コロンボの一等地ゴールフェイスに建つ4つ星ホテル「ラマダコロンボ(Ramada Colombo)」

コロンボの一等地「ゴールフェイス」はオランダ統治時代、イギリス統治時代の建物からスリランカ最新のショッピングモール、建設中の巨大なコンドミニアムと新旧が入り混じる場所です。
ゴールフェイスには高級ホテルが立ち並んでいますが、その中で最もカジュアルで出張者向けとも言えるホテルが、4つ星ホテルの「ラマダ・コロンボ(Ramada Colombo)」です。
今回はラマダ・コロンボの詳細をご紹介します。
※値段は2020年6月26日時点のもの、かつその時のレートで円換算しています。)
ラマダ・コロンボの歴史
国会議員、コロンボ市長も務めたムスリムのビジネスマン、Jabir A Caderが劇場として建設したのがラマダ・コロンボ(Ramada Colombo)の始まりです。
その後、劇場からホテルに変更し、1969年3月27日に「アルハンブラム・ホテル(Alhambra Hotel)」としてオープン。
1970年代に世界的ホテルチェーンがスリランカに進出を始めます。
まず、最初に進出したのが、1973年に開業したコロンボ初の5つ星ホテル「Ceylon Intercontinental Hotel」、現在の「ザ・キングスバリー(The Kingsbury)」です。
続いて1974年、2番目に進出したのがホリデイ・イン。
アルハンブラム・ホテルと提携し、ホテル名をホリデイ・インに変更し、35年間、営業をしています。
※現在、ホリデイ・インはインターコンチネンタルグループですが、当時は別会社でした。

ウェルカムドリンク
2009年にアメリカのインターナショナルホテルチェーンのウィンドハム・ホテルズ(Wyndham Hotels)と提携し、傘下のホテルチェーン「ラマダ(Ramada)」のブランド名で運営されることになり、現在はラマダ・コロンボ(Ramada Colombo)として運営されています。
経営は現在もアルハンブラホテルで、創業一家のCader家が行っています。
アルハンブラはスペインにあるアルハンブラ宮殿から由来していますが、アルハンブラの語源はアラビア語のアル・ハムラ(The Redの意味)で、それがスペイン語風になまって、アルハンブラとなったと言われています。
偶然なのか、意図的なのか、ラマダ・ワールド・ワイドのロゴカラーは赤色です。
客室は全室バスタブ完備

デラックスルームのバスタブ
客室は94部屋ありますが、全室のベットルームが30㎡以上の広さがあり、全室がバスタブを完備しているのが特徴です。
バスタブは湯量が多いので、すぐにお湯を溜まることができ、快適に入浴できます。
客室は大きくはデラックスとスイートの2種類で、それぞれに2タイプあり、全体では4種類です。
キング・デラックス・ルーム
キングサイズのベットが一つのデラックスルームです。
十分な広さがあり、デスクがあるため仕事をするのに快適です。
(この記事もデラックスルームで作りました。)

仕事がしやすいデスク
ツイン・デラックス・ルーム

ツインのベットルーム
ツインルームに当たる部屋がこちらです。
嬉しいのはベットはシングルサイズではなく、クイーンサイズのベットが2台となっている点です!
スプレンダー・スイート

ラウンジ
ベットルームとは別に、ラウンジがもう一部屋着いたタイプです。
大きな椅子が置いてあり、ラウンジはゆったり寛げる設計になっています。
プレミア・スイート
こちらもベットルームとは別に、ラウンジがついていますが、ラウンジのレイアウトが異なります。
6人掛けのテーブル、バーカウンターがあり、スプレンダー・スイートよりもビジネス利用を想定しているのではないかと思います。
アメニティ

インドのメーカーのシャンプー類
インドの「ブティック・アドバンスト・アーユルヴェーダ」のシャンプー、コンディショナー、シャワージェル、ボティーローション、ノーリッシング・ソープは、高品質なものだと感じました。

アメニティ
歯ブラシがないことがあるスリランカでは、歯ブラシがついていると、嬉しさ倍増です!
カフェ、レストラン、バー
メインレストラン「ガーデニア・コーヒー・ショップ」、日本食レストラン「Mizu(水)」
朝食・夕食のビュッフェ(2020年6月現在はアラカルトのみ)、朝食・昼食・夕食のアラカルトメニューがあります。
インターナショナルなメニューのガーデニア・コーヒー・ショップと日本食レストランのMizuが同じ場所を共有しており、それぞれ別のメニュー表がありますので、どちらを食べたいかをスタッフさんに伝えると、メニューを渡してくれます。
日本食担当シェフのチャミラさん

日本食担当シェフのチャミラさん
チャミラさんはモルディブ、ドバイのアトランティックホテルのノブレストラン、ドバイのレ・メリディアン、ベネチアのシプリアーニ、シプリアーニのアブダビ支店で寿司シェフと、5つのレストランで働き、その後、ラマダ・コロンボの日本食シェフとして働いています。
日本では働いたことがないそうですが、日本人とは働いたことがあるそうで、写真を何枚か見せてくれました。
今回は1日目の昼食と夕食はチャミラさんのお勧めを、2日目の昼食は私が思ったこのレストランの強みになりそうな弁当ボックスを選んでみましたので、紹介いたします。
1日目の昼食

海鮮サラダ 950ルピー(約541円)
エビがとても美味しかったです。

カツカレー
ホテルのオーナーがムスリムなので豚ではなく、チキンのカツです。
玉ねぎを多く使い、トマトも使っているそうで、辛くない優しい味のカレーでした。
1日目の夕食

唐揚げ 850ルピー(約484円)
唐揚げとビールで始めませんか?とチャミラさんから提案を受けて、スタート。
唐揚げは一人で食べるには多いですが、ちゃんとした唐揚げでした。

サーモンのにぎり寿司 1,100ルピー(約627円)
お寿司か刺身をお試しください!とのことでしたので、にぎりを選びましたが、これは美味しい!

牛の叩きサラダ 950ルピー(約541円)
メインは何にされますか?と聞かれたものの、すでにお腹いっぱいなので、サラダにしましたが、これも美味しい!
2日目の昼食

冷たいグリーンティー 250ルピー(約142円)
特別に日本のグリーンティーとは書いてありませんでしたので、たぶんスリランカのグリーンティーだろうと予想していましたが、やはりそうでした。

菊 弁当ボックス 1,400ルピー(約798円)
一人で食べる場合、コスパが良いのは弁当ボックスだと思います。
Mizuには2種類の弁当ボックスがあり、もう一つは水弁当ボックスで、そちらは焼きシャケが野菜炒めに、にぎり寿司が刺身に、焼き鳥が天ぷらに、白米がフライドライスになって、1,200ルピーと少し安くなります。
にぎり寿司が美味しいことは1日目で分かりましたが、今回は焼き鳥を食べてみたくて頼みましたが、いける味でした。
他の日本食レストランでは弁当ボックスはもっと高いので、Mizuで食べるとお得感があります!
ラーメンは胡椒が効きすぎていて、美味しくありませんでしたので、ラーメン食べる時は他のお店に行きましょう!
カツ丼は美味しかったです。
でも、カツ丼は日本人経営のお店の方がもっと良いです。
インド料理のアルハンブラ
会社名を冠した北インド料理を中心に提供するレストラン。
カフェ「BAKE」
ロビーフロアにあるパン、ケーキ、ジュース、コーヒー、紅茶などが楽しめるカフェ。
コロンボの5つ星ホテルのカフェは、街中のカフェよりも安い場合もあり、とてもオススメです!
カフェだけを目的にするなら、4つ星のラマダ・コロンボのカフェも良いですが、5つ星のザ・キングスバリー、ヒルトン・コロンボ、シャングリラ・コロンボ、シナモン・グランドなどがオススメです!
コロンボの5つ星のホテルのカフェについてはこちらの記事をご覧下さい。
オアシス・ラウンジ・バー
ビリヤード台があるバー。
夜はライトアップされて、ムーディーな雰囲気になります。
日本酒を使ったカクテルもあります。
プール、ジム、サウナ、スパ
プール&ジャグジー
大きなプールにジャグジーが併設されています。
緑が綺麗な小さな庭もあります。
プールサイドでゆったりと飲み物を楽しむのもいいでしょう。
ジム&サウナ
2020年7月1日から再開予定。(2020年6月現在はコロナ対策のため閉鎖中)
スパ
2020年6月現在、改装中。
ビジネスセンター、ミーティングルーム
ビジネスセンター
PC、プリンター、雑誌が置いてあります。
ミーティングルーム
島形式で8名で着席ができる部屋。
宴会場
ザ・リバティー・ボールルーム
最大1,000名で収容可能な大きなボールルーム。
結婚式などの会場として使われています。
ペルシャン・ルーム
ロの字のレイアウトで34名、シアター形式で80名を収容可能な部屋。
小規模なセミナー会場として最適な規模です。
ハゼル・ルーム
ペルシャン・ルームよりも少しだけ大きな部屋。
活用方法はペルシャン・ルームと同様。
サロン・ショップ

美容室のmosh
コロンボ7に2軒の美容室を経営しているMoshが2階に入っています。
1階にはスリランカで多店舗展開するスパセイロンが入っていましたが、現在はテナントが入っていません。
まとめ
今回は一泊朝食付きで70ドル(12,887ルピー:約7,345円)でした。
二人で泊まった場合は一人当たり3,600円ほどですので、とてもリーズナブルだと思います。
この値段で一等地のゴールフェイスに泊まれるのは素晴らしい!
コロナショック以来、初めてのホテル宿泊でしたが、とてもリラックスできました。
実は家から徒歩20分ですので、初めてマイクロツーリズムを体験してみましたが、とても良かったです!
コロンボやその周辺には、日本と比べたらかなりお得なホテルがありますので、スリランカ在住の方も気分転換に泊まってみるのをオススメします。
今はゲストも少なく、空いているもグットポイントです!
1日3食の自炊から解放されて、丁寧な接客を受けるのは、とても心地良いです。
スリランカのスタッフさんたちは、いつもフレンドリーで丁寧ですが、お客さんが少ないから、いつも以上にそれを感じました!
動画でもホテルの様子をご紹介していますので、ぜひご覧ください!
ラマダコロンボを予約する
ラマダコロンボはBooking.comで予約が可能です。
Booking.comのラマダコロンボのページはこちらから!
https://spiceup.lk/marinobeachcolombo/

「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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