示内容について、詳しくご紹介します。

基本情報

営業時間

9時~16時30分(入館は16時まで)
◎月曜休館

入場料

大人 Rs.500  /  子ども Rs.300

アクセス

庶民の町ペターの雑踏のど真ん中に位置する、オランダ時代博物館。本当にこの通り沿いにあるの?と少し不安になりますが、進んでいくとちゃんとあります。写真中央に見える白い柱の建物がそれです↓

ここが入口です↓

博物館の歴史

オランダはポルトガル軍を破った後、1656年から1796年までスリランカの主要沿岸都市を支配・統治しました。この博物館はもともと、1692 年から 1697 年までオランダ領セイロン総督を務めたトーマス・ヴァン・リー(Thomas Van Ree)の私邸として建てられたものです。

その後、この建物は時代によってさまざまな目的で利用されました。
1704年から1796年までは、聖職者と教師の養成機関でした。博物館の入口上部にある、「神が家を建てるのでなければ、労働者の労苦はむなしい(詩篇127篇の引用)」と書かれた碑文は、この時代のもの。
また当時は同じ建物内に、オランダ東インド会社の資金提供を受けた孤児院もありました。

1796年にイギリスがスリランカの支配権を引き継ぐと、キャンディ王国との戦争で出たイギリス軍の負傷者を治療するための軍病院に転用されます。
その後、19世紀後半からは兵舎、1900年頃からは警察訓練学校、1932年からは郵便局として使われました。

1971 年、経年劣化で弱っていた外壁の 1 つがモンスーンによって崩壊し、建物全体の取り壊しが検討されましたが、論争の末、オランダ統治時代の博物館へと改築することに決定。1977年からオランダ政府の財政支援を受けて工事が開始され、1982年に博物館として一般公開に至りました。

展示内容

博物館に一歩踏み入れると、周辺の町の喧騒が嘘のように静か。
ただ、空調は扇風機のみでエアコンがないため、とても蒸し暑いです。

建物は2階建て。1階の初めの2部屋には、オランダによる植民地統治の歴史を説明するパネルや模型があります。画像:パネル画像:模型

次の部屋には、植民地時代に使われていたオランダの武器や日用品、アクセサリーなどの展示があります。これはどんな人が使っていたんだろう、と考えるとわくわくします。画像:調度品の展示

1階を見終えると中庭に出ます。休業前には見どころの一つとされていた庭ですが、2024年8月現在はまだ工事中でした。係の人に聞くと、3~4か月後には完成予定とのことでしたが、あまり進んでいる様子はなかったのでもう少しかかりそうな予感。(笑)画像:工事中の中庭

2階へ続く階段と、その先の廊下は、木のぬくもりが感じられてとても素敵な雰囲気。画像:階段画像:廊下

2階には、当時の家具が展示してあります。見たことのないようなデザインのテーブルや椅子、ベッドなどがたくさんあって面白いです。画像:椅子

数年ぶりに開館したオランダ時代博物館。皆さんもぜひ行ってみてください!

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