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東南アジアやインド、スリランカなどで流行のデング熱とは?感染経路・症状・治療を知り感染を予防

2019年4月02日

東南アジア、インド、スリランカなどで流行しているデング熱

アジア地域や中南米、アフリカの旅行経験がある方は、「デング熱」という感染症を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

熱帯や亜熱帯の全域で流行していて、東南アジア、南アジア、中南米で患者数が多く、その他にも、アフリカ、オーストラリア、南太平洋の島でも感染が報告されています。
南国スリランカを旅行するときも、デング熱の注意が必要。

今回は、2週間前にデング熱を発症した病み上がりのライターが実体験を交えてデング熱について解説します。

デング熱の由来

そもそも、デング熱はなぜ、「デング」というのでしょうか?
一説によると、スペイン語の「denguero(デングエロ)」という単語が語源と言われます。

「dengero」は英語でいう「ダンディー」という意味で、デング熱にかかると背中がひどく痛むため、背筋を伸ばして歩く姿がダンディーに見えることから「デング」と呼ばれることになったそうです。

デング熱の感染経路

デング熱は蚊を媒介して、人から人へとデングウイルスが感染することで発症します。
媒介する蚊はネッタイシマカやヒトスジシマカ。
デングウイルスに感染した患者を蚊が吸血すると、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊が他の人を刺すことでウイルスが感染します。

しかし、感染したら必ずしも発症するわけではありませんので、蚊に刺されただけで過剰に心配する必要はありません。
ただし、体調が悪かったり、免疫力が低下しているとデング熱を発症しやすくなってしまいます。

デング熱の潜伏期間と症状

では、デング熱の潜伏期間と症状はどのようなものなのでしょうか。

潜伏期間

潜伏期間は、蚊に刺されてから2~14日(多くは3~7日)といわれます。

主な症状

潜伏期間後から以下のような症状が現れます。
・38~40℃の急激な発熱
・激しい頭痛
・目の奥の痛み
・体の奥から来るような関節痛
・筋肉痛

熱は二峰性であることが多く、一度下がってもまた上がることがあります。

2日から7日で解熱し回復期に入ると、
・体のだるさ、疲れやすさ
・発疹
といった症状が出ることも。

その後1ヶ月は安静にする必要があり、肝臓に負担がかかるため、悲しいですがお酒も禁止です。

2回目以降は重症化の可能性

デング熱のウイルスは4種類あり、症状では判別できません。
同じ種類のデング熱にかかった場合、免疫により初回より軽症で済む場合が多いです。

しかし、異なるデング熱にかかった場合、1度目より重症化し、致死率が上がることがあります。

デング熱の診断

デング熱かどうかを診断するには、病院で血液検査を行う必要があります。
デング熱の場合、発症後数日で末梢血の血小板減少、白血球減少がみられます。
入院の場合、退院の目安も血小板の数値の回復次第です。

また、病原体の検出も血液検査で行えます。

デング熱の治療

デング熱に対する直接の治療法はないので、治療は症状に対する対処療法になります。

お薬を処方されるほか、医師には

・1時間に100mlの水分をとること
・一定時間に排尿をすること
・血小板の数値を回復させるためにしっかり食べること

を指導されます。

デング熱とわかった時点で入院になることも多いです。
入院をすれば、毎日採血のため、病院に通う必要はなくなります。

入院は高額ですが、海外保険に加入しておけば無料で済みます。
このような時のために、保険に加入しておくことはやはり重要です。

自己判断で薬を投与しないこと!

発熱したからといって、自己判断で解熱剤を使用してはいけません。
薬によっては、逆に重症化してしまう可能性があるので注意が必要です。

デング熱の重症化

デング熱は小児・成人に関わらず、重症化した場合は深刻な症状を伴い、まれに死亡することもあります。
厚生労働省によると、入院が必要な重症型のデング熱患者は、毎年50万人発生していると推計されており、これらを発症した患者の約2.5%が死亡しています。

デング熱は、血漿漏出、体液貯留、呼吸促迫、重度の出血、臓器不全など、死に至る可能性のある合併症を伴うことで重症化し、死亡率が上昇します。

重症化の兆候は、初発症状が出現してから3~7日後に起こり、体温低下(38℃/100°F以下)が起こるほか、激しい腹痛、連続する嘔吐、呼吸促迫、歯肉出血、倦怠感、不穏、吐血といった症状がみられます。

危篤状態から24~48時間後に死亡することがあり、合併症や死亡するリスクを避けるためには早めの医療機関受診や適切な治療が必要です。

デング熱の予防法

では、デング熱にならないためには、どのように予防すれば良いのでしょうか。

蚊に刺されないようにする

蚊に刺されたからといって必ずしもデング熱になるわけではありませんが、やはり原因は蚊に刺されることなので、虫除けの対策は重要です。

服の露出を避け、長袖や長ズボンを身につけると蚊除け対策になります。

【スリランカ旅行の服装】気候と注意点を理解して快適に観光しよう

 

オススメの蚊除け

毎日朝、夕方には蚊よけの薬を塗りましょう。
ここでスリランカ現地で売られている、オススメの蚊よけをご紹介します。

「Odomos (オドモス)」

日本から蚊よけを持って行くことも大事ですが、現地の蚊よけが、現地の蚊に効きます。

こちらの「odomos」はクリームタイプで良い香り。
赤ちゃんのお肌にも使える低刺激性の蚊よけです。
現地のスーパーやドラッグストアで購入できます。

体調管理をしっかりする

体調不良や免疫低下している際は、デング熱が発症しやすいです。

・睡眠・休息はしっかりとること
・旅行は無理なスケジュールで行わないこと
・具合が悪かったらすぐに休むこと

この3点を心がけてください。

デング熱になった人の声

「デングは、就活の面接で食いつき良いので良い経験です!死の淵から蘇ってここにいますとインパクト強めにいけます!笑」(当社の元インターン生・20代男性)

「デング熱はとても辛かったので、デング熱になった後は蚊へのヘイトがかなり高まりました。蚊除け対策と体調管理には気をつかってください!」(当社のインターン生・20代女性)

「当初、飛行機が寒くて風邪を引いたのだと思い、二日間無理して仕事していたら転倒して頭から血を流すも、意識が戻らず、ノロウイルスも併発して、隔離病棟での二週間の入院を余儀なくされました。
これまで自分を含めて5人のデング熱を見てきましたが、発熱時は誰もがデング熱ではなく、風邪か何かだと思っていました。
熱が出たらすぐ体温を測り、すぐに病院に行くのが良いと思っています。」(当社社長・30代男性)

まとめ

デング熱は、蚊よけや体調管理をしっかりすれば予防できる感染症です。
旅行を台無しにしないため、せっかくの滞在中に悲しい思いをしないためにも、デング熱の予防はしっかり意識しましょう。

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