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デング熱になって入院してみた❗

2024年2月04日

こんにちは!インターン生のりさです!デング熱になって入院したので、デング熱と入院生活について記事にしていこうと思います!めっちゃしんどかったー!😁でも今ではいい思い出です✌

デング熱とは

デング熱は、蚊に刺されることによって感染する疾患です。

デング熱は急激な発熱で発症し、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの症状が見られます。通常、発症後2~7日で解熱し、発疹は解熱時期に 出現します。デング熱患者の一部は、まれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症することがあり、早期に適切な治療が行われなければ死に至ることがあります。

 

デング熱の症状

感染3 ~7 日後、突然の発熱で始まり、頭痛特に眼窩痛・筋肉痛・関節痛を伴うことが多く、食欲不振、腹痛、便秘を伴うこともある。発熱のパターンは二峰性になることが多いようである。発症後、3 ~4 日後より胸部・体幹から始まる発疹が出現し、四肢・顔面へ広がる。

デング出血熱に罹患した場合は異なる症状が現れます。

 

 

予防の仕方

ワクチンやウイルスを標的とした治療法はありません。

蚊に刺されないようにすることが大切です。できるだけ肌を露出しないように長袖・長ズボンを着用する、虫よけ剤の使用などです。また、インフルエンザと同様に流行地域と流行時期があります。旅行先でのデング熱の情報も見ておきましょう。

 

ウイルスに感染しても発症しない場合が多い

デングウイルスに感染しても、約50~80%は発症しないようです。

ウイルスをもった蚊に刺 されても、免疫力が高ければ発症しないケースもたくさんあるので、蚊に刺されない予防も大切ですが、食事や睡眠など免疫力を高めておく事が一番の予防だそうです。

 

 

一度かかってもまたかかる

デングウイルスは、4 つの血清型(1 型、2 型、3 型、4 型)に分類され、たとえば1型にかかった場合、1 型に対しては終生免疫ですが、他の血清型に対する交叉防御免疫は数ヶ月で消失し、その後は他の型に感染しうります。この二度目の感染時に、重症化する確率が高くなるといわれています。

 

(参照:厚生労働省、NIID 国立感染症研究所、練馬区ネットワークポータル)

 

注意点

デング熱に罹患した場合、飲んではいけない解熱剤があるので注意が必要です。

実際に私が罹患した際は初めはただの風邪だと思っていたため、日本から持ってきていた解熱剤を飲んでしまっていました。スリランカ滞在中に熱がでた場合は、使用する解熱剤には気をつけましょう。

血小板の働きを弱める作用を持つ、アスピリンやイブプロフェンなどの解熱鎮痛剤(ロキソニン、バファリン、ボルタレン、ブルフェンなど)は飲んではいけません。

解熱剤を使うときには ”アセトアミノフェン”(タイレノール、カロナールなど)選ぶのが良いそうです。

(参照:国立国際医療研究センター、ジャパニーズヘルプデスク)

入院手続き

私はスパイスアップレジデンスからすぐのダーダンズホスピタル(Durdans Hospital)に入院しました。病室は清潔で、看護師さんも良い方が多かったので快適に過ごすことができました。

病院につきカウンターに行き、まずは診察料を払います。その後、診察料の支払いレシートを持って診察室の前で待ち、ドクターの診察を受けます。この際の待ち時間は、15分程でした。この時の診察は主に問診で、その他には体温や喉の様子、聴診器で心拍のチェックなどをしてもらいました。症状からデング熱の疑いがありましたが、私が受診したときはデング熱発初から24時間経っていなかったので薬を処方してもらい、発熱24時間後に血液検査を受けるよう指示されました。一時帰宅し、発熱24時間後に血液検査を受けます。

血液検査から約3時間後に病院から電話で陽性だということを伝えれられ、レポートをとりに行きます。その後、レポートを持ってドクターの診察を受け、入院が確定。入院が確定したら、車椅子に乗って即病室に連れていってもらえます。

 

金額

入院費用のデポジットとして10万ルピー(約4万6千円)を支払います。この10万ルピーは退院時の精算の際に差し引かれます。ダーダンホスピタルでは病院内の支払いは全てクレジットカード払い可能です。

かかった総額は、入院費用のデポジットとして支払った4万6千円を含めて約17万円でした。

海外保険に入っている場合は領収書をしっかり保管しておきましょう。

病院食

病院では食事が1日3回と、軽食が2回提供されます。毎日夕方に何を食べたいかスタッフの方が病室に聞きに来てくれます。メイン、サイド、デザートなどを選ぶことができます。迷っているとサンドイッチ、ストリングホッパーとカレー、ライスとカレー、焼いた鶏肉など色々提案してくれます。デザートはヨーグルトやゼリー、フルーツなどから選べるようです。

しかし、病院食とは言ってもすべてスリランカ風の味付けで、私は病気で体調がすぐれない時にはあまり食欲をそそりませんでした。私のあまり食事を取れていない様子を見て、入院生活の終盤では夕食にフルーツの盛り合わせを提供してくれるようになりました。

お見舞いに来てもらえるときには、食べたいものをテイクアウトして来てもらったり、病院にウーバーイーツをしてもらったりしました。それだけでも非常に気分転換になるのでとてもありがたかったです。ウーバーイーツは病院の前まで届けてくれるので、お見舞いに来てくれた友達に取りに行ってもらっていました。

午後の紅茶とパン

一日のルーティーン

日によって時間は前後しますが、大体の一日の入院生活のルーティンを紹介してきます。

5:30 採血、体温測定、血圧測定

6:00 朝の紅茶

6:30 朝食

10:00 ジュース

12:30 昼食

15:00 紅茶とパン

17:00 スープ

18:00 次の日の食事のアンケート

19:00 夕食

22:00 採血、体温測定、血圧測定

 

日中は看護師さんが排尿量と飲んだ水分量のチェックや体温測定に何度か病室に来てくれます。

2,3日に一回、ドクターが回診に来てくれます。医療ドラマでよく見るような感じで数人の看護師さんに囲まれてドクターが病室に入ってきます。軽く体調を聞いて問診したあとに、「大丈夫だからね」と声をかけてくれます。安心する、、、

さらに数日に一回、腹部の検査のため検査室に訪れます。車椅子に座っているだけで看護師さんが連れて行ってくれます。そこでは腹部にジェルを塗り、エコー写真のようなものを取ります。出血熱に罹患すると腹水が溜まってしまうため、おそらくデング出血熱になっていないかの検査だと思います。

おまけ:私のルーティン

朝→5時半に朝の検査で起き、二度寝する。10時くらいにもう一度起きて、ずっと同じ場所で寝ていると疲れるので日が差しているソファーに移動して寝る。

日中→様子を見に来た看護師さんに水を飲んでトイレに行けと言わるが面倒くさいので、しんどそうな顔をして頷いておく。

夜→日が沈んだらソファが冷たくなるのでベッドに戻る。夕方の体温測定後にだいたい解熱剤を貰えるので、1~2時間元気な状態を楽しむ。解熱剤の効果が切れると眠りにつきにくくなるので頃合いをみて入眠。

 

退院後

退院後も安静が必須なようです。具体的な期間は指定されませんでしたが、私は1週間安静にしていました。安静期間に通院などで外出することがありましたが、身体が弱っているため少しの外出でもすぐにバテてしまいました。徐々に活動量を増やしていくことが大切だと思います。また、退院の際に先生からアルコールを飲まないように指導されました。退院直後のお酒は控えましょう。

 

退院後辛かったこと

1.便秘

退院後、約一週間は便秘に悩まされました。入院中も排便は一度もありませんでしたが、他がしんどくてあまり気にならなかったです。退院後は水をたくさん飲むようにして一週間ほど耐えたら通常に戻りました。

2. 発疹

症状が快方に向かうと肌に赤い発疹と痒みが出るようです。初めは軽い発疹だけですが、ピーク時には結構痒かったので病院で保湿ローションを処方してもらいました。

入院中辛かったこと5選❗

1. 採血

毎日2回採血があります。さらに、朝の一回目は早朝にあるので寝起き3分くらいで血を抜いてもらいます。右腕か左腕のどちらから血を抜くかは希望を伝える事ができましたが、元々採血や注射が苦手だったこともあり、結構しんどかったです。3日目からは手の甲に太めのチューブを刺して、そこから血を抜くようになりました。

退院後も血小板の数が正常値になるまで、通院して採血をします。その際、採血の3時間ほど後に結果が出るので取りに行きます。

 

2. 水分量の測定

飲んだ水分量と出した水分量(尿)を毎回量るので、体調が悪い時にはしんどいのと、単純に面倒くさいです。また、水を飲まないと看護師さんに怒られるのがしんどかったです。体調が少し落ち着いてからは、最低1時間に100mlは水を飲まないと点滴をすると言われたので頑張って飲んでいましたが、寝ていると水を飲むことができないので、目が覚めたらできるだけ喉に水を流し込むようにしていました。さらに、排尿をしなくても怒られます。 ” Did you pass the urine?” このフレーズ、看護師さんが部屋に来るたびに聞かれます。今でも思い出します笑 あまりにもトイレに行かなすぎると呆れ顔をされて、今トイレに行けと言われて行くまで部屋を出て行ってくれません。

 

3.発熱

高いときには40度近くの熱が出ました。入院中は体温測定の時に体温が高いとアスピリンという解熱剤をくれます。薬を飲むと、体温が上がり発汗し、気だるさがマシになり頭もスッキリして楽になります。解熱剤を飲んでからだと良く眠ることができました。

 

4. 食欲不振・吐き気

病院食をあまり好きになれなかったこともあり、あまり食事を取れませんでした。ご飯を食べられなくても空腹は感じるので、お腹が空いたら寝るようにしていました。回復してからは少量ずつ食べられるようになりました。食事を取らなかったからか吐き気はそこまで頻繁ではなく、嘔吐も多くて1日2回ほどでしたが、ご飯が食べれなかったので胃液を吐くのがほとんどでした。看護師さんに気持ち悪いことを伝えると、吐き気止めの錠剤をくれます。

 

5.経血

デング熱を発症した際、運悪く生理期間と被ってしまいました。単純にしんどいのはもちろん、通常時だと出血が終わっているはずの日数になっても少量の経血が出続けました。国際感染症センターによると、生理の出血が止まらないのもデング熱の症状の一つとしてあるようです。デング熱にかかると血小板が減少します。血小板が減少すると、出血が起こりやすく、血が止まりにくくなります。その症状として月経量が通常通りでなくなってしまうことがあるようです。少し不安でしたが、体調の回復とともに出血も止まるので、鼠径部を清潔に保つようにすることが大切です。また、毎回排尿量を量る際に経血混じりの尿を計量するのも少しメンタルにきます。私は途中からいちごジュースだと思うようにしていました笑

 

 

入院時もっていくべきもの

デング熱になったかもしれない!入院時は何を持っていけばいい?

私は診察でデングだと診断をされて即病室に連れて行かれたので、入院の確率が高いときには必要なものを予め持っていくと良いでしょう。ちなみに、病室に歯ブラシ、歯磨き粉、シャンプー、ボディーソープなどは準備されており、ティッシュも看護師さんにお願いすれば持って来てもらえました。

1. 服

過ごしやすい寝巻きをおすすめします。時々検査のために病室から出て検査室に行くことがあるのである程度人に見られても良い寝巻きが無難だと思います。

 

2. 虫除けグッズ

病室にも意外と蚊がいたので蚊よけのグッズは必要でした。特にデング熱で苦しんでいて蚊への不満が最高潮に溜まっていたので、蚊がいるだけで想像以上にイライラしました笑

 

3. 充電器

意外と忘れがちなのが、充電器!寝ているだけとはいえ、スマホが使えないと不便なので忘れないようにしましょう。

また、パソコンやタブレットもあると便利だと思います。起き上がるとしんどいので、寝転がりながらできることといえば読書か動画を見ることくらいです。読書は少しハイカロリー過ぎたので、私はパソコンのNetflixでアニメを垂れ流ししていました。病院にはwifiもあるので安心です。

 

おすすめの差し入れ

お知り合いがデング熱になって入院した際、どんな差し入れを持ってお見舞いに行けば良いのか困りますよね。

まず気を付けてほしいのが、入院している方がお見舞いに行っても大丈夫な体調まで回復しているかです。デング熱になっているときは、とても疲れやすくなっています。軽く話すだけでもしんどさを感じてしまう時もありました。私はデング2日目の時点では話し続けるのは20分が限界でした。まだ回復していないうちは、面会は短めにすると良いかもしれません。

 

1. 食べ物

デングは1週間程入院するので、選べるとはいえ毎日同じような食事では飽きてしまう人も多いと思います。ダーダンホスピタルでは湯沸かしポットが使えたので、カップラーメンなどを作ることができました。カップ麺なら好きな時に食べることができるのでとても便利だと思います。ゼリーやスイーツもいいと思いますが、私の病室には冷蔵庫がなかったので事前に確認するのが良いでしょう。また、優しい日本食が恋しくなったので、お粥やにゅうめんを作って持ってきてもらったこともありました。とても染みた記憶があります。涙

2. 着替え

病室内の空調は自由に調節できるとはいえ、寝汗をよくかいたので着替えを持ってきてもらえたのはありがたかったです。ちなみにシャワーを浴びると疲れてしまうのであまり浴びませんでしたが、これもまた看護師さんに「そろそろシャワーを浴びろ」と強めに言われます笑。「後でやるよ」と言っても、「今浴びなさい」と言われて渋々入った記憶があります。笑

 

最後に

以上が私のデング熱体験記です!デングにかかっている最中は本当にしんどくて何度か泣いたし、めちゃめちゃ日本に帰りたくなりました。でも今となってはいい思い出です!誰と話していても話のネタになるのでたくさん有効活用していこうと思います(^o^)v それでもデング出血熱になったら一大事だし、かからないのが一番なので皆さんはお気をつけて~!帰国したら保険の申請をするので、その内容も追記したいと思います!

参照)

国立感染症研究所:デング熱とは
厚生労働省:デング熱について
厚生労働省検疫所FORTH:デング熱(Dengue Fever)
国立国際医療研究センター:健康管理上の注意点(デング熱)
谷原中学校保健室ほけんだより:夏休み明けの保健室の巻~
がん情報サービス:出血しやすい・血小板減少

医療情報|デング熱について

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