なんで私がスリランカに!?インターン45日間の記録
連日のように食べ比べ・飲み比べ記事や、飲食店紹介の記事を書いているうちに、フードファイターと呼ばれるようになったインターン生のみゆきです。
私は2月14日から3月29日までの45日間、スパイスアップでライターとしてインターンしました。今回はその経験について紹介したいと思います。これからインターンをする人や、海外インターンを検討している人に、少しでも参考になれば嬉しいです。
目次
自己紹介
私は現在中央大学法学部政治学科に在籍していて、4月から3年生になります。
海外経験
私は生後3ヶ月から約5年間、ドイツとベルギーに住んでいました。中学生の頃に、ドイツ、ベルギー、上海に旅行しました。高校生の頃には、イギリスに短期留学したり、アメリカに旅行したりしました。大学生になってからは、台湾に短期留学したり、ニュージーランドに短期留学したり、シンガポール、マレーシアに旅行したりしました。
挫折
私は小学校受験、高校受験、大学受験をしました。小学校は第一志望に落ちて浦和ルーテル学院小学校に入学し、中学校は内部進学、高校は都立高校に落ちて豊島岡女子学園高校に入学しました。その後大学受験に失敗して1年間浪人し、入学した東京理科大学薬学部では1年目で留年し、その半年後に中退しました。その後文転して、中央大学法学部政治学科に入り直しました。
中国語にハマった経緯
前の大学で留年した頃、精神的に滅入っていました。自分で選んだ進路なのに、自分がやりたかったことのはずなのに、なぜ授業についていけないのだろうと思っていました。自分のやりたいことさえ頑張れないなんて、何も頑張れないじゃん、と思っていました。そんなときに、友人が「100マス計算をやると、自分ってできる子!って思えるよ。」とアドバイスしてくれました。私はあまり100マス計算をやるつもりにはならなかったのですが、写経ならできるかもしれないと思い、第二外国語の中国語の単語帳を毎日ひたすら写経していました。そのうちに、自然と単語が頭の中に入ってくるようになり、中国語の検定試験HSKの4級に合格したことをきっかけに、中国語の勉強にハマりました。現在は5級を取得し、6級を目指しています。
今の大学に入ってから
私は浪人や留年、中退を経て今の大学に入学したので、時折周りと比べて3年間のブランクがあることに対して劣等感と不安を感じます。ブランクがある分、周りよりも行動しなければいけないと常に思っています。
そのため、まず大学1年生の前期に1ヶ月中国の天津大学にオンライン留学し、夏休みに1ヶ月中国の北京語言大学にオンライン留学しました。その後現地に留学して実際に生活してみたいと思っていたのですが、当時の中国ではまだゼロコロナ政策が続いていて、入国できそうになかったので、春休みに1ヶ月台湾の台湾師範大学に留学しました。台湾に行ってみると、食べ物が美味しく、景色も綺麗で、人も優しいので、一気にハマってしまいました。そのため帰国後は、台湾に関するイベントや台湾料理屋でアルバイトをするようになりました。
その後、大学2年生の前期、英語の授業を受けていた時に、日本語→中国語への変換はできるのに、日本語→英語の変換はあまりスムーズにできていないことに気付きました。そこで英語力を高めるために、夏休みに1ヶ月ニュージーランドの語学学校に留学しました。しかし、語学学校で習う内容はそんなに難しくなく、現地で生活する上でも、そんなにハイレベルの英語力は要求されないので、短期留学で英語力は思ったほど伸びませんでした。
将来海外で働きたいと思っているのに、英語力が低くてどうしようと思っていた時に、それならば実際に英語を使って仕事をした実務経験を得られれば良いのではないかと思い、海外インターンを探すようになりました。そこで見つけたのがタイガーモブです。
私は台湾が好きなので、東アジア・東南アジア・南アジアの地域でインターンできる場所を探していました。そんな中で、特にメディアに興味があったので、ライターとして仕事ができるスパイスアップでインターンしてみたいと思うようになりました。それに加えて、成果が記事として形に残るというのも、スパイスアップでのインターンを決めた理由の一つです。
来る前の目標
スリランカに来る前は、スリランカに対するイメージも、仕事に対するイメージも漠然としていたので、とりあえずたくさん記事を書くことと、英語を使って取材して記事にすること、中国語を使って取材して記事にすることを目標にしていました。
来る前の準備
とりあえずSpice Upの過去の記事を読んだり、神谷さんのインスタを見たりしていました。さらに記事を書くイメージを膨らませるために、タイモブログを利用して、スリランカについて調べて投稿したり、スリランカ料理を食べに行って紹介したりしました。
来る前の不安
渡航時期が近づくにつれて、治安やデング熱への不安が高まり、もしかしたらスリランカで死んでしまうかもしれない、と本気で心配するようになりました。そこで、水ぼうそう、日本脳炎、狂犬病、A型肝炎、破傷風などのワクチンを打ちました。さらにiCloudのメモに必要最低限の遺言を残して、iCloudアカウントの死後の引き継ぎコードを発行し、家族に配布しました。iCloudアカウントの死後の引き継ぎは、引き継ぎコードと志望証明書がなければ引き継ぐことができません。そのため、引き継ぎコードを事前に教えていても、実際に死亡証明書が発行されるまでは、中身を見られることはありません。とても簡単なので、もし心配なら事前に用意しておくのも良いと思います。
来てから
体調
私は海外に来ると毎回2週間くらい発熱する傾向にあります。今回も最初の2週間くらい微熱が続きましたが、あらかじめ風邪薬を2ヶ月分持ってきていたので、特に体調を崩すことはありませんでした。
食事
スリランカに来たのに、スリランカ料理が口に合わず、絶望しました。日本のスリランカ料理屋さんに行った時は、カレーが全然辛くなくて、本場のスリランカカレーを食べるのをすごく楽しみにしていたのに、初めて本場の激辛カレーを食べた時の絶望感は、一生忘れることはありません。
仕事
まずは100人インタビューを試みました。私は人に話しかけることが苦手なので、目力の強いスリランカ人には怖くてなかなか話しかけられず、いざ話しかけても英語が通じなくて、途方に暮れました。自分でも100人インタビューを終わらせることができる気がしませんでしたが、途中で諦めるのも嫌で、グダグダ1週間くらい続けました。でも、結局終わらせることはできませんでした。100人インタビューをやめることになった時は、今後どうしたらいいのか分からず、途方に暮れていました。
解決策
私が今後どうすればいいのかわからなくなってしまったのは、漠然とした目標しかなく、やりたいことが明確ではなかったからです。そこで、まず目標の洗い出しを行いました。漠然としていても良いので、とりあえずやりたいことをスマホのメモ帳に書き出していきました。そこから記事の案出しを行いました。主に寝る前の時間や、起きてからミーティングまでの時間で、その作業をしていました。
実際やったこと
目標としては、中国語を使って取材して3本以上記事を書くこと、英語を使って取材して3本以上記事を書くこと、45日間で記事を25本(2日に1本ペース)以上書くこと、好きな食べ物や飲み物を店舗ごとに比較することなどです。記事の案出しとしては、タピオカ飲み比べ、卵チャーハン食べ比べ、チーズコットゥ食べ比べ、マック全メニュー紹介、中華料理屋紹介などです。目標を具体化することで、記事の案も浮かびやすくなりましたし、一つ一つの小さな目標を達成していくことで、次の目標を立てることや、自信をつけること、モチベーションの維持にも繋がりました。
感想
帰りたい気持ちと帰りたくない気持ち
スリランカにいる間、日本に帰りたい気持ちと帰りたくない気持ちが常に拮抗していました。
帰りたくない気持ちとしては、やりたいことを全部やり切るには思ったよりも時間がない焦りや、自分ができることを帰国日までに全部やり切ることができないかもしれない焦りが要因になっていました。帰りたい気持ちとしては、スリランカ料理が口に合わないことや、日本の家族や知り合いに会いたい気持ち、やりたいことを達成した後に次のやりたいことが思いつかない焦り、スリランカ人を信用できない気持ちなどが要因になっていました。スリランカ人を信用しきれなかったのは、トゥクトゥクで12000ルピーぼったくられたことや、トゥクトゥクに乗っていないのに金額を請求されたことなどが理由にあります。
仕事のやりがい
記事を書く中で、読者がいる嬉しさを感じました。自分がやったことを記事にすることで、それを不特定多数の人に見てもらえるのは、とても嬉しかったです。記事を書くのは、とてもやりがいのある仕事だと思いました。
満足度
神谷さんが、私が中国語や台湾、食べ物に興味を持っていることを知って、中華系や食べ物などの自分の好きなテーマで記事を書いても良いと言ってくださったおかげで、毎日ひたすら好きなものを食べて記事を書くという夢のような時間を過ごすことができました。仕事の満足度100%です。毎日、食べられる限り食べて記事にしていました。どんなにお腹いっぱいでも、口に入れてしまえば、あとは胃腸が消化してくれますから。
今後の展望
今後も中国語を活かしたいと思っていますが、中国語が必要とされる場面は、どんな業界でもあるので、どんな職に就いても中国語を活かす機会はあると思っています。そのため、興味のあるメディア業界を目指して就活をしつつ、他の業界も範囲からは消さず、できるだけ視野を狭めずに就活したいと思っています。
これからインターンする人へ
出発前にできること
パスポート・航空券・海外旅行保険・ビザなどの取得、ワクチン接種、貯金などです。持ち物として虫除け・日焼け止め・常備薬・掛け布団の代わりになるものもあると便利です。ゲストハウスには掛け布団がありませんから、お腹が痛いときに布団代わりになりそうなものを持っておくと良いです。私はユニクロのウルトラライトダウンを布団として使っていました。もし治安やデング熱などが心配で心配でたまらないなら、iCloudの引き継ぎコードの発行をしておいても良いと思います。日本でも海外でも、いつどんなことがあるか分からないですし、準備しておくと少しは安心できます。スリランカについて知るために、本を読んだり、スリランカ料理屋に行ったり、Spice Upを読んだりするのも良いかもしれません。
さらに、ライターインターンの場合は、目標を立て、取材テーマを決め、具体案を出すところまで事前にできていたら、現地に着いてから路頭に迷うこともないでしょう。タイガーモブ経由でインターンに来るとしたら、タイモブログで自分が興味のあることについて記事を書いてみる練習をして、神谷さんにメールでリンクを送ってみるのも良いと思います。タイガーモブでなくても、ブログに記事を書いてみて、神谷さんにメールで送ってみるのはありだと思います。神谷さんは忙しいと思いますけど、渡航前でもちゃんと見てくれますし、仕事に対する不安も軽減するのではないでしょうか。
来た後
記事を書くことに関して言えば、目標をより明確にし、やることを明確にすれば、おのずと悩みは解消します。生活環境については、虫の多さ、空気の汚さ、食べ物の辛さ、電車の遅さなど、日本との違いに驚くこともあると思いますが、慣れるしかありません。毎回部屋でアリを見て叫んでいたら、声が枯れてしまいますから、家の同居人だと思うしかありません。あとは、日本にはスリランカのことを知っている人が少ないので、帰国後周りの人にスリランカを紹介できるように、王道の観光地に行くのもおすすめです。すでに記事になっているものが多いので、記事には書けないかもしれないですが、少しでも観光っぽいことをするだけでも、いくらかスリランカのことを好きになれると思います。せっかくスリランカにインターンに来るのなら、できるだけ帰国後に後悔しないように、自分にできることをできる限り実行し、スリランカ滞在期間内でやり切るのが良いと思います。頑張ってください。
台湾が大好きです。過去1年間で3回台湾に行き、台湾本島の全部の市と縣を巡りました。
スリランカでは、ごはん系の記事を書くことが多いので、周りからフードファイターと呼ばれています。
食べ比べ・飲み比べ記事のために、1日で7店のタピオカを飲み切り、1週間で9店の卵チャーハンを食べ切り、5日間で8店のチキンチーズコットゥを食べ切りました。
店舗紹介の記事のために、2日間で中国兰州拉面の7メニューを食べ切り、3日間で四方小吃の9メニューを食べ切り、4日間で晓茶冷饮店の8メニューを飲み切り、5日間でマックの34メニューを食べ切りました。
食べれば食べるほど、記事になる。飲めば飲むほど、記事になる。どんなにお腹いっぱいでも、とりあえず口に入れてしまえば、あとは胃がどうにかしてくれる。
そんな生活を続けるうちに、最近は自分でも、食生活が心配になってきました。
日本に帰ったら、健康的な食生活ができるように、自炊を頑張ろうと思います。そのために、最近お土産屋さんで、自分用のエプロンと鍋つかみと鍋敷きを買いました。ゲストハウスにキッチンあるのに、まだ全く自炊していないんですけどね。
日本に帰ってからも、掃除洗濯自炊など頑張るつもりなので、これからも応援よろしくお願いします。
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